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SGH 高2・高3のGLコース生徒対象「特別講演」を実施

2015.11.17

 11月11日(水)、本校GLコースの生徒2・3年全員が、この日の5時間目と6時間目の時間帯に、NPO団体e-Educationで海外事業総括としてネパールの教育支援事業に取り組んでおられる 吉川雄介氏と、ソーシャルワーカーとしてそしてNPO団体の一員として、フィリピンの貧困問題や東京での難民支援事業に深く係わってこられ現在は外務省領事局ハーグ条約室でハーグ条約専門員として勤務しておられる 大月侑美氏のお二人のご講演をお聞きしました。前半はお二人のご講演、後半は座談会形式の質問タイム形式の講演でした。
 吉川氏は、大手企業から現職に転職された経緯や、ご自身の国際貢献に懸ける熱い思いを簡潔かつ雄弁に語られました。「世界で最も開発が難しい国」ネパールで活動し始めたときに、「貧しく不便な」暮らしを強いられているにもかかわらず現地の子どもたちのこぼれるような笑顔に出会い、「支援とは何か?支援することとは何か?支援されるとは?そしてそのゴールは?」という問いを懸命に模索しながら活動しておられる姿に生徒全員が深く考えさせられました。
 また、大月氏は本校フィリピン研修に直接係わるメトロマニラにあるケソン市パヤタス地区での活動に関する事柄や、これも1月に海外生70名余りとGLコース生徒との間で繰り広げられる本校でのディスカッションイベントRSGF(Rits Super Global Forum)の今年のサブタイトルの1つでもある難民問題について、これまで深くその活動に係わってこられたNPO団体JARでの体験談を、具体例をふんだんに用いて説明され、生徒の難民問題への理解と関心が更に深まりました。
 今回の講演を終えて、「幸せとは何か」という課題が改めて私たちに課せられたように思いました。その答えのない課題にどう取り組んでいくのか? お二人のご講演は本校GLコースの生徒が現在取り組んでいる活動の有り様と今後の方向性を強く指し示すものとして大いに参考になり、拝聴した60名の生徒に深い感銘と今後の活動への強い動機付けを与えるものとなりました。