教員紹介
‐TEACHER‐
井戸 仁准教授
- 担当科目
- 「教育方法・学習科学の理論と実践」、「共生社会時代の生徒指導・教育相談実践演習」、「学校マネジメントの理論と実践」、「生徒指導上の諸課題の理解とその対応」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他
教師という仕事のやりがいとは?
一言で言えば、「子どもたちの人生の一部を一緒に味わうことができること」ではないでしょうか?
教育は、人を育てることであり、教育の目的は、「子どもたちの人格の完成を目指す」ことであるということは、すでにご存じのとおりです。児童・生徒の生い立ちや彼らを取り巻く環境は、それぞれ違ったものがあります。私たち教師は、一人一人の児童・生徒に寄り添い、夢や希望を語り合い、特長や特性を理解してその子の可能性を見いだし、自己実現させるために支援や援助をする。そして、親以外の身近な大人として、共に悩み、喜び、感動し、教師も子どもたちと一緒になって成長していく。そういった人格形成の一役を担っている、それこそが、教師という仕事のやりがいだと思っています。
担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?
端的に言うと、「理論」と「実践」が有機的に結びつき、機能することができるよう、各科目ともに皆さんをサポートさせていただきたいです。
私は小学校、中学校、高等学校、在外教育施設の日本人学校をはじめ、教育研究所、教育委員会の指導主事や教頭、副校長、校長等を経験し、学校経営や教育行政にも携わってきました。現場では、荒れた学校に在籍することが多かったのですが、その時、育てるカウンセリングやSGE、予防開発的なアプローチ等について学ぶことができ、「理論」とそれに裏付けられた「実践」がいかに大切なのかを実感しました。
国際社会をはじめ、私たちを取り巻く環境は、日々変化しています。そういった中で、私の経験も活かしながら、皆さんには、より高度な教育活動が行える力を付けていただけるように支援します。
教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ
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- ■学部生へ
- 現場に出れば「先生!」と児童・生徒から呼ばれ、同僚からも一人前の教員として扱われることが少なくありません。ですから、学部から教員になった人は、いきなり実践から入り、経験則から様々なことを学んでいきます。新規採用研修があるとはいえ、どちらかというとOJTが主となります。ですが、教職大学院で学び教員として活躍する人は、学部生では学びきれなかった、「理論」や教育哲学を学ぶことで、現場に入った時、自分の教育活動をメタ認知することができます。俯瞰的な視野で物事を見て、教育実践に活かすことができるように、私たちと一緒に学びましょう。
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- ■現職教員の方へ
- 本教職大学院は、教員としての資質や能力をさらに大きく向上させるための専門職大学院です。現場では、あとからあとから課題が矢のように飛んできます。いじめ、不登校、虐待や発達課題、時には難しい保護者対応など様々な事象が起きています。そういった状況を理解しながら、自分を磨き、校内のOJTを推進させることのできるミドルリーダとして、また次期管理職を担うリーダーとして、この教職大学院で学び、次のステージへの第一歩を踏み出してほしいと思っています。
教育界全体を取り巻く環境も、日々変化しています。それぞれの現場経験での課題や悩みを、この教職大学院で、解決する手立てを一緒に探りましょう。