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SSH タイMWITS生徒を迎えて「関西グローバル研修」を実施

2016.09.20

Super Science High School (SSH)
さくらサイエンスプランによる研修報告

 

さくらサイエンスプラン  タイMWITS生徒を迎えて「関西グローバル研修」を実施しました

 

さくらサイエンスプランの支援で、タイのMahidol Wittayanusorn School(以下MWITS)から9人の生徒と2人の先生を迎え、本校生徒とともに、727日から30日まで「関西グローバル研修」を実施しました。期間中の宿舎は立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)のセミナーハウスを利用し、本校のバディ生徒6人も一緒に宿泊し研修に参加しました。

727() 、MWITS一行は関西国際空港へ到着。この日は本校を訪れ、ガイダンスと学校見学の後、生物特別授業を行いました。内容はバイオテクノロジーの基礎的な実験で、結果からウイルスを含むサンプルを推定するというもので、教え合いを含めて結果の考察で大いに盛り上がりました。 

 

 

 728()は、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)を訪れ、3つの講義を受けました。第1講、および第2講は情報理工学部教授のEric W. Cooper 先生により「人の感性を情報工学にどう活かすか」というテーマで、特に第2講では研究テーマの設定に関わる生徒たちの討論や発表が行われました。

  

 

3講は理工学部の高倉秀行先生による特別講義「エネルギーと太陽光発電」を受けました。後半はローム記念館の屋上にある太陽光パネルを見学しながら解説を受けました。

  

 

729() は、午前中鹿苑寺(金閣寺)を訪れ室町時代の文化に触れ、午後は京都大学総合博物館で見学・研修を行いました。また、夕刻には宿舎にて、京都大学と大阪大学で学ぶMWITS卒業生、および本校卒業の立命館大学生の3人による講話と座談会が行われました。MWITSの生徒たちは日本で学ぶ先輩の学生の話に興味津々となり、本校の生徒たちはMWITSから多くの学生が高い志をもって日本で学んでいること、日本に来る動機の一つとしてMWITSと本校との交流があることをあらためて知りました。

  

 

730()は、大阪大学吹田キャンパスを訪れ、八木厚志先生から「Is math useful in the study of biology?」というテーマで、魚群形成プロセスを記述した数理モデルと森林(マングローブ林を含む)動態の数理モデルに関した特別講義を受けました。生徒たちは、意外なところで数学が応用され、しかもきわめて正確なモデルになっていることに驚くとともに感動しました。

 

 午後はエキスポシティにて水族館ニフレルを見学しました。

MWITSの生徒たちはOICにさらに1泊し、翌日から「関東グローバル研修」に出発しました。

 

 以下は参加した本校生徒たちの感想です。

 

  すべての講義が英語で行われ、専門的な言葉がたくさん出てきたので全てを理解するのはとても難しかったです。しかし、どの講義も内容がとても面白く、興味深いものだったので自分の視野が広がったという気がしました。

  講義をたくさん受けさせていただいて今まで全く知らなかったことについて学ぶ、知ることができてよかったです。また、前回の研修では講義に対して全く質問ができなかったのですが、今回はたくさん質問することができました。それが今回の研修で最も成長したことだと感じています。

  いっしょに過ごしたのはたった4日間だったのに、この4日間で私は素晴らしい友達と素晴らしい先輩に出会え、私自身大きく成長できました。

  海外の友達を増やし、自分のネットワークを広げられれば、将来自分の選択肢も増え、世界も広がると思うので、これからも英語の上達に精一杯取り組んで行きたいと思います。


  この研修に参加してみて、自分の足りないところをはっきりと見せつけられたような気がします。けれど、MWITSの生徒は常に優しく、おもしろく、研修中ずっと笑っていることができました。私にとって今回の研修は、とても素敵な思い出となりました。

 

今回の研修が両校の友情を深める時間となり、また今後の学習につながる有意義なものとなりました。

最後になりましたが、研修にかかわって多くの方々にお世話になりました。感謝申し上げます。