研究科長メッセージ ‐MESSAGE‐

研究科長メッセージ

‐MESSAGE‐

立命館大学大学院 教職研究科長

森田 真樹教授

教職大学院での協同の学びを通して、
『学校』のチーム力を高める
教員の育成を目指します

 立命館大学大学院教職研究科は、2017 年4 月、西日本の私立大学単独としては初めての教職大学院として開設されました。京都府、京都市、滋賀県、大阪府、大阪市と、府県を超える5つの教育委員会の連携協力によって運営される教職大学院であることも全国で初めての試みです。さらに、教育学部を母体としない独立研究科であるため、開放制教員養成を重視し、一般学部からの進学者が多いことを前提に設計していることも本研究科の大きな特長です。

 2019年8月には、独立行政法人教職員支援機構の近畿地区の拠点として役割を担う、独立行政法人教職員支援機構立命館大学センターを開設しました。各教育委員会と連携しながら、高度な教員研修プログラムを開発・実施していきますが、教職大学院院生も、教員研修プログラムに参加することで、学びをさらに深めることができるようになります。

 近年の学校現場では、いじめや不登校など複雑化・深刻化する教育課題への対応、新学習指導要領に示されたような新しい学びへの対応、グローバル化への対応など、厳しい課題と急速な変化に対峙しなければならないことも事実です。こうした状況では、まず、教育における不易と流行を見定める力を獲得することが肝要です。さらに、各教員が「個」としての資質能力を高めるだけでは不十分で、「チーム」として、「学校」として対応できる資質能力を獲得することが不可避となります。

 立命館学園の建学の精神である「自由と清新」、教学理念である「平和と民主主義」を体現し、立命館憲章に掲げられている「確かな学力の上に、豊かな個性を開花させ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成に努める」という理念は、立命館らしい教職大学院、教員養成のあり方にも共通する教学理念となっています。このような理念に基づき、本研究科では、16学部21研究科を有し、スーパーグローバル大学に選定されている総合大学の教育資源を最大限に活用して、教育の本質を見極めながら、新しい教育課題に対応し、『学校』のチーム力を高めていくことができる資質能力をもった教員の育成を目指しています。

 私学として全国有数の規模と実績を蓄積してきた教職教育の到達点を踏まえ、教員養成の高度化という要請に応えることは本学の社会的使命でもあります。本研究科では、自らが「地球市民」として活躍できる人間を志し、より高い資質能力をもった教員を目指す学部新卒院生のみなさんへの指導・支援を充実させ、進路実現を図ります。また、現職教員院生のみなさんには、これまでの実践を対象化し、理論と実践の往還・融合を図っていく主体としての力量を高めていくために、集団的に検討を重ねていく学びの場を提供します。

 本研究科における協同の学びを通して、授業や学校づくりを担うチームのリーダーが育っていくことを期待しています。