■ 室谷さんは高校在学時から6年間中国語を学ばれてきたそうですが、前向きな学びを続けられた秘訣を教えてください。
高校時代に中国語の面白さに目覚めました。そのため高校の授業に加え、市民講座にも通うほど夢中になり、中国語スピーチ大会の北海道代表にも選ばれました。大学入学後もその熱は冷めず、積極的に学び続けました。1回生の時には中国語既習者クラスの有志を募って、3回生対象の中国語パフォーマンスコンテストに出場。特別参加でしたが、1回生にして個人賞1位をいただくことができました。また、文学部の国際インスティテュートに所属していたので、国際関係について広く学ぶ機会があり、興味の幅を広げることができました。そして入学時から「絶対に行く」と周りに公言していた交換留学も、1回生時の出願ながら資格を取得。2回生後期から3回生の前期にかけて、中国・天津の南開大学へ1年間の交換留学をし、主に語学の学習をしながら中国文化に触れました。大学入学時にはある程度の中国語は使えるようになっていましたが、立命館のあらゆるプログラムを利用したことで、さらにスキルを伸ばすことができたと思っています。
■ 在学中に2度も長期留学に行く学生は少ないと思います。交換留学から帰国して、もう一度孔子学院のプログラムで留学に行くことが決まった経緯を教えてください。
交換留学から帰国してからは、就職活動を始めました。3月末に現在の勤務先から内定が出て、嬉しかったと同時に「ここで私の中国語学習人生が終わってしまうのかな」と残念に思いました。働き始めて、中国語や中国への関心が薄れてしまうことが悔しかったのです。
そのように悶々としている時期に、中国語副専攻の授業で孔子学院のスピーチコンテストの告知ビラに出会い、「これにかけてみよう!」と直感的に思いました。これまでの中国語学習の成果をスピーチとして発表し、悔いなく社会人になろうと思ったのです。実際、応募した時には、もう一度中国に行こうとは考えていませんでした。ただ、このコンテストで評価してもらえたら「もう一度中国語を深く学んでみてもいいのではないか」と心のどこかでは思っていたのかもしれません。
コンテスト当日は、応募者のレベルの高さに驚きながらも精一杯「集大成」を発表しました[→リンク]。その結果は最優秀賞!まさに青天の霹靂でした。最優秀賞の副賞は、1年間の北京大学への奨学金つき留学か賞金20万円のどちらかを選べたのですが、相談する人全員が「留学に行くべきだ!チャンスを無にするなんてもったいない!」と助言してくれました。ゼミの先生や両親も応援してくれましたし、内定先の会社にも入社時期の延期を許諾してもらえました。こうして昨年9月から1年間、北京大学国際関係学院の本科生として学ぶ機会を得たのです。孔子学院の職員の方には初めての派遣にもかかわらず手厚いサポートをしていただきました。日中友好に向けての熱い思いを感じることができ、本当に心強かったです。 |