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長岡京で初めての「地域公開講座」を実施

2017.02.27

225()、立命館中学校・高等学校の第1回地域公開講座を開催しました。

この講座は、本校が所在している地域の町内会長の皆さまとの懇談会の中で出された要望を実現するため、今回初めて実施したもので、近隣地域からご参加の23名と本校教職員合わせて、30名以上の参加者でした。これまで天体観望会や桜の見学会などを行っていましたが、今回は学術的な取り組みとして、本校社会科の加藤敦史教諭による「長岡京は世界の中心だ!地図は世界を変える」というタイトルの、地図を使っての話でした。

 例として出された「松山、高松、高知、徳島を北から順に並べよ」という質問に対しては、参加者の半数ぐらいが間違いをしました。これは、地図そのもので日本列島全体が描かれているものの、正しいイメージが持ちにくく、その悪影響の背景には地図としては全く不正確な地図が天気予報等に使われていることがなどの指摘がありました。さらに、地図を見るとき、どうしても自分が住んでいる地域を中心に認識していくので、そうした誤認がつきものであるとも話されました。地図というものは、制作者の意図として作られるものであり、また地表面を正確に表しているわけでもないとも話されました。加藤教諭自身作成の、その中心に北海道を持ってきた地図を紹介しながら、北海道を中心にアジア地域を見ていくと、世界の見方が変わるってくると強調されました。

 参加者からは「これからは地図の見方が変わりました」「これまでの常識がひっくり返るくらいおもしろい内容であった」などの感想が多数寄せられました。また、第2回目の公開講座の開催要望も出されていました。3月、4月には天体観望会や桜の見学会など地域の方々を対象とした取り組みを引き続き行う予定をしております。「地域を愛し、地域から愛される」学校づくりを、今後も進めてまいります。