イベントレポート2026

中国理解講座

■ 2026年6月13日(土)第219回中国理解講座「日中友好コンサート 紫陽花によせて~中国琵琶、二胡により~」

紫陽花がちょうど見頃を迎えた6月13日、葉衛陽氏(長城楽団代表・中国琵琶演奏家)と陳颐氏(二胡演奏家)をお招きし、立命館大学国際平和ミュージアムロビーにて日中友好コンサートを開催しました。コンサートは、琵琶独奏による「龍船」「彝族舞曲」で幕を開け、続いて二胡独奏により「良宵」やゲーム音楽「原神―軽策荘」が披露されました。さらに、再び琵琶独奏で「琵琶語」「大空と大地の中で」が演奏され、その後は二胡によるモンゴル民謡「敕勒歌」、そして陳氏編曲による「琴師」が奏でられました。終盤には、琵琶と二胡の合奏による「雨碎江南」「青花瓷」「涙そうそう」「賽馬」と、バラエティ豊かなプログラムが続き、会場を魅了しました。演奏の合間には、各楽器の特徴や歴史、日本の楽器との違いについてもわかりやすくご紹介いただき、受講者は理解を深めながら音楽を楽しむことができました。最後はアンコールとして「夜来香」が演奏され、万雷の拍手に包まれながら盛況のうちに幕を閉じました。受講者からは、「中国琵琶と二胡の素晴らしい演奏に感動しました。」「最後の演奏(「賽馬」)に感動しました。ありがとうございました。琵琶の⼿の動きがすごかったです。」「録⾳の伴奏も良いアクセントになっていたが、やはり⽣演奏がすばらしかった。」といった声が寄せられ、受講者は一期一会の演奏を存分に堪能されました。 また、当日ミュージアムを訪れていた方々も足を止め、悠久の音色に耳を傾ける姿が見られました。
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■ 2026年5月9日(土)第218回中国理解講座「清代満洲貴族女性の多様な宗教信仰と菓子文化の研究― 供物・祭礼・食文化を通じた社会文化史的考察 ―」

5月の理解講座は愛新覚羅 闓和 氏(立命館大学衣笠総合研究機構 客員協力研究員)にお越しいただき、GW明けの5月9日(土)10時より立命館孔子学院講義室とオンラインライブ配信にて開催しました。今回のテーマは清代満洲貴族の女性ということで、その食文化、信仰、社会制度から遺伝子の話まで膨大な資料をもとに多岐にわたり掘り下げて解説いただきました。受講者の方からは「食べ物、菓子、文字、民族の流れが一つの河になっていくようで楽しかった。」「満州族の方といってもひとくくりではなく、内部は考える以上に複雑に形成されていると知り、奥深いと思いました。」「新しく知ることが多く興味深かったです。」「八旗制度の内にコサックが組み込まれていたのは興味深かった。また女性も馬で移動を行っていたということも面白いなと思った。」等のお声をいただき、受講者の知的好奇心を刺激する内容の講座となりました。
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■ 2026年4月11日(土)第217回中国理解講座「中国茶ってどんなお茶?―お茶発展の歴史から紐解く中国茶―」

今年度最初の理解講座は4月11日(土)13時より、堀井 美香 氏(Liu Xiang 茶心主宰、留香茶藝日本茶友会副代表)をお招きし、中国茶の歴史やお茶の種類についての座学に加え、実演として「茶芸」をご披露いただき、三種類のお茶(緑茶、烏龍茶、黒茶)の試飲やパイナップルケーキの試食も体験できるという、大変盛りだくさんの内容の講義を行っていただきました。実演では、淹れ方からその片付け方法まで、一連の流れるような所作をお茶ごとに披露いただき、また、烏龍茶は聞香杯でいただくなど、お茶ごとに茶杯も異なり、それぞれのお茶の魅力を最大限に引き出した飲み方により、広く奥深い中国茶の世界を実際にご堪能いただきました。受講者の方からは「茶芸を目の前で見せていただけてとても面白かったです。」「今日は中国茶の歴史の概要、実際の茶芸実演と分かりやすい解説でさらに中国茶への理解と魅力が深まりました。パイナップルケーキが手作りとは!優しい味わいで、特に六堡茶とのマリアージュが印象的でした。」「中国茶についてはあまり知らなかったが、茶芸から茶の種類、歴史などを沢山知ることができて良かった。他ではなかなか飲めないような美味しいお茶だった。」「限られた時間の中で専門的(私は中国茶は初めてでしたが、経験者の方まで楽しめる)なところまでお教えいただけて、大変満足しております。」等のお声をいただき、大変満足度の高い講座となりました。
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中国古典文化講座

■ 2026年7月4日(土)中国古典文化講座 「星座と宇宙――中国古典の世界観」

今年度中国古典文化講座第2回は、大東文化大学東洋研究所の髙橋 あやの 准教授を講師に迎え、7月4日(土)13時より立命館孔子学院講義室とオンライン配信にて「星座と宇宙――中国古典の世界観」を開催しました。タイムリーな八咫烏を皮切りに日本と中国の天文知識の共通点紹介から始まり、中国の伝統的な宇宙観や天文学の基礎となる二十八宿、中国の星座の特徴を解説ののち、日本と中国に共通する伝承として特に七夕を取り上げ、牽牛・織女と星座の関係や、中国における星座観の特徴を古代文献や画像資料を用いて分かりやすく解説いただきました。受講者からは「星座はギリシャ神話のイメージが強かったですが、中国の星座や宇宙観について知るきっかけになり大変勉強になりました。」「知らない世界の話ばかりで興味深かったです!天文学者と世間の牽牛のイメージが違うの、今も昔もつながっている感じがして面白いです。」「分かりやすく、またタイムリーに七夕伝説についても取り上げられていて、最後まで興味深く聞きました。よく見方が分からなかった中国古代の星図は、中心が北極になっていたんですね。やっと分かりました。」「星に興味があってもどこから知っていけばいいのかわからずにいましたが、こういう身近なところの星から知っていこうと思いました。とても楽しい講義をありがとうございました。」等のお声をいただき、中国古代の宇宙観や星座への理解を深める貴重な機会となりました。
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■ 2026年6月20日(土)中国古典文化講座 「中国の人魚と人面魚――神話はいかに伝えられたのか」

今年度、中国古典文化講座は「神話、天文、庭園、家具にみえる中国古典文化の世界観」をメインテーマに、前期2回、後期2回、合計4回の開催を予定しています。その第1回に松浦 史子 氏(二松學舍大学文学部教授)をお招きし、6月20日(土)13時よりZoomオンラインにて開催しました。今回、中国における「人魚」および「人面魚」を題材として、敦煌の画像塼墓に見られる異質な特徴を持つ人面魚を取り上げ、魏晋南北朝という動乱期を背景に神話がどのように変容したのかを、晋・郭璞の『山海経』解釈を中心に、また最新の研究内容についてもお話しいただきました。受講者からは、「山海経や河図洛書、敦煌の発掘物など、浅学で恐縮ですが初めて知る内容が多くてとても興味深かったです。また、史実との関係も絡めた講話であり、ご説明も判りやすく解説下さったのでとても面白かったです。」「敦煌の画像塼墓にみえる⼈⿂の意味付けが⻄王⺟信仰につながるものというのはとてもわかりやすい考え⽅でした。以前から『楚辞』「天問」の「東流不溢、孰知其故︖」より河の淵源にある世界⼭あるいは世界⼭から流れ出る⼤河というモチーフに興味があったのですが、地理的に⻄北に位置し⻩河から離れて特殊であった前涼ではそのモチーフがより濃厚に受容・理解されてそれに関係する天獣である⼈⿂がある種のトーテムとして⽤いられているというのは、この興味への理解において極めて⼤きな⽰唆をもたらしてくれたように思えました。」「人魚を切り口に、知的文化的に深い森の奥へ探検していくような講座でした。知らないことがいっぱいあったので、お話しについていくのは大変でしたが、もっと知りたいという思いがムクムク湧いてきました。ありがとうございました。」「画像や⽂献を駆使してのご考察がとても興味深く、調査し考察する積み重ねの楽しさが伝わってきました。」等のお声をいただき、受講者の知的好奇心を刺激する内容となりました。

特別講演・公演

■ 2026年5月29日(金)特別講演会「中国におけるデジタルゲーム・生成AIサービスをとりまくビジネスエコシステム」

今年度の特別講演会として、立命館大学映像学部の中村彰憲教授をお招きし、「中国におけるデジタルゲーム・生成AIサービス(AIGC産業)をとりまくビジネスエコシステム」をテーマに、衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館カンファレンスルーム及びオンラインライブ配信のハイブリッド形式にて開催しました。講演では、中国におけるゲーム産業およびAIGC産業の最新動向について、最新の研究成果に基づき、未発表の知見も交えながら解説が行われました。まず、中国おけるゲーム産業の位置づけとその影響力について概観した後、各種データに基づく現状分析が提示され、産業構造や市場規模の実態について詳細かつ具体的に説明いただき、続いて、AIGC産業の全体像およびビジネスシステムなどについても、一般の受講者にも理解しやすい形でお話しいただきました。質疑応答では、人材・技術交流やAI活用に関する質問が寄せられ、丁寧かつ示唆に富む回答がなされました。受講者の方からは「ゲーム等の市場を総括的に数字や流れでみることができてとても勉強になりました。大変ありがとうございました。」「とても面白いテーマで、Bilibiliで最新の中国作動画を知ることができたことも嬉しく思いました。」「資料に書かれている数値に対して懐疑的なことまで説明があり、とてもためになる勉強会となりました。中国と日本の生成AIとの向き合い方について、ここまで違うとは思いませんでした。」等のお声をいただき、特別講演会は成功裏に終了しました。