立命館孔子学院 学院長コラム

  • TOP
  • 立命館孔子学院 学院長コラム

当コーナーは、当学院学院長に、中国や中国語教育など、様々な話題に関してお話しいただくコーナーです! 現在、立命館大学文学部教授である宇野木洋学院長は中国の現代文学に精通されています。 そんな学院長に、どんどん語っていただきます!
※コラムタイトルをクリックすると内容をご覧いただけます。

その91 「巳年」=「蛇年」断想――安部公房のエッセイから考えたこと(2025年1月1日)

■2025年という新しい年の「干支」は「巳」即ち蛇である。――なお、蛇足だが、「干支」という熟語は「かんし」と読めば「十干・十二支」の意味で、新しい年が「乙巳(きのと・み)」であることを指すが、「えと」と発音すれば「十二支」のみを意味して「巳年」を示すことは断わるまでもないだろう。...
その90 深圳の日本人学校事件をめぐって――今こそ冷静な「対話」を……(2024年10月9日)

■先月中旬、日本と中国の双方にとって極めて痛ましく、それ故に、どうしても発言しておかねば、と思わされた事件が勃発してしまった。――改革・開放の中国を象徴する広東省の大都市・深圳で、日本人学校に通う10歳の男子児童が、通学途上で中国人男性に刺殺されたのである。――
その89 祇園祭と中国――「動く美術館」=山鉾巡行の一側面(2024年7月31日)

■京都の夏と言えば祇園祭!である。――京都に移り住んで、すでに40年の歳月が過ぎているので、宵々山、宵山の時期に歩行者天国になった四条通を家族でそぞろ歩きながら、立ち並ぶ山鉾を眺めたり厄除けの粽を入手したりすることは、毎年では全くないが、幾度も体験したことは確かである。もちろん、人混みに呑まれながら、遠くから山鉾巡行を眺めに行ったことも何回か経験している。――
その88 中国における「上野千鶴子熱(ブーム)」――契機としての東大入学式「祝辞」(2024年4月17日)

■我が国における、ウーマンリブからフェミニズムに到る運動かつ研究のパイオニアであり一貫して第一人者の地位にあった上野千鶴子さん(東京大学名誉教授/東大退職後の5年間、本学大学院先端総合研究科の特別招聘教授も務めて下さった)が、今、中国で大ブームになっていることは、ご存知の方も多いのではないか。――
その87 「龍」字は偏(ヘン)や旁(ツクリ)そして冠(カンムリ)にもなる?!――龍/龖/龘/龍×4…(2024年2月14日)

■「甲辰(きのえたつ)」の新年が明けて早くも1ヶ月以上が経った2月10日、中国は春節(旧暦正月)を迎えた。ご存知のように、中国では元旦(新暦1月1日)ではなく、春節こそを新しい年の始まりとして祝う。国が定めた休暇も8日間である。――
その86 愛新覚羅溥傑ってご存知ですか?(3)――葬儀への参加と「燕瀛比鄰航一葦」(2023年12月1日)

■前回コラムの続きである。――当時のスケジュール手帳のメモ書きによれば、1994年3月7日(月)の朝8時半過ぎに新僑飯店からタクシーに乗り込んで9時少し前に長冨宮飯店に到着、9時5分に畑中和夫さん(本学常務理事/法学部教授)と落ち合い再びタクシーに乗って、10時から愛新覚羅溥傑の葬儀が挙行される八宝山革命公墓大霊堂に向かったのだった。――
その85 愛新覚羅溥傑ってご存知ですか?(2)――追悼式典と畑中和夫先生(2023年11月23日)

■前回の本コラムでは、ラストエンペラー・愛新覚羅溥儀の1歳違いの弟・溥傑と本学との関係などについて紹介したのだが、その末尾で、私は、「溥傑の葬儀に出席するという極めて貴重な経験をしていたことを告白させていただく。次回の本コラムでは、その経緯と感想その他を記しておこうと思う」と書いたものだった。――
その84 愛新覚羅溥傑ってご存知ですか?(1)――ラストエンペラーの実弟と立命館(2023年9月27日)

■去る9月8日、立命館孔子学院が設置されている建物「アカデメイア立命21」のリフレッシュ事業竣工式が挙行された。――この建物の地下から2階までは、「平和と民主主義」を教学理念に掲げる本学の象徴とも言うべき立命館大学国際平和ミュージアムが占めているが、――
その83 「国字」(和製漢字)をめぐって――「特別付録クイズ」の正解発表も兼ねて(2023年7月29日)

■前回の本コラム末尾で「特別付録クイズ」を出題した。――1993年12月に創刊された中国初の大型芸能グラフ月刊誌『演芸圏』の創刊号に、日本の大手芸能プロダクション「ホリプロ」が「祝創刊!」という見開き2頁の広告を掲載しているのだが、――
その82 20世紀末中国におけるテレビCMの周辺――中国「電視〔テレビ〕」事情(4)(2023年7月15日)
*特別付録クイズ=「木神原鬱恵」って誰でしょう?

□比較的短めのものばかりとはいえ、6月締切の原稿が4本も重なってしまっていたため、言い訳にもならないが、6月内の本コラム執筆ができなかった。お詫びするしかない。――
その81 『北京人在紐約』周辺の話題を幾つか――中国「電視〔テレビ〕」事情(3)(2023年6月4日)

■前回の本コラムでは、1993年9月からCCTV(中央電視台)で放映された画期的なドラマ『北京人在紐約〔日訳:ニューヨークの北京人/英訳:A Native of Beijing in New York〕』を紹介しつつ、これこそが、中国初の字幕付きドラマだったのではないか、とも指摘した。――

中川正之前学院長による「ちょこっと話しチャイナ」バックナンバー