研究科長メッセージ ‐MESSAGE‐

研究科長メッセージ

‐MESSAGE‐

立命館大学大学院 教職研究科長
(2017年4月就任予定)

春日井 敏之教授

教職大学院での協同の学びを通して、
『学校』のチーム力を高める
教員の育成を目指します

 2017年4月に、立命館大学大学院教職研究科が開設されます。西日本において、私立大学単独としては初めての教職大学院でありますが、この開設には三つの意義があります。

 一つには、いじめや不登校、体罰や虐待問題など、複雑化・深刻化する教育課題への対応と同時に、情報通信技術(ICT)の急速な発展やグローバル化への対応など、学校現場や教育をめぐる環境は、厳しい課題と変化の中にあります。こうした状況の下で、教員養成を担う大学においては、児童生徒理解を深め、教育課題を認識し、具体的な課題解決にチームで取り組むなど、養成する教員の資質・力量の一層の向上が求められています。

 二つには、本学はこれまで総合大学として学士課程における開放制教員養成を重視し、近年は毎年約300名の専任教員を輩出し、現在約7000名の卒業生が全国で教員として活躍しています。加えて、本学には附属校が小学校、中学校・高等学校を合わせて5校あります。すでに学校現場で活躍している若手、中堅、ベテランを問わず、現職教員にとっても、体験や実践を対象化して経験知に高め、理論と実践の往還を図る主体としての資質・力量の一層の向上が求められています。

 三つには、立命館学園の建学の精神である「自由と清新」、教学理念である「平和と民主主義」を体現し、立命館憲章に掲げられている「確かな学力の上に、豊かな個性を開花させ、正義と倫理をもった地球市民として活躍できる人間の育成に努める」という理念は、立命館らしい教職大学院、教員養成のあり方にも共通する教学理念となっています。特に本研究科では、学校内外のチームの中で機能を発揮し、『学校』のチーム力を高めていくような資質・力量をもった教員の育成を重視しています。

 このように、私学として全国有数の規模と実績を蓄積してきた教職教育の到達点を踏まえ、教員養成の高度化という要請に応えることは本学の社会的使命でもあります。本研究科では、自らが「地球市民」として活躍していける人間を志し、より高い資質・力量をもった教員を目指す学部新卒院生のみなさんに対する指導・支援の充実を図ります。また、現職教員院生のみなさんに対しては、これまでの実践を対象化し、理論と実践の往還・融合を図っていく主体としての力量を高めていくために、集団的に検討を重ねていく学びの場を提供します。

 本研究科における協同の学びを通して、学校づくりを担うチームのリーダーが育っていくことを期待しています。