立命館大学 法科大学院 司法試験合格者インタビュー

Ritsumeikan University School of Law: Special Interview Series

  • 追い詰められて気づいた
    キャパに合った勉強の大切さ。
    授業中心の勉強で一発合格。

    ⻄部 達也さん

    立命館大学法学部出身
    既修者コース修了(2022年度)
    2023年司法試験合格

授業で指名されることが
自分に足りない点を知るチャンスに。

小学生の時、法廷バトルゲームで疑似体験した弁護士に興味を持った西部さん。大学で法学部を選択し、そのまま法科大学院に進学した。「できるだけ自分で費用負担する」という両親との約束通り、入学金免除、奨励奨学金で学費全額免除の立命館を選んだ。

学部時代とは違い、少人数で次々指名されて答えていくスタイルの法科大学院の授業。「最初は指名されることが本当に怖かったです」という西部さんは、通学時間が長いこともあり、初めてのテスト前に「もう行きたくない」と思うほど追い詰められ、体調も崩してしまう。それでも自分に鞭打ってなんとか大学院に行けば、同じように頑張っている仲間がいた。一緒に食事や話をすることで気を紛らわせているうちに、なんとか勉強を再開できるようになった。

このことがきっかけで「時間的にも能力的にも自分のキャパに合った勉強をしよう」と割り切れるようになったという西部さん。予習は1科目2時間以内と決め、授業で先生に聞かれそうなことは何か、どう答えるかを考えることに重点を置いた。「そのうちに聞かれることが怖くなくなり、むしろ聞いてほしいと思うようになりました。重点的に勉強すべき部分や自分に足りない点がわかるからです」。

2年目の秋学期からは、刑法の松宮先生との自主ゼミで答案力を身につけた。「ある程度書いた答案を見せ、いっぱい赤を入れてもらう。それを繰り返すうちに、他の科目でも自信を持って答案を書けるようになりました。質問に行けば、どの先生もしっかり向き合ってくださるのもありがたかったです」。自信を持って臨んだ司法試験で見事合格。初めて見た父の涙に、信じて見守ってくれた家族への感謝が湧いたという。

奨学金制度

入学試験成績優秀者を対象とした「立命館大学法科大学院奨励奨学金制度」など多様な奨学金制度を設け、数多くの支給実績があります。

立命館なら、法科大学院の機能だけで
十分合格ラインに乗れる。

合格に向けて、特殊なことは何もしていないと話す西部さん。「教科書を増やさない」と決め、授業で使う基本書とレジュメを中心に、論証集は先生に訂正してもらいながら自分で作った。「手を広げず、先生の授業を聞いてインプットし、答案でアウトプットすることを繰り返しました」と話す。「エクステンションセンターの集中講義や模試への補助も充実していましたし、自習室も快適。立命館なら法科大学院の機能だけで十分合格ラインに乗れると思います」。

司法修習後の進路は未定だが「どんな進路を選ぶにしても、信頼して話してもらえる法曹になりたいと考えています」と話す。法曹に興味はあるが、自分に向いているかどうかわからず迷っている人へのメッセージももらった。「目指したいという気持ちがあるなら、向いているかどうかなどは気にせずに、一度はチャレンジしてほしいと思います。年齢も関係ありません。法科大学院には40代、50代の方もおられました。運悪く合格できなかったとしても必ず自分の糧になりますし、世界が広がると思います。企業でもコンプライアンスが重視され、法科大学院修了者が求められていると聞きます。迷うくらいなら挑戦してみてほしいですね」。

エクステンションセンター

立命館大学には正課外で様々な資格取得をサポートするエクステンションセンターがあり、10名〜20名の弁護士が担当する弁護士ゼミや、模試の学内実施、大手事務所訪問会など多様なサポートを行っています。