教員紹介
‐TEACHER‐
天野 誠准教授
- 担当科目
- 「学校マネジメントの理論と実践」、「現代の学校・教師と教育実践」、「学校教育実践研究」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他
教師という仕事のやりがいとは?
「雲外蒼天」。どんなに天真爛漫、天衣無縫に見える子どもでも、楽しい時間だけが人生を覆っているはずもなく、時に悩み、時に苦しみ、藻掻いています。教師はそんな子どもたちを本人にそうと気づかせることなく、陰からそっと支え、支援していく役割。子どもたちに自分の力で難題を解決できたという達成感を味わわせてあげれば一流の教師です。やがて子どもたちが社会に巣立っていき、様々な立場で社会に貢献できる人間になった姿を見た時、しみじみとやりがいを感じます。教師の深い教材研究、生徒理解といった地道な努力がやがては生徒に大輪の花を咲かせます。分厚い雲の彼方には、青空が待っているということを子どもたちに気付かせたいものです。
担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?
「追根究底」。教師になって、もっともよかったと思う瞬間は授業終了後の生徒の笑顔。「今日の授業はとてもよくわかった」「今日の授業は本当に面白かった」という言葉が生徒から聞こえてきた時につくづくと、この仕事に就いてよかったと思います。日々の充実した授業の積み重ねこそが生徒の信頼を勝ち得ます。保護者は生徒から教員の評判を聞きます。そしてそういう教員の多い学校が保護者や地域から信頼を得る学校となるのです。講義を通じて、教材研究の重要性、授業の組み立ての必要性を実感してもらいたいと考えます。物事を徹底的に根本まで調べつくす精神を養い、教師として豊かで幸せな人生を送る一助にしてもらいたいものです。
教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ
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- ■学部生へ
- 「下学上達」。「下学」とは初歩的なことを学ぶこと。物事はどんなことでも、身近で初歩的なことから学び始め、次第に高度で深い道に通じていきます。子どもたちは教師の見る景色の広さによって、学びの広がりと深さが変わります。みなさんの視野が広がれば広がるほど、そして深まれば深まるほど、子どもたちにより広く、より深く学問を学ばせてあげられるのです。教師になると、学部生よりも高い技術や、より深い知識の習得が必要になる場面が多くあります。それらを院生となり、身につけていってほしいものです。さらなる高みをめざして進歩向上、上達していく事を願ってやみません。
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- ■現職教員の方へ
- 「磨斧作針」。現職の先生方はみなさん、なにがしかの課題を感じています。それは学部生の時ではわからず、教師として就職して初めてわかったこと。学びなおそうとの考えは非常に尊く、気持ちの入り方が違います。若き日の李白は老婆が斧を磨き、針を作ろうとしている姿を見て、辛抱強く努力することの大切さを認識しました。詩仙李白のように学問を今一度、学ぼうと志し、惜しまずに努力すれば必ず、どんなことでも報われます。理想の学校づくりに向けてリスキリングしましょう。