イベントレポート2021

中国理解講座

■ 2022年3月19日(土)第172回中国理解講座 「ゲーム産業現状とそのグローバル化」

3月19日(土)洋洋館の立命館孔子学院講義室とオンライン上にて、中村彰憲先生(立命館大学映像学部教授)をお招きし2021年度最後の中国理解講座を行っていただきました。受講者の方からは「とても興味のある内容でしたので楽しみにしておりました。中国のゲームの歴史が体系的にまとめてたのしかったです。Happy Elementsのアンサンブルスターズはよくプレイをしています。原神も楽しいですね。また楽しみにしています。」「中国研究に興味がある私にとって、政治や外交といった視点から一旦離れて、ゲームという文化的側面から中国を見ることができて良かったです。」「ゲーム産業がそれだけにとどまらず他の多くの産業にも関連し影響を及ぼす可能性があることに気づかされた。」等のお声をいただき、受講者の理解が深まった講座となりました。
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■ 2022年2月5日(土)第171回中国理解講座 春節イベント「中国語プレゼンテーション大会」

2月5日(土)オンライン上にて、2021年度中国語講座受講生による中国語プレゼンテーション大会を行い、日ごろの学習の成果の発表の場として開催しました。今回は、立命館孔子学院にて中国語を学んでいる初級から上級クラスの幅広い年齢層の計11名が発表に臨みました。発表会では緊張の中、各々が、目標や趣味、中国語学習について等、様々なテーマで発表し、充実した内容の発表会となりました。
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■ 2022年1月29日(土)第170回中国理解講座 シリーズ諸子百家 其の四「『墨子』―その思想を紐解く―」

午後1時半から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム及びオンライン上にて、草野友子先生(日本学術振興会特別研究員RPD)をお招きし、墨子と墨家の思想について講義を行っていただきました。受講者の方からは、墨子の思想について儒家と対比することによって大変わかりやすかったです。またはじめてレプリカではありますが竹簡を見せて頂き、紙のない時代に後世に伝えるすばらしい手段だと思いました。」「「墨子」と墨家の要点、特徴がわかりやすかったです。説明から熱意が伝わってきて、楽しく聴けました。墨家を通して、儒家の特徴、中国古代思想の多様性も垣間見えました。」「墨子を自分で読んだだけではまとまりきらないところを解説してくださって、大変感謝しています。発掘の現状等もためになりました。」等のお声をいただき、受講者の理解が深まった講座となりました。
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■ 2021年12月18日(土)第169回中国理解講座 「西王母と女媧-二人の神-」

午後1時から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム及びオンライン上にて、重信あゆみ先生(大阪府立大学客員研究員)をお招きし、中国神話で神とされる西王母と女媧の二人について講義を行っていただきました。受講者の方からは、「女媧や西王母に関する伝説が、中国の少数民族などの伝承を受容して創られたということは知っていましたが、まさかエジプトの神々とも共通点があるということを知り、驚きました。」「知らなかった世界を垣間見せていただき、自分の中に新しい視点がひとつ加わりました。」「西王母と女媧の関係を図像で読み解く手法について大変感心させられました。」等のお声をいただき、受講者の興味を刺激する講座となりました。
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■ 2021年11月6日(土)第168回中国理解講座 薬膳講座「食べ物の性質を知る「五気」「五味」と五臓」

午後1時からBKC(立命館大学びわこ・くさつキャンパス)およびオンラインにて、劉民慧先生(神戸東洋医療学院・付属薬店 店舗管理者)をお招きし、普段から取り入れられる薬膳の知識について講義を行っていただきました。受講者の方からは、「普段何気なく食べていた食事ですが今回の講座を受けて、ちゃんと気にかけて食事をとるようにしなければならないと思いました。また、五味が各々の内臓に関与していることを知らなかったのでとても驚きました。」「現在の一般的な健康にまつわる常識とは異なっている点もあり、逆に昔から言われる言い伝えのようなものと通じるものもあり興味深く感じました。」等のお声をいただきました。盛りだくさんの内容で、参加者の方は熱心にメモをとられ、学びの多い時間となりました。
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■ 2021年9月25日(土)第167回中国理解講座 「『中国百科検定』で愉しく学び中国力を自分のものに」

午後1時から大阪梅田キャンパス多目的室およびオンラインにて、山本恒人先生(大阪経済大学名誉教授・日本中国友好協会(以下「日中友好協会」)大阪府連合会副会長)をお招きし、日中友好協会主催の「中国百科検定」について、「地理」「政治経済」「歴史」「文化・芸術・風俗習慣」といった幅広い分野の知識を得るためには、受験勉強のように覚えるのではなく、興味をもった分野から愉しく学んでいけば良いというお話いただきました。受講者の方からは、「検定の存在を初めて知りましたが、受けてみたくなりました。」「中国語の学習と併せて中国についても学びたいと思っていましたので、ぜひ受けてみたいと思います。」等のお声をいただき、この検定の受験予定者はもちろん、中国に幅広い関心がある受講者にたいへん好評でした。
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■ 2021年9月11日(土)第166回中国理解講座 「台湾華語-「おはよう」は “早上好” にあらず-」

午後2時からオンライン上にて、張佩茹先生(東北大学文学研究科准教授)をお招きし、普通話との比較を中心に、台湾華語の特徴等についてお話いただきました。受講者の方からは、「なかなか台湾華語に関してまとまって話を聞く機会がないので、とても面白かったです!すごく勉強になりました。」「現在普通話を学んでいるのですが、台湾に興味があるので、今回の講座の内容は大変面白かったです。」「日本の中国語学習者は、中国語も英語のように多様であるということをあまり認識していないのではないかと思います。その意味で、今回は中国語の多様性に触れることができ、大変有意義だったと思います。」等のお声をいただき、たいへん充実した内容の講座となりました。
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■ 2021年7月3日(土)第165回中国理解講座 シリーズ諸子百家 其の三「『孔子世家譜』と論語の一節」

午前10時から立命館大学学而館教室及びオンライン上にて、孔令竹先生(孔子第76代目子孫)と大形徹先生(立命館大学衣笠総合研究機構特別招聘研究教授)をお招きし、孔子の家譜を中心に、その歴史や、山東省へ調査に行かれた時のお話などをしていただきました。受講者の方からは、「孔子の子孫について考えてみたことが無かったので新鮮でした。孔子のことを色々知れてよかったです。」「字輩表で何代目なのかわかる仕組みをしりおどろきました。世家譜をずっと作り続けていることはすごいと思います。」「最近中国史に興味を持ち、孔子やその子孫に興味があったため、子孫の方のお話が聞けて嬉しかったです。いつか曲阜に行ってみたいと思いました。」等のお声をいただきました。師弟関係である講師お2人の息ぴったりの講義も相まって、大変満足度の高い講座となりました。
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■ 2021年6月5日(土)第164回中国理解講座 シリーズ諸子百家 其の二「『老子』・『荘子』と不老不死の仙人」

午前10時から立命館大学創思館カンファレンスルームにおいて、大形徹先生(立命館大学衣笠総合研究機構特別招聘研究教授)をお招きし、不老不死やその仙人(古代は羽人という羽の生えた人という描かれ方も)とは、そして『老子』『荘子』での書かれ方など、内容たっぷりの講義をしていただきました。受講者の方からは、「不老不死というのは、死んだり老いたりすることではなく、死ぬことによって存在することの形が変化し、特別な存在になるのだということがよく分かった。」「台湾などでお参りしたりしますが、学術と宗教を知ると面白く土着風俗を感じる事ができそうです。」「老子というと、ふわっとしたイメージでよくわからなかったが、俗人的なこともあり興味深く思った。」等、受講者の興味を刺激する内容となりました。
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■ 2021年5月15日(土)第163回中国理解講座 シリーズ諸子百家 其の一「『孫子』と先秦の兵書」

午前10時から立命館大学創思館カンファレンスルームにおいて、石井真美子先生(立命館大学文学部教授)をお招きし、『孫子』と先秦の兵書というテーマにて、講義を行っていただきました。受講者の方からは、「非常に古い思想であるが、現代にも通じるものがあることを改めて知ることができました。」「原本から解釈・説明されて大変立体的に理解できました。」「「兵法を説く」というと、こうすると勝つ、みたいな具体的な戦術が記されているものだと思っていたので、心構え×臨機応変に対応、という内容に驚いた。」「来年からは社会人として活動しますが、その際の指針となるような講義・学びでした。」等、数々のご好評をいただきました。
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■ 2021年4月10日(土)第162回中国理解講座「中国カンフー黒虎拳」

午前10時から徐言偉先生(徐其成中国武術研究会会長)をお招きし、オンライン上で「黒虎拳」というテーマにて、解説・指導を行っていただきました。スピーディーに大きく筋肉を伸ばして力を発揮する全身運動で、健康づくりとしての中国武術を、準備運動から丁寧に行いました。途中、手を虎のようにする形も出てきましたね。受講者の方のお声として、「徐先生の分かりやすいご指導のお陰で、とても楽しかったです。」「初心者が安全に中国武術を楽しめる大切な所をとてもわかりやすいご指導で、また解剖学からのアプローチもあり、型だけしか学んでいないような人にも、使うべき筋肉や関節など説明を的確に盛り込まれていたので、とても身体に効きました。」「カンフーは初めてで、難しさも感じたのですが、楽しく学ばせていただきました。」等、参加者の方々から大変ご好評をいただきました。
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中国古典文化講座

■ 2022年1月15日(土)中国古典文化講座「唐宋時代の恋のうた―詞に親しむ―」

午後1時半から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム及びオンライン上にて、松尾肇子先生(立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員協力研究員)をお招きし、唐宋時代の詞をテーマに講義をしていただきました。当時も多く作られた恋をテーマにした詞を、それぞれの作者や時代背景、詞とはどんなものか等をご紹介いただきながら、多くの作品に触れました。受講者の方からは、「大変おもしろかったです。どうもありがとうございました。詞をいろいろなタイプの感情で分類して紹介するというのが、よいアイデアだと思いました。説明もわかりやすくてよかったです」「今でないはるか昔の時代にあっても、ここでないどこであっても、人がこころに沸き立つ心情をことば(詞ci)に託して表現したいという思いをものであって幸いだったと改めて思いました。」「詞というものに初めて触れられて、よかったです。中国の恋愛事情などがみれておもしろかったです。」等、詞に触れたことの無い方、ある方それぞれから満足のお声を沢山いただきました。
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■ 2021年10月23日(土)中国古典文化講座「中国古典文学は女性同性愛をどう描いたか?」

午後1時から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム及びオンライン上にて、野村鮎子先生(奈良女子大学文学部教授)をお招きし、中国古典文学に描かれた同性愛をテーマに講義をしていただきました。男性同性愛と女性同性愛の描かれ方の違いや、女性同性愛を取り上げた作品の紹介など、受講者の方との質疑応答も含め、聴きどころたっぷりの内容でした。いただいた感想として、「近年時代劇等でも取り上げられるようになってきた同性愛の恋愛ですが、男性と女性のそれぞれの場合で性別役割で大きくとらわれ方(扱え方)も違うことに改めて学べたと感じました。」「男女関わらず、同性愛が許容されるのはバイセクシャルを強要した上で、というのが興味深い内容でした。」「中国の同性愛について知らないことばかりだったので、興味深かったです。同性愛を成就させるためのハードルをなんとかこえようとする様が、文学的におもしろいと思いました。」等のお声が寄せられ、大変満足度の高い講義となりました。
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■ 2021年7月10日(土)中国古典文化講座「元雑劇に描かれた清明節」

午後1時から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルームにおいて、西川芳樹先生(関西大学非常勤講師)をお招きし、元雑劇をテーマに、その中に描かれた清明節について講義をしていただきました。元雑劇の魅力や、現代に古典を読むということは?等、興味深いお話も聞くことができました。受講者の方からは、「どの元雑劇もおもしろい内容で、つづきを読んでみたいなと思えるものが多くありました。色々な作品を知れてよかったです。」「基本からくわしく講義して頂きとても楽しく勉強しました。」「人類不偏の感情を再認識。今とは異なる価値観を知るというお話は仰せの通りと思った。」等のお声が寄せられ、非常に満足度の高い講義となりました。
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■ 2021年5月22日(土)中国古典文化講座「『金瓶梅』のまじめな話――新訳の現場から――」

午後1時から立命館大学平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルームにおいて、『金瓶梅』をテーマに取り上げ、その新訳を手掛けられた田中智行先生(大阪大学言語文化研究科准教授)をお招きし、訳者として気付かれたことや『金瓶梅』の魅力などをお話いただきました。受講者の方からは、「金瓶梅については、”あやしげな”印象をもっていたが、水滸伝との関連性や文学的な技法がふくまれている点など知らなかった深い内容を習得できたと思う。」「翻訳という仕事をなさっている人からの視点で作品のカラーの説明といった感じで大変楽しめた。」「本文の構成については勉強になることが多く、楽しくきかせていただきました。呼び方の変化や、人間の性格の不条理さなど上手くできているなと思わされます。」等、多くのご好評を頂きました。
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特別講演・公演

■9月26日(日)第16回全国ジュニア中国語スピーチコンテスト

9月26日(日)オンライン上にて、第16回全国ジュニア中国語スピーチコンテストを行いました。立命館孔子学院設立年と同時に始まった本コンテストは、今年で16回目を迎え、熱心に中国語を学ばれている小学生から高校生まで多くの応募があり、1次審査を突破した12名がコンテスト当日に臨みました。コンテストは各々が熱い想いをプレゼンテーションし、また、質疑応答では、臨機応変に考えを表現し、オンラインの壁を感じさせないほどのレベルの高い、印象に残る内容の大会となりました。

第16回全国ジュニア中国語スピーチコンテスト受賞者一覧

受賞名 受賞者名 学校名
最優秀賞 金子 萌乃佳 東京都立新宿山吹高等学校
中西 凰華 神戸中華同文学校
優秀賞 山際 真登 須磨学園高等学校
学院長特別賞 倉谷 咲音 福井県立足羽高等学校
審査員特別賞 田中 愛菜 福井県敦賀気比高等学校
奨励賞 菖蒲 彩葉 福井県敦賀気比高等学校
橘 哲也 創価高等学校
髙木 桂 福井県敦賀気比高等学校
岩永 時和 長崎県立壱岐高等学校
中村 結月 福井県敦賀気比高等学校
田﨑 陽理 福井県敦賀気比高等学校
中山 萌香
福井県敦賀気比高等学校
(※各賞とも出場順)
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■6月26日(土)2021年度立命館大学生中国語スピーチ発表会

6月26日(土)衣笠キャンパス創思館カンファレンスルームにて、2021年度立命館大学生中国語スピーチ発表会を行いました。立命館大学生を参加対象とし、日ごろの学習の成果の発表の場として開催しました。今回は、立命館大学にて中国語を学んでいる1回生から4回生、大学院生の計9名の応募があり、当日は9名全員が発表に臨みました。発表会では緊張の中、各々が、目標や趣味、中国の流行や中国語学習について等、様々なテーマで発表し、充実した内容の発表会となりました。各賞受賞者の皆さん、おめでとうございます。

2021年度立命館大学生中国語スピーチ発表会受賞者一覧

受賞名 受賞者 学部
一等賞 樋口 夏海 文学部
二等賞 千島 あきの 文学部(APU交換留学生)
三等賞 増田 佳純 国際関係学部
河合 このみ 文学部
特別賞 佐藤 和馬 国際関係学研究科
※各賞受賞者は出場順により掲載しています。

2021発表会