参加学生によるプログラム・レポート

2015年11月のレポート一覧

2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:バンドン工科大学)

国際関係学部 中島一将さん (2回生)

9月24日はIdul Adha(犠牲祭)と言って、インドネシアの祝日でした。このお祭は牛や羊などの家畜を畜殺し、神様に捧げる、ムスリムの伝統的なお祭りです。このお祭りは朝から始まり、事前に用意された、牛の出血を溜めるための大きな穴のもとに牛が一匹ずつ連れて来られます。そして大人4,5人で足を縄で縛ります。この時牛は死ぬまいと必死にあがきますが、落ち着くのを待ちます。そしてついにムスリムのお祈りの歌を捧げながら、牛の首にある3つの大きな血管を探しナイフで切ります。友だちはイスラムの国では首を完全に切り落とすのは認められていないため、牛は大量出血で死ぬんだと説明してくれました。私自身、家畜を殺しているところを生で見るのは初めてで、とても衝撃的でした。かわいそうだ、どうしてこんな惨いことをするんだろうと思いましたが、同時にこの過程を通して私たちは肉を食べられることを思い出し、食べ物のありがたさを感じました。実際に犠牲をささげた人に聞いてみると、本当に自分自身でアッラーに犠牲を捧げられた、嬉しいと話してくれました。

最後に牛を食べやすい形になるまで細かく解体し、みんなで分け合います。僕はジャティナンゴルのキャンバスにあるモスクでこのお祭りに参加したので学校の友だちとサテを作り、みんなで食べました。1日がかりのイベントで牛が殺される夢を見そうなほど衝撃的で精神的に疲れましたが、とてもよい経験となりました。




2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:タマサート大学)

国際関係学部 小田春香さん (2回生)

こんにちは。現在タマサート大学の東南アジア研究に所属している国際関係学部2回生の小田春香と申します。この場を借りて、私の留学先のキャンパスライフ、今回は主に授業についてお伝えしたいと思います。

タイの大学の授業は、日本の大学とは違い、一コマが3時間という長期戦の授業となります。先生方は途中で(たいてい半分の1時間半が過ぎた頃に)15分程度の休憩(10分の場合もあれば、30分の場合もある)をはさんでくれますが、こちらに来て3カ月が経とうとしている今でも、3時間という驚異的な長さにはなかなか慣れないでいます。概ね、授業では先生方はパワーポイントを用い、講義をするといった形式です。画像や動画を交えながら授業をしてくれるので、口頭だけで説明する場合よりもとても分かりやすいです。

立命館と比べると、小テストやレポート提出が頻繁にあり(現在5科目履修していますが、隔週にどちらかがあるような感じです)、常に授業に対する意欲的な姿勢とそれをフォローしていく力が求められます。また、たいていのクラスでは中間試験と期末試験の2つが成績の最も大きなウエイトを占めるので、学期全体を通して気を抜いてはいられません。日本では期末試験直前にしか、ろくに勉強しなかった私ですが、こちらに来て少なくとも3倍は勉強するようになりました。授業は全て英語で行われますが、まだまだ英語も不十分な状態なので、「英語学習+各々の科目の勉強」をルーティン化して日々勉強に励んでいます。

このように振り返ってみると、やはり留学に来てとてもよかったと感じています。なかなか一息つけない状態というのが、日本では怠慢でしかなかった私を大いに刺激させ、勉強に対する意欲を掻き立ててくれました。残り2カ月を切ってしまいましたが、ここに来た目的である東南アジアについての専門的な学習を続けていくとともに、楽しみながら留学生活を送っていきたいと思います。


キャンパスの目の前にはチャオプラヤー川が流れています。こちらは教養学部の建物から撮ったもの。 
  

王宮にて、留学生の皆と


2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:チュラロンコン大学)

国際関係学部 泉向日葵さん (2回生)

私がタイに来てからすでに3ヶ月が経とうとしています。5ヶ月間の留学期間も、現時点ですでに中間のテストを終え、残り2ヶ月を切りました。今思うと、タイに来た当初はこれからの生活への期待と共に、多くの不安を抱えながらの毎日でした。しかし少しずつ生活に慣れ、失敗から学び、学生との交流を深める中で、徐々に余裕が生まれ、現在では、自分の留学での目的を実行する過程にいます。

チュラロンコン大学はキャンパス内に、スタジアムや図書館などを含めた数多くの施設があり、その広さに初めは何度も迷いました。また日頃から、歌のコンテストや学部の代表者によるイベントなど、学生が主催するイベントも多く、キャンパスは常に賑わっている印象です。入学当初、年間通して行われるイベントの1つである、fresh gameに参加しました。これは、各学部の1回生が様々なスポーツで競い合うというものです。また、定期的にキャンパス内に市場がでることも、学校内に多くの人が集まる理由の一つです。

チュラロンコン大学での授業の多くは1コマあたり3時間です。1時間半の授業に慣れている私は、3時間の授業に耐えることができるか不安でした。しかし、実際は授業の途中に休憩やグループワークがあるほか、アクティビティに出かけることもあり、楽しさを感じる授業内容です。私が履修しているタイの文化や生活習慣を学ぶ授業では、タイの昔の人々の暮らしを知るために博物館に出かけ、加えて、グループワークの一環で、良い行いをするためにお寺のトイレ掃除を経験しました。

留学開始からすでに3ヶ月が経過しようとしていることもあり、少しずつタイの学生との交流関係が広がり、食堂やキャンパス内で友人に会える機会が増えました。タイの学生は面倒見が良く、キャンパス内で困っているとすぐに助けてくれます。食堂やコピー室は英語が通じないため、現地の学生にいつも助けられていました。言語が違うだけでなく、英語が母国語ではない環境にいることで、より人の優しさや温かみに触れる機会が多く、改めて人は一人では生きられないと実感する毎日です。


クラスアクティビティで博物館へ


食堂の人気 ガイトートカオニャオ

2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:ガジャマダ大学)

国際関係学部 藤岡賢也さん(2回生)

 

皆さんこんにちは!国際関係学部2回生藤岡賢也です。私はこの度国際PBLイノベータ育成プログラムに参加し、インドネシア共和国のガジャマダ大学に派遣生として留学しています。今回は私が通学しているガジャマダ大学があるインドネシアの町“ジョグジャカルタ特別区”での生活についてご紹介します。

ジョグジャカルタ(現地では一般的に“ジョグジャ”と呼ばれる)はインドネシア古来より伝わる王宮文化が色濃く残る古都として、連日多くの人々で賑わうインドネシア有数の観光地です。1991年に世界文化遺産に登録された世界最大の仏教遺跡“ボロブドゥール寺院遺跡群”や、同年に登録されたヒンドゥー教美術文化と仏教の二つの宗教文化の融合を象徴する “プランバナン寺院遺跡群”など、インドネシア・ジャワ島を代表する世界遺産が存在しているのがこのジョグジャカルタの一つの大きな魅力です。

ジョグジャカルタはジャワ島内の他の都市に比べて物価が安く、食品や日用品をスーパー等にて安値で購入することができます。また市街中心部の“ジャラン・マリオボロ(マリオボロ通り)”では“バティック”などの伝統工芸品の店が数多く点在しており、尚且つ安値で買うことができるので連日多くの買い物客で賑わっています。ガジャマダ大学はジョグジャカルタの中心部に位置し、ジャラン・マリオボロから自転車で15分程のところにキャンパスがあるので、私はよく授業の無い時間に現地の友達とジャラン・マリオボロに行き、ショッピングやカフェで会話をしたりして楽しんでいます。

次に私の暮らしている宿(コス)についてご紹介します。私は現在PBLプログラムの同派遣生の子とルームシェアしています。家賃は日本円で一か月に2万円程で、派遣前に宿を予約できたのでWiFi完備、温水シャワー付きと、とてもいい物件で過ごすことが出来ています。洗濯はコスの裏側にあるランドリー屋にて1kg 50円程で洗濯できますし、フロントの人に頼めば部屋の掃除もお願いすることが出来ます。コス周辺には沢山の屋台やレストランにコンビニ、ショッピングモールやスーパーマーケットなど日常生活において困ることはほぼありません。上記でも紹介しましたが、ジョグジャカルタは物価が安いので屋台で食事をすると一食100~200円程で食べることが出来ます。



2015.11.24

アクティビティレポート②(2015年派遣:インドネシア大学)

経済学部 江見千香子さん (3回生)

インドネシアへ到着してから、早いもので2ヶ月以上が経過しています。先週、中間テストを終えたばかりなので、折り返しに差し掛かろうとしていますが、今までのキャンパスライフを綴っていきます。今後、インドネシア大学へ留学しようと考えている方の手助けになれば幸いです。

時間を追う形で一日の平均的なスケジュールを紹介します。一限目は8:00から開始し、一コマの授業時間は2時間30分と、立命館大学よりも1時間長いです。とは言え、30分遅れて始まり、30分早く終わることも稀ではありません。授業においてさえ、インドネシアの文化あるいは時間にルーズな国民性が見え隠れしていると思います。留学生は1学期間に5科目までしか受講登録ができないので、平均して一日に1、2コマ程度受講しているようです。経済学部における学生の国籍としては、平均的にインドネシア人9割、留学生(韓国・オランダ・タイ・日本人)1割程度の構成となっていることが多いです。インドネシア人には日本人にも聞き取りやすい、きれいな英語を流暢に話す学生が非常に多い印象です。終始和やかな雰囲気で行われており、1クラス約20名前後と少人数のため、プレゼンテーション等の機会も豊富です。午前中の授業を受けた後、多くの学生は学内の学食で昼食を取ります。インドネシア大学では、それぞれの学部ごとに食堂が設けられています。食堂内には個人の経営する屋台が7、8店舗ほどあり、自分の好みに合わせて、好きな料理を注文します。一食100円〜300円で食べることができ、とてもお手頃かつ、美味しいです。しかし、屋根はあるものの、野ざらしのため、衛生状態が良いとは言えませんが、慣れればさほど気にならなくなると思います。昼食の後は、週に2回、留学生向けにインドネシア語の授業が無料で開講されているため、参加しています。10名程度と少人数で、基本的な文法から丁寧に教えてくれます。放課後は学内のカフェで課題を済ましたり本を読んだりしてリラックスしています。サークル等の課外活動も盛んに行われており、参加可能です。

概して、インドネシア大学は国際的かつ日本人にとって過ごしやすい環境を提供していると思います。また、日本語研究学科が学内にあり、日本に興味関心を寄せている学生も多いため、フレンドリーに接してくれる場面が多々あります。私自身も、たくさんの心優しいインドネシア人の友達に助けてもらいながら、非常に充実したキャンパスライフを送っています。



経済学部の正面


テクサス橋からの眺め、奥で学生が日本舞踊のような踊りをしている 


学食の様子