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2015年のニュース

2015.12.24

政策科学部・研究科の学生が「大学コンソーシアム京都理事長賞」および優秀賞を受賞

2015年12月6日(日)、キャンパスプラザ京都において、第11回京都から発信する政策系研究交流大会が開催され、政策科学部・研究科の学生が「大学コンソーシアム京都理事長賞」(2回生原未咲さん他)及び優秀賞を受賞しました。

この大会は、都市の抱える問題・課題を見つけ、それを解決するための「都市政策」を学ぶ京都の大学生・大学院生の研究交流・発表の場として大学コンソーシアム京都が主催して開催されました。
今年度は、口頭発表部門において65組、パネル発表部門において14組が出場し、本学からはそれぞれ21組、3組が研究成果を発表しました。 発表の他に学生企画「若者の政治参加を考える」が開催され、京都市会議員9名の方々と学生との座談会等が行われました。
また、学生実行委員会メンバーとして、本学からは4回生角裕哉さんや3回生桑原隆成さんが参加し、大会準備や当日運営のサポーターとして活躍しました。

本学学生による受賞内容は以下のとおり(受賞者名は研究代表者のみ)。

大学コンソーシアム京都理事長賞
「農山村における地域資源活用とエリアマネジメント:長野県阿智村の温泉観光業を事例として」2回生 原未咲他(南信州プロジェクト)
優秀賞

「梅田地下街におけるわかりやすさの改善に関する研究」
3回生 富岡真央

「人口減少下における自治体の公共施設マネジメント~公共性とコミュニティ自治の視点から~」
3回生 渕脇慶太他(平岡ゼミ)

「被災地における地域包括ケアの実態と課題:宮城県内市町村を事例として」
3回生 丸岡大就他(平岡ゼミ)

「イネ育種産業への参入障壁の解消に向けて-種苗産業を取り巻く諸課題の経済分析-」
3回生 大久保喬平他(石川ゼミ)

「東日本大震災後の海岸法改正における政治過程-政策決定の動態とその要因-」
3回生 三浦なつき

「日本の再生可能エネルギー固定価格買取制度の実施状況と課題」
大学院博士前期課程 蒋超迪

ベスト質問賞

久保田堅澄 植松洸佑 三浦なつき FANG XIAOXIAO

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2015.12.11

【EPS Type-C】学生の字幕プロダクト(Beyond Borders)が公開されました

EPS Type-Cでは、Project Iの複数クラス(担当:田林葉教授、渡辺文助教)にて、立命館学園紹介ムービーシリーズBeyond Bordersの英語字幕作成プロジェクトを実施し、このたびYoutube立命館チャンネル、および立命館大学公式ウェブサイト英語版にて公開されました。学生は翻訳作業を含む英語字幕の作成方法を学んだのみならず、ムービーの主人公らへのインタビューや、大学の国際化にかんする調査などをつうじて、英語字幕が必要とされる社会的背景についても主体的に学ぶことができました。調査にご協力を賜りました多くの方々に、この場をお借りして心からの感謝を申しあげます。ありがとうございました。 なお公開された動画は下記URLから視聴することができますので、ぜひご覧ください。

Youtube Ritsumeikan Channel

立命館大学公式ウェブサイト(英語版)

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2015.12.04

立命館大学政策科学研究科周研究室の王鳳陽さんが「神戸市長賞」を受賞しました

立命館大学政策科学研究科の王鳳陽(WANG Fengyang)さん(中国籍、博士後期課程3年、周玮生研究室)が中国留日同学会第15回留日成果・論文報告会で「神戸市長賞」を受賞しました。

王鳳陽さんの論文は、日中食品貿易に対する考察を通じ、食品の安全・安心・信頼をめぐる日中協力の必要性と協力のあり方について検討しました。

中国留日同学会留日成果・論文授賞は人文、社会、自然科学、先端医学をはじめ、あらゆる分野に活躍している中国人留日経験者の代表的な研究成果を反映し、数多くの優秀な既刊論文を対象にしています。1999年度より「中華人民共和国駐日本大使賞」をはじめ、京阪神地区の知事賞、市長賞、日中友好協会会長賞など優秀論文賞・優秀成果賞を創設・授賞することに至りました。今回の優秀論文は、日本の東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、立命館大学、理化学研究所、自然科学研究機構分子科学研究所などの25大学・研究機構、及び中国の清華大学などの海外12大学・研究機構の75名の投稿者の122件の投稿成果・論文から選出されたものです。

また、政策科学部仲上健一特任教授のプロジェクトの研究員(PD)である牛佳さんも中華人民共和国駐大阪総領事賞を受賞しました。

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2015.12.04

【EPS Type-C】ラーニングシアターでBirthday Project発表会を開催しました

EPS Type-Cでは、学習の成果物を英語でとりまとめ、"Learn to Contribute"(社会貢献)の目標のもと、役立つ日本の情報を英語で発信するというPBL(Project-Based Learning)型授業に取り組んでいます。

後期の前半には1回生クラス(Project II)が共通で"Birthday Project"を実施しました。学生は自分の生まれた日に起こった出来事を当時の新聞から紐解き、その出来事の現在までの変遷を調査し、英語の社会時評として取りまとめました。4クラス(担当:安藤由香里非常勤講師、池上久美子非常勤講師、木村一紀非常勤講師、渡辺文助教)では、11月にラーニングシアターでの合同発表会が開催され、各クラスから選抜されたチームがそれぞれ、日本におけるセクシュアル・ハラスメントの変遷、タクシーの変遷、電化製品の変遷、ポケットベルの変遷をテーマとした発表をおこないました。教員の投票にしたがって、優勝はタクシーの変遷にかんする報告をおこなったチーム(石川千尋さん、江頭朋樹さん、土岐杏奈さん、布施絵梨さん)に決定しました。学生はこれから後半プロジェクトを実施していくなかで、"Learn to Contribute"のさらなる深化をめざします。

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2015.12.04

国際シンポジウム「都市の持続性と公共政策」を開催しました

2015年11月19日(木)、大阪いばらきキャンパス(OIC)において、OIC開設記念事業「アジアのゲートウェイ」による共創型人材育成シリーズ第2弾・立命館大学政策科学部・東北財経大学公共管理学院共催の国際シンポジウム「都市の持続性と公共政策」を開催しました。

東北財経大学公共管理学院張向達院長による基調講演

シンポジウムにおいて、政策科学部重森臣広学部長の開会挨拶の後、公共管理学院張向達院長による「公共政策のパラダイムの転換」と題した基調講演では、中国の「改革開放」以降、公共政策研究は高速な経済発展重視から安全安心な暮らし重視へ転換しつつあり、地域の産業構造調整、少子・高齢化、環境問題に多くの関心を寄せたことが述べられた。

続いて、「地域資源の活用」、「社会保障制度の改革」、「サステナビリティ」の3つの分野において、公共管理学院から苗静麗教授の「港湾都市におけるイノベーションシステムの構築」、劉暁梅教授の「中国における高齢者介護サービスの現状と問題点」、大学院生葉萌氏の「中国のレジャー農業の産業化促進における政府の役割―台湾地域への事例調査に基づいて―」、政策科学部から吉田友彦教授の「住宅事情の比較分析からみる東京と北京の郊外化」、本田豊教授の「日本の公的保険制度の現状と課題 ―経済財政の視点から―」、周瑋生教授の「東アジア低炭素共同体の構築と政策工学の創成」、という6本の研究発表が行われました。

学生報告において、公共管理学院から張馨月氏の「家族による高齢者介護方式の考察―親孝行文化の伝承に基づいて―」、翟釗漢氏の「中国における高齢者施設の経営モデルと問題点」、李月琪氏の「教育の公平性と品質」、政策科学研究科から梁平慧氏の「高齢者の近隣ネットワーク―遼寧省開原市、京都府亀岡市における現地調査から―」、左源氏の「中国の公的年金制度における格差の考察」、孫玥氏の「南京市親意識の変化と親支援のあり方―京都こどもみらい館を手がかりとして―」という社会福祉分野の研究を中心に発表が行われた。

また、政策科学部から桜井政成教授、岸道雄教授、小幡範雄教授、大塚陽子教授、宮脇昇教授、西村陽造教授、石川伊吹教授、式王美子准教授、桜井良助教、大学院生魯霄凌氏、学部生藤井亜衣氏が討論者、司会者、英語通訳者として参加した他、多くの教員と学生が聴講しました。シンポジウムはOIC総合研究機構副機構長、地域情報研究所所長岸道雄教授の閉会挨拶をもって、盛況のうちに閉会となりました。

本シンポジウムはOIC開設記念事業の一環ですが、政策科学部と公共管理学院共催の国際シンポジウムとしては、昨年度東北財経大学で開催した第1回目につづき、第2回目となります。両学部の研究領域の類似性から、重要な比較研究の場として、同様な国際シンポジウムを来年度も引き続き開催する予定です。

重森臣広学部長に記念品を贈呈

岸道雄OIC総合研究機構副機構長、重森臣広学部長と公共管理学院のご一行と記念撮影

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2015.12.04

新興国・発展途上国における静脈産業に日本が協力できることは何か? —政策科学部2回生の「中国プロジェクト」における国際交流と現地調査

経済発展著しい新興国・発展途上国において、消費者の生活をより便利で豊かなものにするための商品を提供する「動脈産業」に加え、それらの消費に伴って発生する廃棄物や汚水などを適切に回収、運搬、処理する「静脈産業」の形成が求められています。特に廃棄物に着目すると都市部の拡大・高密度化の進む中国においては、最終処分場の処理容量の限界から、新しく排出される廃棄物の減量化が不可欠であると言われています。政策科学部2回生の政策実践プロジェクト「中国プロジェクト」では、中国における廃棄物処理プロセスの課題のなかでも、廃棄物の減量化のための「ゴミ分別」に着目して研究を進めています。 夏季休暇期間には、大きく2つの活動を行いました。1つは中国大連市の東北財経大学からの短期留学生との意見交流、もう1つは大連市、吉林市、および北京市におけるフィールドワークとインタビュー調査です。これらを通して中国における廃棄物処理のプロセスやゴミ分別の実態を分析しています。

中国、東北財経大学の留学生との交流

2015年8月2日〜7日の6日間、東北財経大学からの短期留学生らとともに、本学にて合宿を開催いたしました。合宿においてはフィールドワークを通した交流とあわせて、「中国プロジェクト」の調査課題として中国におけるゴミ分別に関する認識や日本のゴミ分別に関する所感について、留学生を対象にインタビュー調査とアンケート調査を行いました。この交流により、中国と日本では廃棄物の種別に相違点があるということ、およびゴミの分別に関する認識面での実態を把握することができました。

大連市での現地調査

2015年8月29日から9月6日の間は中国国内での現地調査を、フィールドワークを通したゴミの現状把握と関係者に対するヒアリングによって行いました。また一部の学生は8月28日までの約2週間、東北財経大学での短期留学プログラムに参加していたため、言語や文化にある程度慣れた状態での調査開始となりました。
大連市ではまず東北財経大学の教員、大連理工大学の教員およびJETRO大連事務所の職員から、中国の都市化の現状について講義をしていただきました。また大連市信用協会でのヒアリング調査では、大連市における廃棄物政策や廃棄物処理の現状について情報提供していただきました。さらに、大連市における焼却処分と焼却熱を用いた発電を行う事業者であるTEDAでのヒアリング調査では、環境教育のために開放されている施設を見学させていただき、廃棄物が焼却処分に至るまでの過程について説明をしていただきました。全体として、大連市内におけるゴミ分別の方針と実態について理解が深まる、貴重な機会となりました。

吉林市での現地調査

続いて大連市内から高速鉄道で3時間強の移動を経て、吉林市内で調査を行いました。吉林市のゴミ発電プラントはメンテナンス中であったこともあり、バスの中でプラントの計画者の方から設備に関する説明をしていただきました。その後、プラントの処理能力、発電量や主たる収入源など、施設運営に関わる具体的な話を聞かせていただきました。また、吉林市の開発に関連し、満州国時代に建設された豊満ダムの見学をする機会も得られました。
吉林市は中国東北部ということもあり、滞在中は南部の朝鮮半島および西部のイスラム文化といった多様な文化が融合している様子を感じ取ることができました。中国プロジェクトの調査成果とともに、学びの多い滞在となりました。

北京市での現地調査

中国での現地調査の締めくくりとして、北京市の北京理工大学日本語学院において、「中国プロジェクト」の調査報告と意見交換をしました。北京理工大学の学生の皆さんからは、日本におけるリサイクルや分別収集に関する法制度や教育などに関する質問や、廃棄物処理の中国との違いに関する質問が提起されました。中国および日本における諸制度が、お互いにとって当然のものでは必ずしも無いことが、改めて確認される機会となりました。

帰国をして、これより政策実践プロジェクトの中間発表、および最終発表に向けて分析を磨いてまいります。特に、日本の事例に関する調査も目下進行中です。

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2015.11.16

GLO演習(ベトナムプロジェクト)がベトナム・カントー大学WEBページで紹介

2015年9月7日から13日まで、政策科学部のグローバル/ローカル・オンサイト演習(2回生ゼミナールのリサーチフィールド科目)において、ベトナムプロジェクトの学生が、ホーチミン市およびカントー市を訪れました。プロジェクトの内容はすでに公開されていますが、この訪問は、メコンデルタの名門国立大学であるカントー大学の公式ウェブページにも掲載されました。今般日本語訳ができましたので、以下に紹介します。なお、オリジナルの記事には、プロジェクトの教員や学生の写真も掲載されていますので、ぜひご覧ください。
カントー大学公式ウェブページ

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立命館大学の仲上健一教授、立命館アジア太平洋大学の田原洋樹教授が7名の学生とともにカントー大学を訪問した。両教授とレー・ヴィエット・ズン副学長との会合もあわせて行われ、熱烈な歓迎に謝意を表明した。立命館の学生たちは、ドンバン地区クーロン河の環境問題について調査を行うために来訪したもので、現地の専門家からその詳細について学習することになっている。あわせて、立命館・カントー両校の友好的かつ堅固な関係構築を視野にいれて意見・情報交換が行われた。

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仲上教授によると、立命館は京都に本部を置く私立大学であり、日本の有力私立大学の一つ。その教育理念は自由、平和、人類愛、国際理解だとされ、未来の国際社会で活躍するリーダーを育成するためのプログラムの充実につとめている。また、立命館は多くの海外大学と協力関係にあり、その研究教育上のネットワークは世界中に広がっている。今後も協力校の拡大に力を注いでいくという。

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中山隼佑をリーダーとする学生のグループは、ホーチミン市の環境問題とその解決策に関する学習の成果について報告を行なった。ホーチミン市の環境問題のうち、長谷川慈が水質汚染、木戸智里が廃棄物投棄、木村美咲が大気汚染について、それぞれ研究計画を披露し、学生たちの問題理解の深さをうかがわせた。

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この報告を受けて、カントー大学副学長をはじめ、環境自然資学部、法学部、社会学部、人文学部や関連する研究所から出席した専門家たちが、コメント・意見を述べるとともに、日本からの来訪学生がさらに学習を進めるために役立つ資料などを紹介した。とくに、環境問題に関わる地域住民の理解や意識、態度について、学生たちは新たな知見を獲得するとともに、政府がこれまでにとりくんできた生活環境改善へ向けた住民の意識向上策についても情報を得ることができた。さらに、今後目を向けるべき政策争点として騒音問題、ストリートチルドレンの実情がカントー大学側から示唆された。

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訪問の締めくくりとして仲上教授は、アジア諸国をはじめ世界各国との協力関係構築への意欲を改めて表明した。メコンデルタ地域のトップ大学であるカントー大学も、国際的なネットワーク構築のために広く海外にパートナー大学を求めている。今回の訪問、会合が両校の有益なパートナーシップ関係構築の出発点となることを願う。

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2015.10.30

国際シンポジウム「都市の持続性と公共政策」を開催します!

国際シンポジウム「都市の持続性と公共政策」開催について

政策科学部では国際シンポジウムを次の通り開催いたします。

政策科学部 OIC開設記念事業
「アジアのゲートウェイ」による共創型人材育成シリーズ②

国際シンポジウム 都市の持続性と公共政策

(日中同時通訳、英語ウィスパリング通訳あり)

日時:2015年11月19日(木) 13:00~17:20
場所: 大阪いばらきキャンパス B棟3F コロキウム(B374)

司会(13:00~14:30): 宮脇 昇 立命館大学政策科学部教授


13:00~13:05
開会挨拶
重森 臣広 立命館大学政策科学部長、教授

第1部 基調講演

13:05~13:35
基調講演 「公共政策のパラダイムの転換」
講演者: 張 向達 東北財経大学公共管理学院院長、教授

   

第2部 研究発表

13:35~13:55
第1報告 地域資源の活用―「住宅事情の比較分析からみる東京と北京の郊外化」
報告者:吉田 友彦 立命館大学政策科学部教授

13:55~14:15
第2報告 地域資源の活用―「港湾都市におけるイノベーションシステムの構築」
報告者:苗 麗静 東北財経大学公共管理学院教授

14:15~14:20
コメンテーター:桜井 政成 立命館大学政策科学部教授

14:20~14:30 休憩

司会(14:30~16:10): 西村 陽造 立命館大学政策科学部教授

14:30~14:50
第3報告 社会保障制度の改革―「中国における高齢者介護サービスの現状と問題点」
報告者: 劉 暁梅 東北財経大学公共管理学院教授

14:50~15:10
第4報告 社会保障制度の改革―「日本の公的保険制度の現状と課題 ―経済財政の視点から―」
報告者: 本田 豊 立命館大学政策科学部教授

15:10~15:15
コメンテーター: 岸 道雄 立命館大学政策科学部教授

15:15~15:35
第5報告 サステナビリティ―「東アジア低炭素共同体の構築と政策工学の創成
報告者: 周 瑋生 立命館大学政策科学部教授

15:35~15:55
第6報告 サステナビリティ―「中国のレジャー農業の産業化促進における政府の役割 ―台湾地域への事例調査に基づいて―」
報告者: 葉 萌 東北財経大学公共管理学院大学院生

15:55~16:00
コメンテーター: 小幡 範雄 立命館大学政策科学部教授

16:00~16:10 休憩

司会(16:10~17:20): 石川 伊吹 立命館大学政策科学部教授

第3部 学生報告

16:10~16:20
梁 平慧(立命館大学・院)
「高齢者の近隣ネットワーク ―遼寧省開原市、京都府亀岡市における現地調査から―」

16:20~16:30
張 馨月(東北財経済大学・院)
「家族による高齢者介護方式の考察 ―親孝行文化の伝承に基づいて―

16:30~16:40
翟 釗漢(東北財経済大学・院)
「中国における高齢者施設の経営モデルと問題点」

16:40~16:50
左 源(立命館大学・院)
「中国の公的年金制度における格差の考察」

16:50~17:00
孫 玥(立命館大学・院)
「南京市親意識の変化と親支援のあり方 ―京都こどもみらい館を手がかりとして―」

17:00~17:10
李 月琪(東北財経済大学・院)
「教育の公平性と品質」

17:10~17:15
コメンテーター:大塚 陽子 立命館大学政策科学部教授
劉 暁梅 東北財経大学公共管理学院教授

17:15~17:20
閉会挨拶
岸 道雄 立命館大学OIC総合研究機構副機構長、地域情報研究所所長

主催:立命館大学政策科学部・東北財経大学公共管理学院
対象:本学教職員・学生

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2015.10.21

2015年度「国際PBLセミナー」を開講

政策科学部では、「大学の世界展開力強化事業・国際イノベータ育成プログラム」の一環である 国際PBL(Problem/Project-based Learning)セミナーを2015年度より開講しました。受講生は日本、インドネシア及びタイ出身者で合わせて19名でした。これからタイとインドネシアにそれぞれ留学する本学学生(政策科学部生ならびに経済学部生)、今年1月タイとインドネシアから帰国した日本人の本学学生(いずれも立命館大学政策科学部の学生)、そして、タイとインドネシアから立命館大学に短期留学しているタイとインドネシア人の学生という多国籍かつ多種多様な学生でした。

本科目は前半・後半と2つのパートに別れ、前半の授業は3つのテーマに分かれました。1つ目は日本の歴史と文化、2つ目は戦後日本の経済と社会問題、3つ目は環境政策です。授業においては日本と東南アジアの社会と環境問題といったテーマを学習し問題点を見つけながら、日本、インドネシアとタイ各国の事情を比較しました。受講生は「なぜごみ処理に対する理解と減量はある程度日本で実現できたが、タイとインドネシアではまだできないのか」、あるいは「日本の雇用問題と男女の格差はなぜ東南アジアにはあまり見られていないのか」などについて、自分の経験、観点そして収集したデータを発表し活発に議論しました。また、茨木市環境衛生センターごみ処理施設を訪問しました。ごみ処理の流れや燃焼方法を見学し、センター長と業務員からいろいろ話を聞くことができ、充実した授業ができたと思います。

後半では、学生はビジネス戦略について事例を通じて学びました。東南アジア各国に焦点を絞り、学生グループが選択した国の社会経済や文化、政治環境の相違に基づいて、当該国で実現可能だと考えられるビジネスの提言を行いました。また、異なる文化をもつ学生間が協力することの重要性に気づかせ、創造性、チーム力などを涵養するため、ゲームを取り入れました。また、アサヒビール工場を見学し、ビール製造工程を学ぶとともに、アサヒビールのビジネスモデルとマーケティング活動について学びました。また、特に東南アジアにおけるアサヒビールの拡大戦略について担当者と議論を交わしました。

このように、異文化を背景とする学生間での共同作業、フィールド調査、議論、課題である発表やレポート執筆を通じて、受講生は異文化理解に基づいた問題の理解と創造的な問題解決策の提案能力を培いました。

茨木市環境衛生センターへの訪問

ゲームによるチームビルディングの様子

アサヒビール工場の見学

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2015.10.21

政策科学部開講科目「Gaming Simulation」におけるゲーム作りを通じた社会システムの理解

2015年度政策科学部開講科目「Gaming Simulation」では、受講生がゲームを活用した社会・政策の理解とともに、自分たちでデザインしたゲームを受講生に向けてプレイしました。ゲーミング・シミュレーションとは、社会(システム)の重要な要素を抽出した単純なモデルをゲームに組み込み、ゲームを通じて社会の仕組みについて、当事者の立場から体験を通じて理解する教育ツールです。本科目では、防災や意思決定、国際貿易などをテーマとしたゲーム体験を通じて、ゲームと社会の関係について学び、後半はグループに別れてゲーム作りならびに実践をしました。

あるグループは海外における市場での麻薬取引を題材に、警察はディーラーを発見することを目的とし、ディーラーは取引が警察にばれないように振る舞うことによって、闇市の実態をゲーム上に再現しました。別のグループは、資本主義や社会主義などの経済システムをゲームに組み込み、企業間の合併や自由市場などをゲーム上に再現し、プレイヤーはいくつかの経済システムを経験しました。また、 カードを資源(木材)に見立てて宝探しゲームを応用した不法伐採をテーマとしたグループもありました。さらに危機管理をテーマにしたグループは、様々な代替案を用意しておくことが必要であることを、イベントを通じて再現しました。

このように、ゲーミング・シミュレーションを作成することは、ゲームによって楽しく社会について学べることだけでなく、社会(システム)を単純なモデルに置き換え、それをゲームに実装するという、社会に対する深い洞察が必要です。本科目を通じて、受講生はその一端を経験学習することができたと思います。

なお、本科目は「大学の世界展開力強化事業」により派遣された交換留学生への受講推奨科目に指定されており、政策科学部の英語プログラムの学生だけでなく、インドネシアやタイからの留学生も受講しました。

ゲーミング・シミュレーション実施時の光景

麻薬密売人役を逮捕している警察役

より多くの資源を得るためのミニゲーム

資源を得るためのペン拾い競争

ゲームの重要性についてのプレゼン

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