もともと、私は「さぽーとnet」という学生団体で障害学生支援をしていました。しかし、それはあくまで自主活動の範囲で活動をするというものでした。しかし、2006年に障害学生支援室ができてから、授業内の支援を障害学生支援室が、登下校・移動などの支援を「さぽーとnet」が行うようになりました。障害学生支援室には職員の方もおり、サポートスタッフの派遣に関しても、大学自体が支援に関わるので「さぽーとnet」の時よりも組織的に効率よく学生を支援することが可能になりました。
■ 青木さん自身が障害学生支援室での活動を通じて学んだことや、今後の目標を教えてください。
障害学生支援にかかわり始めた頃は、まず障害を持っている学生に対してどのように接して良いのか分かりませんでした。どの程度障害について話してよいのか、また支援することと友達の線引きはどこに引いたらいいのかなどと疑問や不安がいっぱいでした。しかし「困っている人が近くにいたら、助けたい」という、自分の中にわき上がる自然な感情を大切にして支援しようと考えました。そして、障害学生とサポーターの関係はどちらが上であってもならない。障害学生から学ぶことはたくさんあるし、私が困っているときは助けてくれる。そういう、ギブ&テイクの関係がとても必要だと思っています。今もそういう思いを持ち続けて支援活動をしています。
学生コーディネーターとしては、1人の障害学生に対して、40人ぐらいのサポートスタッフがサポートをしています。かつては状況把握、コーディネートをすることが苦手でしたが、現在はサポートスタッフの活動をすべて把握することがだんだんと出来るようになってきました。
先日、他大学で障害学生支援を行っている学生とフォーラムを開催しました。その際に、ある大学では、2つにまたがるキャンパスの両方で障害学生支援を行い、両キャンパス間での交流も盛んにしているということを知りました。立命館大学では、BKCでの障害学生支援はまだ発展途上なので、BKCでの障害学生支援の充実化にも協力していきたいです。そして、今回フォーラムに参加してもらった他大学の学生たちと今後も連絡を取り、ネットワークを構築していきたいです。また、多くの学生にこの様な活動をしていることも、是非知ってもらいたいですね。 |