教員紹介
‐TEACHER‐
神藤 貴昭教授
- 担当科目
- 「教育方法・学習科学の理論と実践」、「学校におけるメンタルヘルスの理論と実際」、「学習意欲の理論と実際」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他
教師という仕事のやりがいとは?
「やりがい」は失敗と背中合わせです。失敗があって、それを克服してこその「やりがい」ではないでしょうか。教科指導にせよ生徒指導にせよ、次の瞬間、どうなるか予測がつかない闇の中です。教師は、理論や経験といった懐中電灯をもって、子どもたちと進んでいく。途中で、あかんわ、できへんわ、面白くないわ、と子どもがつぶやくかもしれない。教師は、それを受け止め、じっくり見守りつつも、試行錯誤しながら、わかった、面白い、できた、と目を輝かせて子どもがつぶやく瞬間を創りだす。そのような試行錯誤の末の、一瞬の時間の共有が、「やりがい」の源だと思います。
担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?
私の専門分野は心理学ですが、心理学の知識をそのまま授業や生徒指導や教育相談などに適用することはできません。強引に適用しようとすると、逆に柔軟な対応を妨げてしまうことになるかもしれません。児童生徒を前に、ああでもない、こうでもないと考える際の材料として、いわば「引き出し」として心理学の理論があるのではないかと思っています。担当科目での学びが、(心理学にこだわらず)引き出しを豊富にすること、そしてそれらを基に、直面する問題に関して柔軟に対応できる力を身につけることの一助になればと思います。
教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ
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- ■学部生へ
- 学部の教職課程での学び、教育実習や学校ボランティア等の実践経験は、あなたに何をもたらしましたか?
さらに深く学びたい、さらに実践経験を積みたい、そして、学んだ理論と実践経験をつなげ、一人前の教師になりたい、という皆さんも多いのではないでしょうか。ぜひ、総合大学として多様な背景を持ち、また多様な教育委員会・学校と連携している立命館の教職大学院で学んで、根拠のある自信を得て、子どもたちの未来を輝かせる教師を目指してください。
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- ■現職教員の方へ
- 多忙な教師生活の中では、じっくりゆっくり実践を振り返ったり、教育理論を読み込んだりすることは、なかなか難しいこともあるのではないでしょうか。なんだか流されてしまっている自分、原点にたって教師としての自分を見つめ直したい、そのような希望を持たれている先生方も多いのではないでしょうか。立命館の教職大学院を、単にキャリアアップの場というだけではなく、これまでの実践をじっくりゆっくりふりかえり、今後の骨太の指針を創っていく場として利用いただいたらと思います。