学部長挨拶

社会学をベースに、グローバルに展開する社会の問題を解明します

社会学を支柱とした学際学部

産業社会学部は、今から半世紀以上前の1965年4月に創設されました。その時の理念は、「社会的現実の提起する、すぐれて現代的な諸問題を既存の学問諸分野との協同によって具体的に解明し、かつ現代社会を新しい方法によって総合的に把握すること」です。いささか固い表現ですが、今でもその理念は色あせないものです。産業社会学部は社会学を支柱としつつも、さまざまな学問分野が交錯した学びを特徴としています。産業社会学部が学際的な学びをめざすのは、社会学それ自体がきわめて学際的であるのに加え、社会的な諸現象の解明にはさまざまな学問分野を横断する学際的で総合的な理解が不可欠であることからです。環境問題、格差・貧困問題、少子高齢化問題など、社会が抱える複雑な問題を根底から捉え返して解決するためには、社会に対する深い洞察と幅広い歴史的・現代的な教養が求められます。

5つの専攻とクロスオーバーラーニング

産業社会学部は「現代社会専攻」「メディア社会専攻」「スポーツ社会専攻」「子ども社会専攻」「人間福祉専攻」の5つの専攻を組織しています。これら5専攻には独自のカリキュラムが組まれていますが、産業社会学部の魅力の一つは専攻間の壁を低くし、それぞれをクロスオーバーさせながら複雑な社会問題に対応しようとしている点です。たとえば、東日本大震災後の地域再生に向けた課題をよりよく解決しようとすれば、子どもからお年寄りに至るすべての人びとにとって豊かな地域のありようが問われるのであり、環境、メディア、余暇・スポーツ、子育て、教育、福祉などに関する知見を溶けこませた総合的な処方箋が用意されなくてはなりません。5専攻のクロスオーバーラーニングは、こうした現実が提起する困難な課題に対処するうえで優位性を発揮するでしょう。

テーマ型学習とアクティブラーニング

産業社会学部の学生は自らの関心に依拠した社会問題に関する研究テーマを設定し、粘り強い探究を積み重ね、研究成果を社会に発信しています。また、学生たちは行政・NPO・地域社会などの多様なエージェントと関係性を深め、現代社会の諸課題に応えていく担い手たるに相応しい主体的・能動的な学びを実践しています。そこには現実あるいは世界という大きな書物を読みこみ、大学で習得した知見を実践的な観点から地域に浸透させながら、同時に学知をより高いレベルに押しあげていくといった好循環が形成されているのです。学生にとっては、京都、日本そして世界がキャンパスであり、彼女・彼らは学びのコミュニティーを生き生きと形成し、そして広げています。


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