教員紹介 ‐TEACHER‐

教員紹介

‐TEACHER‐

井上 雅彦教授

担当科目
「カリキュラムデザインの理論と方法」、「国語科内容開発研究」、「授業実践の高度化と授業研究」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他

教師という仕事のやりがいとは?

 私はかつて中学校・高等学校の現場で20年以上働いていましたが、その時々で教師という仕事のやりがいには違いがありました。教職に就いたばかりの頃、若輩者の私が「先生」と呼ばれること自体にやりがいを感じました。また、困難校と呼ばれる学校に勤務していたときには、生徒と格闘しつつも、彼らが成長して卒業していく姿にやりがいを感じていました。さらに進学校に勤務しているときには、第1志望の大学へ進学をめざす生徒に伴走し、合格通知を手にした生徒の姿を見てやりがいを感じました。管理職の経験はありませんが、現在多くの学校へ研究協力に伺い、管理職の先生方と話をするなかで、管理職はリーダーシップを発揮して、職員とともに学校を変革し、児童・生徒が良くなっていくときにやりがいを感じるように思います。
 教師という職業は、同じルーティンの繰り返しのように見えますがそうではありません。ライフコースに応じて常に変化し、やりがいも違ってきます。企業でモノ作りをして感謝されるときにも、起業をしてお金が儲かったときにもやりがいを感じるでしょう。しかし、人に感謝され、一生その人の記憶に残り、一人ひとりの人格形成に関わることのできる教師という仕事は、何にもましてやりがいがある仕事だと私は思います。

担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?

■「カリキュラムデザインの理論と方法」
 学習指導要領の基本構造やカリキュラム編成の基本原理・類型を理解し、総合的な学習の時間を核とした特色あるカリキュラムを開発していくための知識と技能を身につけます。
■「国語科教育実践研究」
 ディベートで文学教材や説明文教材を読むことを通して、「読む」とはどういう営みなのか、文学と説明文の違いは何なのかを理解し、国語科の授業の展開力を身につけます。同時に、ディベートを用いた読みの授業を構想する力もつけます。
■「授業実践の高度化と授業研究」
 授業研究の基礎となる学習理論の特色とその変遷を理解し、学習指導案の分析・評価の方法や授業観察の観点、授業分析・評価の視点を知ります。それを通して自らの授業を相対化して分析する力を養い、授業実践力の向上を図ります。
■「教育実践高度化演習1・2」
 教職活動を省察し、そこでの問題や課題のありかを明確にして、それを改善して、実践する力を養います。この過程を通して「新たな」知を編集ないしは創造する力も身に付けます。さらに、上記の過程を支え、裏づけ、根拠づける理論を身に付けることもできます。

教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ

一覧へ戻る