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この8月に、立命館大学主催で気仙沼へボランティアに行ってきました。
今回は個人のボランティアの集まりではなくて、いろんなサークルのメンバーが集まり、各サークルの持つ特技・特色を生かして被災された方々に楽しんでいただくための活動をしてきました。

【名称】気仙沼暮らし楽しませ隊
【日程】2011年8月16日(火)夜京都発~8月23日(火)朝京都着 5泊8日
【場所】宮城県気仙沼市 岩手県一関市 他
【宿泊】洞雲寺(岩手県一関市千厩町)
【主催】立命館大学サービスラーニングセンター、学生オフィス
【協力】気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンター
    社会福祉法人大阪ボランティア協会
    公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
【参加者】
 クラシックギタークラブ 4人
 cubes 6人
 落語研究会 2人
 ESS 2人
 美術研究部 5人
 出前ちんどん 3人
 311+Rnet 1人
 乾ゼミ生 3人
 引率教職員 2人
  計28人


今回の活動では本当にたくさんの方にお世話になったのですが、特にお世話になったのが宿泊させていただいた「洞雲寺」の方々です。ここは宿坊ではなく、ごく普通のお寺です。そこに、気仙沼で被災された方2人が避難してきて住んでおられます。そのお2人とご住職のご好意で、今回のプログラム期間中宿泊させていただきました。
朝夕の食事も作っていただき、それが手作りで心がこもっていて、とっても美味しい! 毎日エネルギーをフル充電して次の活動に向かう原動力になりました。
また、震災当日~これまでのことをお話ししていただいたり、学生が活動中に感じたことを聞いていただいたりもしました。洞雲寺のみなさんとお話しすることで、学生は活動中に受け取った心の重りを消化し、心が軽くなっているようでした。


訪れた地域では、避難所から仮設住宅への引越しが進み、これから新しくコミュニティを作り直そうとしているところが多いです。プログラムに協力していただいた、気仙沼足社会福祉協議会やシャンティ国際ボランティア会は、まず新しい住民同士が知り合うところから始めようと、各地で食事会や「お茶っこ」の活動をしています。
我々も食事会やお茶っこに参加させていただき、出前ちんどんや落語研究会、クラシックギターによる演芸や、美術研究部による似顔絵、バールーンアートなどをして場を盛り上げ、楽しんでいただきました。また子どもとドッチボールなどで遊んだり、いっしょにお茶を飲んでほっこりするなど、現地の方と楽しい時間を過ごすことができました。


出前ちんどんによる歌声カフェ。「青い山脈」などをみんなで歌いました。
この場でいただいた生八つ橋は法然院さんに、京漬物は竜安寺前の富川さんに提供いただきました。
またお土産とした京コマは法然院の梶田住職に提供いただきました。


子どもといっしょにドッチボール。


美術研究部による似顔絵コーナー。似顔絵を描きながらゆっくりお話をすることで、心の底にあるものがポロっと出てくることもありました。
「次に津波が来たら、これを持って逃げます」なんていう言葉もいただきました。


お茶を飲みながら落語を聴く。


クラシックギターの演奏を聴く。


東北から帰ってきて、改めて思い出されるものは現地の方々の笑顔です。きっと我々には想像も付かないような経験をされたのだと思いますが、それを乗り越えて笑顔で進んでいこうとしている。そんな人間の強さを感じます。
参加した立命館大学の教職員にとっては、今回の活動はあくまでスタート。これから何ができるのか、ずっと考え、実践していきます。

なお、今回は学生サークルの持つ特技を生かして、現地でお役に立てる活動ができるよう、気仙沼市社会福祉協議会ボランティアセンターや大阪ボランティア協会のみなさまにコーディネートしていただきました。おかげさまで、我々の持つチカラを最大限に活かして活動することができ、多くの方に楽しんでいただけたのではないかと思います。たいへんお忙しい中にも関わらず、丁寧に「つなぐ」ことをしていただいたみなさまに改めて感謝申し上げます。