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SGH Rits Super Global Forum (RSGF) 実施報告(その5)

2017.11.30

Super Global High School (SGH)
GL/GJコース(クラス)SGH取組報告

SGH  Rits Super Global Forum (RSGF) 2017 実施報告 ⑤

11月14日(火)~18日(土)にかけて本校で開催されているRits Super Global Forum(RSGF)2017。最終日( DAY 5 )は、RSGF2017のハイライトであるFinal Presentation, Panel Discussion & Plenary Sessionがありました。

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Final Presentationは5つともよく考え抜かれたものとなっていた。Solution/Action Planが目的化しないよう創意工夫のあとが見て取れるプレゼンテーションの内容であった。
 その後、壇上に上がった5人のパネリストによるPanel Discussion。そしてそれに続く全員でのPlenary Session。どれも、昨年度に初トライしたものを今年度はよりヴァージョン・アップして実施した。Plenary Sessionのモデレーターは本校教員2名に加え、本校3年生2名の計4名。生徒がモデレートすることの困難さを一度経験した我々は、議論の最後が収拾つかなくなることを恐れ、不安であった。しかし、ディスカッション担当の本校教員はその点をクリアすべく、その形態や手法、役割分担に至るまでこの日までにじっくり時間をかけて生徒と話し合いを続けてきていた。そして、本番。議論はこちらが想定したものとは少々違っていた。全体討議が5名のパネリストとその他全員という構図になりがちとなり、活性化しなかった。昨年度を振り返ろう。「本校生は…喋った。喋りに喋った。手を自ら挙げ発言した。このセッションで最も多く発言したのは、実は日本の生徒だったのだ。昨年度このセッションでの発言数はゼロだったのに。ファシリテートするネイティブ教員が意図を持ってそう仕向けたのではない。生徒たちが自分で考え判断して行動したのだ。口火を切ったのは何と2年生男子で、その後も3年生が続々と発言する。それにつられてまた手を挙げ発言する。『国際会議』で彼らは自分から動いた。『な、なんなんだ、これは』。われわれは唖然としていた…」。
 今年度、優秀な海外生徒5名のパネリストは、フロアからの発言に対して誠実に答えようとしていた。その分、議論の中身がより具体性を帯び、具体性はより詳細な数値や根拠を要請することとなり、議論についていけなくなってしまったのだ。前日まで異なるトピックでそれぞれ議論してきたが、最終日に初めて5つのトピックを統合し、世界の子どもたちに教育を届けるために私たちができることは何なのか、それを通して貧困問題などのグローバルな社会課題を解決するにはどうすればいいのかを全員で討議する。非常にハードルの高いものだ。本校生は喋った。しかし、それが全体の議論の流れを決定づけることはなかった。モデレーターの2人はその状況を察し、包括的な議論にもっていくべく誘い水を幾度も投げた。この、臨機応変に対処できるのが高校生とは驚かされたが、その効果はたしかにあった。フロアの発言も活性化された。しかし…。「モデレーターとしては一定の役割を果たすことはできた。その点で評価はしたい。しかし、もっとうまくできたとも思っているのでその点は悔しい」。そう語った生徒の言葉が心にずっと残った。
「我々は昨年度を超えた」。高い頂だと考えていた2016年を超えた瞬間だった。なぜなのか。それは…。



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