ご挨拶
- TOP
- 立命館孔子学院について
- ご挨拶
立命館孔子学院理事長 仲谷 善雄
2025年に、立命館創始155年・学園創立125周年という大きな節目を迎えた今、私たちはあらためて建学の精神に立ち返り、大学・学校の使命を常に探究し続けるとともに、教育と研究のさらなる高度化に向けて歩みを進めています。目標とするのは「次世代研究大学の実現」と「イノベーション創発性人材の育成」です。
立命館では、1972年の日中国交正常化以前から、中国の大学や研究機関との交流を推進してまいりました。現在では、協定を締結している中国の大学・研究機関数は90を超え、学術交流・教員交流・学生交流が活発に行われています。立命館大学・大学院には1,900名を超える中国人留学生が在籍し、多くの学部・研究科において、中国にかかわる多様な学問分野での教育・研究活動に取り組んでいます。
こうした交流の歩みの中で、本学は2005年に北京大学との共同により日本で初めての孔子学院として「立命館孔子学院」を京都の地に開設しました。2006年に東京学堂、2008年には同済大学との協力により大阪学堂を開設し、2014年にBKC学堂を開設しました。現在は京都、東京、大阪、滋賀にある6つの拠点を中心に、オンラインも活用しながら、中国語教育事業および中国文化交流活動を幅広く展開しています。
今後も、中国と日本が相互に協力し、互いの文化・言語・社会情勢を正しく理解し合うことは、両国の発展と安定に寄与するものです。立命館孔子学院は、平和的かつ学術的、文化的な交流を通じて、両国の友好関係の深化に貢献すべく、今後も言語教育・文化交流事業の更なる充実を目指し、中国と日本の架け橋として貢献できるよう努めてまいります。
(立命館孔子学院理事長/学校法人立命館総長/立命館大学長 仲谷 善雄)
立命館孔子学院学院長 中川 涼司
この20年間に日中両国はいろいろな意味で関係が深まりました。
日本の対中輸出額(中国の通関統計による対日輸入額ベース)は2005年の1004億6756万ドルから2025年には1648億3459万ドルと20年間で64.1%増、日本の対中輸入額(日本の財務省『貿易統計』による対中輸入額)は2005年の1091億482万ドルから2025年には(12月の円ドル換算レートを1ドル=155.75円とすると)1782億3762万ドルと20年で63.4%増となりました。
中国人の訪日観光客(日本政府観光局(JNTO)データ)は2005年の65万2820人から2019年には959万4394人まで増加しました。その後コロナの影響で激減しますが、2024年には698万1342人にまで回復しました。2025年は11月以降の日中関係の緊張によって12月は大幅に減少したものの 909万6300人(推計値)となり、ピークであった2019年に近い数字となりました。
日本人の海外旅行先(日本交通公社『旅行年報』)も中国は2005年には339万人で行き先別で第1位で、2006年には375万人、2010年にも373万人を記録しました。その後減少をしていきますが、それでもコロナ前の2019年には268万人が中国を訪れていました(その後のデータなし)。
日本における中国人在留者(法務省『在留外国人統計』)も2005年には51万9561人でしたが2025年6月には90万738人(香港、台湾、その他を含まない)となって国別在留外国人数で最大になっています。
日本人の海外在留者(外務省『海外在留邦人数調査統計』) のうちの中国在留者も、2005年の11万4899人から2012年には15万399人を記録、その後は一貫して減少し、2024年には9万7538人と10万人を切って順位も下げましたが、それでもアメリカ、オーストラリアに次ぐ人数となっています。
大変残念なことに、2025年11月の日本の首相の国会答弁を契機として、中国政府によって中国人の対日旅行自粛だけでなく、留学の自粛、また、文化交流事業や学術交流事業の取りやめも要請される事態となっています。しかし、むしろこのような時だからこそ、これまで紆余曲折を経ながらも、経済的、社会的、文化交流が進んできた歴史に立ち返り、地道な交流を通じて、両国間の平和的かつ友好的な関係を1日も早く取り戻すことに貢献したいと考えています。
(立命館孔子学院学院長/立命館大学国際関係学部教授 中川 涼司)
北京大学学長 龚 旗煌
今後、立命館孔子学院は両大学の提携・努力のもと、必ずや更に輝かしい成果を収め、日本での中国語教育事業の拡大と日中間青少年交流の促進に貢献できるものと、信じております。そして我々両大学の友情の樹が永遠に茂り続けることを心より祈念いたします。
(北京大学学長 龚 旗煌)
同済大学学長 楊 金龍
この十余年、学堂は中国語教育をもとに、「同済大学・立命館孔子学院合同セミナー」などの特色ある取り組みを通じて、デジタル技術と伝統の知恵を融合・共存させ、両国の人々の相互理解と親交に絶えず力を注いできました。
こうした豊かな成果は、長年にわたり日中両国の多くの関係者の皆さまが、力を合わせて支えてくださったおかげです。皆さまの専門性と情熱あるご尽力により、大阪学堂は、中国語を学び中国文化に親しむ場にとどまらず、国際中国語教育の革新的な活力と、文明相互理解の魅力を発信する重要な拠点へと成長してまいりました。この歩みと成果は、私たちが共に大切にしていきたい、かけがえのない財産です。
「一人で掲げる者は起こし難く、皆で進む者は成し遂げやすい。」
世界の変動と技術革新が進む今日、文化を通じた交流と相互理解の意義はいっそう高まっています。同済大学は今後も、グローバルなパートナーとの連携を深化させ、大阪学堂が文化の使者として、AIを活用した教育や持続可能な発展研究などの分野で、より高い質の協力を切り拓いていくことを期待しています。そして、日中両国の人々の友情をさらに深め、人類文明の相互理解と共通の発展に向けて、新たな一歩を共に踏み出していきたいと願っています。
(同済大学学長 楊 金龍)