ニュース

「さくらサイエンスプラン」 台湾の高雄高級中学・高雄女子高級中学から招致

2016.03.16

さくらサイエンスプラン

高雄高級中学/高雄女子高級中学


Super Science High School (SSH)
さくらサイエンスプラン実施報告

 

 日本とアジアの青少年のサイエンス交流を国が支援する「さくらサイエンスプラン」の採択を受けて,台湾での交流校である高雄高級中学,高雄女子高級中学から8名の生徒と2名の教員を招致し,32日~8日まで1週間にわたる科学プログラムを本校生徒も含めて実施しました。

 前半は関西でのプログラムでした。大阪大学レーザーエネルギー学研究センターでは,実験施設の激光Ⅻ号の見学を中心としたレーザー核融合研究について大阪大学の西村博明先生に紹介頂きました。大阪府池田市にある日清インスタントラーメン発明記念館では,本学の卒業生でもある安藤百福氏がインスタントラーメンを発明するに至った経過を,展示見学や実際にインスタントラーメンを作る体験などで知ることができました。また,立命館大学びわこ・くさつキャンパスではSRセンターの見学を行いました。2日目の夜には、宿泊施設であった立命館大学大阪いばらきキャンパスにおいて,生徒の課題研究発表会も行いました。

 後半は関東でグローバル企業に関わる研修を中心に行いました。三菱みなとみらい技術館,日本科学未来館は日本の最先端技術についてあらゆる視点で紹介されており,生徒たちは興味深そうに見学をしていました。また,5日の夕刻には立命館高校を卒業し,企業や官公庁で活躍している3名の社会人をお招きし,グローバル時代における社会人の仕事についてお話頂き,6日の午後には,両校の共同課題研究の報告を日台両国の生徒が協力して行い,その様子を高雄高級中学の同窓会の方々に見学頂き,参加いただいた高雄高級中学の同窓会終身名誉会長様より未来を担う若者たちへ向けた講話を頂きました。どちらの企画も生徒たちにとって,将来に対する視野を深める良い機会となりました。

最終日には,世界のグローバル企業であるSONY本社を訪問し,ショールームを見学させて頂きました。驚きの展示内容に生徒たちも感嘆の声が挙がっていました。最後に,神奈川県の海洋研究開発機構にて「しんかい6500」の見学等,海洋研究の最前線に触れ,本研修を締めくくりました。日本の最先端科学技術及び企業のグローバル化について触れてもらうことを通して日本を深く知ってもらうことができたと共に,改めて本校と台湾の2校との結びつきを強めることができました。