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SSH 第16回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)で「協力社賞」を受賞

2018.12.12


Super Science High School (SSH)
「第16回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」で入賞

 

 

「第16回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)

3年生の萩原孝紀くんが、協力社賞“竹中工務店賞”を受賞

 

 1289日に日本科学未来館でJSECの審査会と表彰式が行われ、本校から3年生の萩原孝紀くんが“新機構「ギロアクチュエータ」の開発”の研究で参加し、協力社賞である“竹中工務店賞”を受賞しました。JSECは世界で活躍する科学者や技術者をめざす高校生たちが研究成果を競うコンテストで、今年度は全国から247作品の応募があり、その中から30作品がこの審査会に進出しました。それぞれこの日までに力を注いできた研究で、オリジナリティや熱意のあふれるものでした。各々の課題に対して、様々なアプローチがされ、非常に優秀な作品が集い、高校生同が大きな刺激を与え合い、今後の日本の科学技術の明るい未来を期待させる集いとなりました。

※立命館高校では、これまでにもJSECで文部科学大臣賞、アジレント・テクノロジー賞、朝日新聞社賞(2回)の受賞があり、今回が5回目の受賞となります。

 JSECについて、詳しくは以下のURLをご参照ください。
   ⇒ http://manabu.asahi.com/jsec/

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以下は、参加した萩原くんの感想です。

 JSEC最終審査会に参加した2日間は、私にとってかけがいのない経験となりました。多くの発表作品が独創的なアイデアのもと、新しい方法によって研究されていました。そしてこれらの研究が「これからの未来に大きな影響を与えるかもしれない」と考えると感動を覚えました。そしてそんな素晴らしい発表を行ったファイナリストの皆さんと意見交換する中で、一番共感したことは、

「研究で一番大切なのは、あきらめることなく貫く」ということです。

私は将来、災害から未然に守ってくれるケアロボットを作りたいという目標があります。その為、まずそのロボットの筋肉となる部分、アクチュエーターの研究を始めました。自ら名付けた「ギロアクチュエーター」は素早く正確に力強く動くことを目標にかかげ、2号機の試作品は超電導コイルを使用したものとなりました。超電導線材の入手や、試作品の製造段階や実験段階で何度も諦めなければならないのではという場面に遭遇しました。しかしいつもその難題をクリアする努力を怠りませんでした。そのことが今回の受賞にもつながったのではないかと思います。

審査員の方からは「研究の中で、目標を発見するのではなく、目標のために研究をするということがすばらしい」とお褒めの言葉をいただきました。プレゼンテーションで大事なのは、複雑な内容の説明などではなく、どれだけこの研究がすごいのか、それを誰にでもわかりやすく端的に説明することだと教えられました。アドバイスも多くいただけ、今後の研究では、より広い視野を持って、研究を行うことが出来るのではないかと考えています。

私の研究はまだ始まったばかりです。道のりは長いですが諦めなければ、いつか完成する日が来ると信じ、努力し続けようと思っています。そして、私自身も未来に影響を与えられるような人物になれたらと思います。また、完成した暁には今まで支えてくださった皆様に恩返しがしたいと考えています。

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