留学生の声

2018年度、孔子学院の奨学金制度を利用して中国の大学に留学されたみなさんから届いたレポートの一部をご紹介します。

2019年6月

●6月になり、留学生活における全授業と試験がついに終わりました。テストの結果もすでに出ており、来週には修了証が授与されます。最後のテストだったこともあり、これまで以上に復習に力を入れたため、自身の納得のいく結果を出すことができました。ですが、やはり苦手な部分も今回のテストで見つけたため、帰国してからも継続して中国語の学習を続けていきたいと思います。また、テスト期間中に誕生日を迎えたのですが、クラスメイトだけでなく、交流会で知り合った中国人学生の子も自分の大学まで出向いてくれてお祝いをしてくれました。今回の留学で、こんなにも仲の良い中国人学生と出会えたことに、とても嬉しく思います。(北京大学)

●留学最後の1か月でもあった今月は今までで一番早く過ぎていきました。あっという間に過ぎていったのには二つほど理由があります。一つ目は期末テストです。北京大学で受ける最後のテストということもあって自分なりに少し早めから準備を始めてテストに備えました。だから6月に入るとすぐにテスト勉強を始め、暇だな、と感じるような時間は全くありませんでした。もう一つこの一か月が早く過ぎていった理由は、友達の存在です。帰国が近づくと、帰国前にこの人に会っておきたい、あの人にも会っておきたい、手紙を書かなきゃ…と、期末テストの勉強をする傍ら、晩御飯などではできるだけ時間を作ってできるだけ多くの友達と喋りました。正直とても忙しかったですが、とても充実した時間を過ごすことができたと同時にこんなにもいい友達が北京のたった10か月でできたことの幸せもかみしめることができました。(北京大学)

●6月の初旬は、2時間ほど高铁に乗って南京へいきました。主に南京でいった場所は、新街口,夫子庙,总统府,中山陵园,先锋书店などです。总统府は中華民国の臨時政府が南京におかれた時のもので、内部はかなり広く、当時使われていた、会議室や寝室等を見学しました。庭園もこの見所の一つであり、庭園だけでもいくつかありました。当時の蒋介石が使っていた部屋や、当時の衣服展示もあり、总统府として使用していた当時の状況が想像することができました。中山陵园は初代中華民国臨時の大総統の孙中山のお墓がある場所です。まずアクセスはすごく大変でした。また入り口には事前の予約(入場無料)をすませてからしか、入れませんでした。私は15時くらいには、到着しましたが、ネットで16時台に予約するように言われ、1時間のタイムロスをしました。入場後は約1キロにも及ぶ階段を登り、頂上には孙中山の石像とお墓があり、また周辺は広大な緑に囲まれており、頂上から見下ろす景色は、とても綺麗でした。ほかにも先锋书店は、いまネットで話題になっているお店の一つみたいで、とても素敵な本屋さんでした。(同済大学)

●修了式では、クラスで出し物をしました。みんなで数日前から練習を開始し、本番ではクラス一体となっていい出し物ができました。また、先生に頼まれ韓国人の友達と2人で歌を歌いました。それもまた私にとっては忘れられない大切な思い出になりました。この修了式で会うのが最後になった友達もいて、とても悲しかったのを覚えています。
 この10ヶ月間、中国語が上達したのはもちろんですが、日本ではなかなか体験できない貴重な体験をたくさんすることができました。(南開大学)

2019年5月

●今月はアモイから船で片道30分ほどの台湾に属する金門島に行ってきました。金門島はアモイの目と鼻の先に位置していますが、旅行で見ることの出来る範囲においても違いは多々ありました。現地に着いてまず思ったことは日本車が大陸に比べて圧倒的に多いこと、生い茂っている草花がアモイではなく日本の沖縄を思い起こさせる様であったことです。金門島の旅行では卤肉饭という台湾の大衆ご飯を食したり、有名な建築物を観たりと大変楽しい旅行となりました。途中友人が携帯を紛失して現地の警察署で警察のお世話になるなどハプニングもありましたが終わってから考えると貴重な経験ができたと思います。(アモイ大学)

●5月のはじめは、労働節の連休があったため、クラスメイトの韓国人学生とトルコ人学生と一緒に北京の郊外である古北水鎮へ日帰りの観光に行きました。予めアプリでツアーを予約して行ったのですが、初めてツアーを申し込んだため少し不安な面もありましたが、ガイドの方もとても親切で、また、現地では7、8時間の自由行動の時間があるツアーだったため、自分たちのペースで観光することができました。自分たちが申し込んだツアーは昼食付きのものだったため、ツアーに参加している中国人観光客と一緒に火鍋を食べましたが、その際同じツアー観光客である自分たちにも話しかけてくれて、現地の方との交流も楽しむことができました。古北水鎮は北京市内ではあるのですが、かなり辺鄙な場所に位置していることもあり、人も少なくゆっくりと観光することができました。また、この連休中に天壇公園も行きましたが、観光客が多く満足に回ることができなかったことも踏まえて、大型連休は、街の中心部へ行くよりも、郊外へ旅行すると人ごみを避けられるように感じました。(北京大学)

●学校内の行事としては汉语大赛がありました。私たちのクラスの劇は跨国情缘がテーマでした。意見を合わせたり、台本を一から作ったり、時間を合わせて集まって練習したり、大変なことも多かったですが、本番を終えたときには達成感があり、クラスの仲も深まったと思います。部活動として参加していた女子ソフトボールでは北京の大会で優勝することができ、有終の美を飾ることができたので個人的にはすごく満足しています。(北京大学)

● 5月1日から5月5日の5日間は中国も連休期間がありましたので、北京に行くことにしました。観光した場所は、主に王府井,长城,颐和园,鸟巢,天安门,故宫博物馆に行きました。5日の連休だったので、予想してた通り、人は多かったです。また长城はいろいろ入り口があり、私は八达岭长城という一番人気のある場所を選びました。いずれにせよ、北京市内からは、とても離れているので、アクセス手段はバスか電車の選択でした。調べたところ、電車の場合乗り換えや本数が少ないので、私は乗り換え不要、本数も多い、バスで八达岭长城まで向かうことにしました。通常2時間くらいで着く予定でしたが、連休の影響により、渋滞があり、結果的に4時間近くまでかかりました。到着後は、すぐに八达岭长城に登りましたが、本当に人は多くて、ある場所によっては人がいっぱいで全く動かない時もありました。それでも天気に非常に恵まれ晴天で、一度来たかった場所だったので良い思い出となりました。(同済大学)

●最近はクラスの友達と遊びに行く機会がたくさんありました。特に印象に残っているのは脱出ゲームです。中国語で書いてあるヒントをもとに韓国人や、タイ人の友達と中国語で話し合いながら謎を解いて行きました。とても疲れましたが、非常に楽しく、勉強にもなりました。(南開大学)

2019年4月

●四月には学校主催の国際交流イベントもありました。今回のイベントでは各国の参加者が調理した料理を通して国際文化交流をしようというもので、日本、オランダ、タイなど計十ヵ国の学生が集まりました。IHコンロが使用でき、野菜などの基本的な材料も運営側が用意してくれるので参加者は当日調理するだけという簡単なものでした。日本人チームはおにぎりと味噌汁を振舞いました。(アモイ大学)

●テスト最終日は、三連休だったこともあり友人と大連、旅順、瀋陽に旅行に行きました。初めての寝台列車での旅行だったため、不安もありましたが、自身が想像したよりも快適に過ごせました。また、今回訪れた旅順は日露戦争の激戦地だったこともあり、いくつもの戦跡が残っています。これまで日本からの視点でしか見たことのない近代史を、中国側から見ることができました。瀋陽では、瀋陽故宮に行きました。中では展覧会が開かれており、紀元前から現代に至るまでの資料や、土器や通貨などの展示物などを見ることができました。また、旅順と瀋陽の主要な観光地案内板には、日本語での記載もあり、近年日本人観光客が増加しているということを実感しました。(北京大学)

●今月末には日本がゴールデンウィークということもあり、両親が北京に遊びに来ました。自分がこの半年間で行ってよかったと思うところを案内して回りました。たくさん歩いたので両親にとっては少し疲れたかもしれないですが、親と旅行に行く機会もなかなか無いので楽しんでもらえてよかったと思います。(北京大学)

●今月、日本語クラブでは、たこ焼きとお寿司を作る活動をしました。たこ焼きの作り方やお寿司の作り方を参加者に教えながら、楽しく交流をすることができました。ある中国人学生には、日本のたこ焼きのお店を紹介したり、日本の回転寿司の話で盛り上がりました。(同済大学)

●4月は2つの大きな活動がありました。一つは留学生運動会です。クラス対抗で行われ、それぞれの種目ごとに1位から3位までを決めます。種目としてはリレーなど日本でもおなじみのものから中国特有のものまでありました。私たちのクラスはクラスTシャツを作り参加しました。結果はあまり良くありませんでしたが、クラスで一致団結して戦ったことは私の忘れられない思い出です。4月末には留学生全員で北京にある石林谷に行きました。(南開大学)

2019年3月

●今月の中旬、ルームメイトが足の骨を骨折し、私は付き添いで病院に同行してきました。中国の病院に行くことは二人とも初めてのことで勝手がわからず苦労しました。大学の附属病院を受診し、受付でどのようにしたらよいのか尋ねると病院のカードを作り、その後指定された医師の下へ受診するということでした。ここまではスムーズに事が運んだのですが、医師と対面した後、一人目の医師からは、自分は専門外のために別の医師に話は通しておくのでそちらに行くようにと言われ、二人目の医師にはその話は通っておらず自分も専門外とのことで、また新しい医師を紹介され、三人目になりようやく診断してもらったのですが診断料として一人の医師につき50元かかってしまいました。ルームメイトはたらい回しにされたと憤りを感じていました。その頃ちょうど日本人でも病院に行く必要がある方がいたのですが、彼は契約している保険会社に連絡し、病院の予約と受診するにあたり日本語の話せる中国人の方を付けてもらったそうです。彼の話ではその後何の問題もなく丁寧に診察してもらったそうです。中国で病院に行く際は、自分の中国語力にまだ自信がない方は前もって保険会社に連絡した方がよいかもしれません。(アモイ大学)

●前学期に引き続き今学期も他大学の日中交流会に参加しました。毎月参加している交流会だったため、前回参加していた中国人学生とも面識があり、以前よりも沢山会話ができたように感じます。また、この交流会は日本語専攻の中国人学生との交流会であるため、中国人学生の学習意欲も高く、自身の中国語の学習意欲にも繋がるので、今後も引き続き参加しようと思います。週末は授業がないため、この交流会で知り合った中国人学生とご飯に行ったり遊びに行くことで、休日に中国語を使う機会も増えたように感じます。(北京大学)

●今月はとにかく一瞬でした。先学期から政治管理学部のソフトボールチームに練習参加させてもらっており、先学期は月曜朝と土曜午後に練習しておりました。今学期は三月頭から北京大学カップというのが始まっており、水曜、金曜練習から日曜試合というスケジュールを過ごしています。これに加えて北京大学女子ソフトボールからも声をかけていただき、こちらも今学期から練習に参加し始めました。北京大学カップが終わるぐらいから試合のシーズンインらしく、今は土曜午前に練習、または練習試合に参加しています。こちらでも期待してくれていきなり4番打者という任務を与えてくれたので頑張って期待に応えて、勝利に貢献したいです。これら二つのソフトボールのおかげで水、金、土、日、と多くの時間を割いています。でもこれをすることで自分で勉強時間が減っていることを自覚し、効率をあげるように努力しているので忙しいながらもとても充実した生活が送れているような気がします。日本の大学であまりかんじることのなかった生き生きとした自分を感じられるのでとても幸せです。留学にきてよかったとよく感じます。(北京大学)

●4月に近づくにつれ、春の訪れを感じます。同济大学の桜は有名と聞いていましたので、3月月末から4月上旬を楽しみにしていました。ここ22日頃から蕾が出始め、一週間後の29日には、満開となりました。見に来られる人は、学外からの人も多く、お昼時間には、キャンパス内にはたくさんの人で賑わっている様子でした。また桜通りの側に日中友好を示すものもあり、これからの日中関係もより良い方向に願うばかりです。(同済大学)
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●中級2の授業内容は中級1に比べ内容が非常に多く、進む速度も非常に早いので毎日の復習が非常に大変です。また宿題も作文、中国人にインタビューなど様々なものがあります。クラスのメンバーの国籍も多岐にわたり、ロシア人、ウクライナ人、韓国人、タイ人などがいます。また、みんな非常に積極的で授業中の討論の時間では会話が途絶えることはありません。メンバー同士非常に仲も良く、時には韓国人に韓国料理に連れて行ってもらったり、時には私が日本料理のお店に連れて行き日本の文化、食べ物を紹介したりしています。(南開大学)

2019年2月

●元宵節は旧暦の一月十五日にあたり小正月ともいわれています。大学の外に出てみると道沿いに赤いランタンが飾られ、きれいなイルミネーションのついた木や立派な門などがありました。偶然に湯圓というお菓子を食べる機会があり食べてみると、私が食べたお団子の中にはゴマ餡が入っておりお団子の触感も一般的な日本の団子とは異なり大変おいしいものでした。夜には大学内の催しをルームメイトと見に行ったのですが、すごい人混みで最後まで見ることはできませんでした。大学内の元宵節の催しは規模こそ小さいものですが、きれいなイルミネーションがあり、進むこともできないほど混み合っていることから中国の方にとって大切な伝統行事だということを身をもって体感できる良い機会となりました。(アモイ大学)

●冬休みが終わり、2月中旬ごろからクラス発表と教科書販売があり、後期の授業が始まりました。今学期から中級のクラスから高級のクラスに変わったため、教科書の内容も以前よりも難しくなりました。これまで以上に予習、復習に力を入れていこうと思います。また、高級に上がったことで、必修科目以外に履修できる選択科目の種類も増えたため、今学期は語学学習だけでなく文化や歴史などの知識も深めていきたいと思います。今学期は前学期に引き続き文化講座の授業と、高級から履修可能な古代中国語の授業を選択しました。古代中国語では、四字熟語の元となった逸話や、孔子や孟子などの著名な思想家の文献も学ぶことが可能です。(北京大学)

●先週から新学期が始まり、最高級クラスでの生活が始まりました。やはり高級3ということで国籍だけを見ると欧米が多いですが、ほとんどが両親ともに中国人だったり、どちらかが中国人だったり、という感じでみんなとても流暢な中国語を話すので負けてられないな、と感じました。また、家庭環境が中国にルーツのない生徒でもすごく努力家で自分にとってとてもいい刺激になっています。今学期は選択授業で英中翻訳の授業と新聞購読の授業を取りました。負担はかなり大きいですが必ず自分の力になるので毎日こつこつ努力を続けたいと思います。(北京大学)

●春節のある1日は、立命館大学経営学部の中国人学生で知り合いの家にお邪魔しました。いきなりお邪魔したのにも関わらず、歓迎した雰囲気で私をもてなしてくださりました。私にもたくさんの「红包」を送ってくださったり、家で食事を一緒にしたり、お茶をしたりと暖かい雰囲気の中で、春節を過ごすことができました。家の前には立派な「对联」が飾ってあったりと春節の中国文化を感じることができました。(同済大学)

●半年、留学が過ぎ、大学の流れなどもわかったので今学期は色々なことに挑戦していこうと思っています。まず、ネット上で知り合った野球好きの中国人に野球チームに入れてもらいました。今はまだまだ寒い時期が続いているので本格的な活動できません。そのため子供達に野球を教えています。まだまだ中国語のレベルが低いのでなかなか子供達に中国語で指導内容を伝えることが出来ませんが頑張って行こうと思います。(南開大学)

2019年1月

●私は中国で留学生仲間と、日々生活している寮の共同スペースで年越しを迎えることになりました。ルームメイトに誘われロシア系の年越しパーティーにお邪魔させてもらいました。各々持ち寄った自国の料理や様々なお酒に囲まれ、日本での年越しとはまったく様子の違うものとなり新鮮で楽しいものとなりました。中国人の友達などはその場にはいませんでしたが、このような年越しも異文化交流となる貴重な機会であったのではないかと思います。(アモイ大学)

●1月上旬は期末テストがあったため、あまり遊びに行くこともありませんでしたが、冬休みに入ってからは、自身のランゲージパートナーである中国人学生と大学内の未名湖にスケートをしに行きました。北京の冬は気温も低く、外にある水はほとんど凍っています。屋外でのスケートは、そんな北方の北京ならではの遊び方ではないかな、と思います。また、スケート靴は大学内で借りることができるのですが、最近は携帯支払いに慣れてしまい、現金を持ち歩いていなかったため、スケート靴を借りるためのデポジット分の現金を持ち合わせておらず、近くにいた学生に借りることになりました。携帯支払いが普及している中でも、ある程度の現金を持ち歩くことの大切さを実感しました。(北京大学)

●今月はやはり期末テストが学校生活の中心にありました。テストの後には今学期で解散となってしまうクラスのみんなと先生にプレゼントを渡し、ご飯も一緒に食べに行きました。私のクラスは日本、韓国、フランス、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、スペイン、エジプトと比較的多国籍クラスだったため、様々な文化や考え方の違いに触れることができ、とてもよい環境でした。また、仲もよく、すごく温かい居心地のよいクラスだったため、解散が少し寂しかったです。(北京大学)

●年越し、年明けは上海にある温泉「極楽湯」で過ごしました。日本では馴染みのある「極楽湯」は、内装も食事も全てが日本で、一時帰国した気分を存分に実感しました。おしくも、そばはなかったですが、うどんがあったので、「年越しそば」ならぬ「年越しうどん」を食べました。宿舎はシャワーなので、久しぶりに、温泉に入ることができ、一年間のストレスを上海で洗い流すことができました。(同済大学)

●1月には最終のテスト、終了式がありました。終了式では、各表彰と各クラスで出し物をしました。表彰では皆勤賞をいただきました。出し物はクラスそれぞれ個性があり、全員で歌を歌うクラス、詩の朗読を行うクラスや、ダンスをするクラスがありました。私たちのクラスでは歌を歌いました。私はソロパートがあり、とても緊張しましたが、とても楽しかったです。(南開大学)

2018年12月

●この半学期で数カ所中国の都市を旅行して感じたことは、中国では現在、ごみのポイ捨てなどの公共マナーの注意喚起の広告、CMが多いと感じます。これらは市政府などにより駅や電車・バス内などで見られますが、ほとんどの広告の内容がそうだと言えます。何を基準とするかで変わるかもしれませんが、中国ではいまだに公共のマナーなどが広く人々に行き届いてない部分があるかと思います。私たち日本人や欧米から留学している友人が中国の公共の場で驚くようなことを目にすることは少なくありません。しかし、私たちのクラスの先生は中国では公共のマナーなどは次第に良くなっていっていると話していました。先に述べた広告などの影響で中国は変化しているのだと思います。変化する中国を直に見ることができ興味深いです。これからも様々なところに注意して、現在の中国を見ていきたいと思います。(アモイ大学)

●今月も他大学での日中交流会があったため参加しました。今回の交流会では、中国人学生とUNOやトランプ等のカードゲームをしながらの交流会でした。トランプのゲームでは、日本ではやったことのないゲームをやり、ルールを中国語で説明してもらったため、自身の勉強にもなり、ゲームも楽しむことができました。また、UNOは、日本でのルールとほとんど変わらないことも今回の交流会で知りました。日本と共通するゲームや、日本ではあまり見ることのないトランプのゲームをしたり、日本のトランプのゲームを紹介することで、お互いの文化を交換し合えた、とてもためになる交流会でした。(北京大学)

●初めて中国でクリスマスを迎えることになりました。中国人たちはそこまで浮足立っているような印象を受けませんでしたが、自分たちは留学生に囲まれて生活しているので欧米諸国のクリスマスに対する本気度を感じられて面白かったです。中にはクリスマスだからという理由で自分の国に帰る人もおり、文化の違いを強く感じました。また、それを当たり前のように先生たちも受け入れており、そのことにも驚きました。(北京大学)

●12月、私は、大変恵まれたことに、中国の子供(小学生)に日本語を教える機会が何度かありました。中国の方も、中国と日本は隣国関係で、経済的にも重要な関係にあたるので、結果的に日本に興味を持ち、日本語を小さい頃から興味を持つ子供や、親などは多いように感じています。今回関わらせていただいたところも、そうであり、日本語教育は想像より中国で浸透していました。そのほか、小学校の日本語倶楽部では、歌を通じ日本語に触れました。授業の始まる前に話せなかった子が、授業後話せるようになった時は、どこか感動を感じ、また子供の学ぶ素直さ、姿勢には、私も学ぶところがありました。またこの瞬間を得ることこそが、先生という職業の楽しさの本質だと実感しました。実際私は学生で、もともと人に教えることは昔から好きですが、今回はまた違う感覚を得ることができました。中国という場で、年齢もかけ離れ、言語もお互い違い、国籍も違う環境の中だったからこそです。(同済大学)

●12月は土日を利用して済南と洛陽に出かけました。済南には韓国人の友達と行きました。別の国の留学生と一緒に旅行に行くのは初めてだったので少し戸惑うところもありましたが、中国語が共通言語ということもあり、楽しみながら中国語を学ぶことができました。済南と聞くとあまり日本には馴染みのない場所かとは思いますが、中国の五大山と言われる泰山がある場所です。洛陽では世界史で習った石窟寺院、中国最古の寺である白馬寺に行きました。(南開大学)
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2018年11月

●中国の東南部に属するアモイですが、12月に近づき夜は肌寒くなってきました。昼間は半そででも大丈夫な気温ですが、夜になると上着が必要で服装の調節が難しいです。今月は中間テスト、友人の誕生日会や天津旅行など充実した一か月でした。しかし、楽しいことばかりではなく、残念なことに何人かの友人が国に帰ってしまうということもありました。彼らの大半は私たちの生活する翔安区という場所と中国人について、自分の想像と現実が異なっていたことが大きな理由だと話していました。私たちはアモイ大学の本キャンパスではなく翔安キャンパスという所で生活していますが、このキャンパスは農村の中に位置しています。他の友人たちも口をそろえてキャンパスが位置する翔安がこんなに田舎で面倒なところだと知っていたら違う選択をしていたと話しています。私も同じことを考えてしまいますが、下見もせず決めた自分に非があるので致し方ないことだと思います。(アモイ大学)

●今月は中間テストがあり、上旬から中旬にかけては授業外での学習時間がこれまでより多かったように感じます。中間テストは3科目あり、2科目が必修科目のテスト、残り一科目が選択科目のテストでした。特に苦労した科目が口語のテストです。口語のテストは筆記部分と口語部分に分かれており、筆記部分ではこれまで習った表現を使って文章を作る問題と、穴埋めの問題がありました。また口語部分では、拼音の書かれていない教科書の本文の音読と、1、2分間のスピーチを行いました。スピーチの部分では、予め5つの表題を伝えられ、これまで習った単語か、文法を最低10個用いて文章を考え先生の前で発表するといった問題でした。先生の前で発表するものは、5つの表題のうちランダムで選ばれた1つの表題のみで良いのですが、どの表題が選ばれるかは当日まで分からないため、予め5つのスピーチを全て暗記しなければならず、とても苦労しました。(北京大学)

●今月は北京に来て以来一番ひどい空気汚染の日がありました、日本でもニュースになったとうわさで聞いております。あの日は起きて窓の外を見てみると真っ白で本当に驚きました、急いで汚染指数を確認したところ数値は300を超え、厳重汚染との表示がありました。北京に来る前に空気が汚いとは聞いておりましたが、さすがにその予想を超えてきました。そのうえ、この話題になった時に中国人の学生が冬場はこのような空気が少なくないし、数値が800を超えた日もあるという話をしてくれました。今後数か月間は空気の汚染指数も注意しつつ生活することが必要そうです。(北京大学)

●留学生活は3ヶ月が経ちました。ルームメイトやクラスメイトなどと食事する機会も多くなりました。お寿司のお店に行って、食べ方を伝えてあげたり、教えてもらったり。他にも、話すことを通じて日本と外国の違いを知れて面白いです。日本のことを聞かれ、答えられないと、自国のこともよくわかってないということに気づかされ、自分も日本をよく勉強すべきだなと、気づかされています。
11月5日から11月10日に上海では、「中国国际进口博览会」があり、同済大学から、博覧会を見学するためのチケットが貰えることができました。メインの開催期間は過ぎていますが、実際は10月23日まで、おそらく一般向けに、見学が可能になっているのです。私も貴重な機会のため、足を運び見に行ってきました。(同済大学)
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●11月には様々な活動がありました。私は歌唱コンテストに参加しました。予選、決勝があり、予選には約20人の留学生か参加しました。私は「世界に一つだけの花」の中国語版を歌い見事に予選を通過しました。決勝には、クラスメイトや担任の先生、日本人の友達が応援に駆けつけてくれました。決勝の会場は入学式を行った非常に大きなステージで行いました。緊張からサビの音程を外したり、歌詞を忘れてしまったりと本来の力を出すことができませんでした。しかし、このような経験はなかなかできるわけではないので非常にいい経験になりました。
また、私たちの学院でサッカーチームを作りました。先日、初めて試合を行いました。様々な国の人たちと中国語でコミュニケーションを取りながらの試合だったのでなかなか意思疎通が取れないこともあったのですがとてもいい経験になりました。(南開大学)
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2018年10月

●今月は一大イベントである国際文化祭が21日に開催されたためそれまではステージ部門のダンス、ソーラン節の練習やブースの準備に追われ、とても忙しい1か月でした。日本のブースもダンスも昨年は部門一位を獲得したらしく、日本人会の皆さんを中心にほとんどの国が準備をしていない前夜からブースの飾りつけをしたりしていて、本気度が違うな、と感心させられました。ブース部門で驚いたのはサントリーさんから缶ビール4000本やUHA味覚糖さんからEMAのど飴6000個、キャノンさんからカメラとプリンタの貸し出し…等々、日本の企業さんにお願いをして提供する商品を協賛品としていただいていたことです。当日はそれらをゲームなどの形で無料配布し、浴衣の着付け体験で写真をその場でプリントアウトしてプレゼントしたりして日本ブースの行列は途絶えることなく、大盛況に終わりました。自分は着付けができることから午前中ずっと中国の方や外国の方々に着せ続けました。大変でしたが、とても喜んでいただけてやりがいがありました。ステージ部門でもずっと練習していたソーラン節で大きな拍手をいただくことができうれしかったです。終わった瞬間の達成感は素晴らしいものでした。この大きなイベントを通じてたくさんの日本人、外国人と知り合い、友達もできたので参加して本当に良かったです。(北京大学)

●国際文化祭が終わってからは先月と同様に、いくつかの日中交流会へ参加しました。そこで知り合った中国人学生と街へ遊びに行ったり、一緒にご飯を食べに行ったりもしました。多くの交流会に参加することで、より多くの中国人学生と交流し、少しずつですが中国語を聞いたり話したりする機会が以前よりも増えたように感じます。また、交流会に積極的に参加することで、自分と共通の話題を持つ中国人学生と出会うこともできました。(北京大学)

●10月1日から10月7日は、中国の建国記念日、国慶節(10月1日)がありましたので、一週間の大型連休があり、中国の蘇州でゆっくり過ごしました。蘇州は、「高铁」を利用すれば上海駅—蘇州駅間は、最短30分程度で到着できるため、遠くもなくアクセスがしやすいですので大変便利です。国慶節は、たくさんの人が旅行に行くということもあり、普段の上海駅にはない人の多さでした。国慶節だということもあり、駅や街中のあらゆるところに、中国の国旗が飾られていました。また蘇州の「东方之门」の近くにある、「苏州中心」(同市の最大のショッピングモール)も国慶節仕様で、ショッピングモールの外壁のビックビジュアルの部分に「我爱中国,I LOVE CHINA」とラッピングされ、建国記念日の雰囲気に包まれ、お祝いを強く感じました。
また、烤鱼が美味しい「江边城外」や日本人街行って日本居酒屋やきとりの「大吉」にも行きました。「江边城外」が美味しくてこの期間に2回行ったり、梅酒を飲んだりと、楽しく食事も過ごすことができました。「大吉」の店内はほぼ日本語、お客さんも日本人が多く、味も日本と変わらず、帰国した気分も味わいました。
蘇州には、シンボル的な存在の一つである「东方之门」というビルがあります。その形は、まるでズボンのような様子であり、魅力的な建物の一つです。夕日から夜にかけ、そのビルの前にある「金鸡湖」沿いを、ゆっくりその変化を見ながら散歩しました。天気がとても良く、その綺麗さには感動しました。(同済大学)

●先日、授業の一環として天津にある長城に留学生全員でショートトリップに行ってきました。お金は全部、南開大学持ちなので無料で行くことができます。天津の長城は南開大学からバスに乗って3時間ほどのところにあり、個人ではなかなか行くことができません。クラスごとにバスに乗り込み出発しました。バスの中では、ヨーロッパの人たちが洋楽を流しみんなを盛り上げていました。私にとってはとても楽しい時間でしたが、文化の違いを痛感した人もいたと思われます。長城についてからは自由行動だったので韓国人と日本人の数人で回りました。とにかくアップダウンの激しい階段が続き、最後の方は膝が笑っていました・・・。個人ではなかなかできない貴重な体験でした。(南開大学)


●10月も終わり、留学が始まってから二ヵ月が過ぎようとしています。季節も変わり過ごしやすい陽気で生活にも慣れてきました。しかし、問題は次から次へとやってきます。現在抱えている問題は寮の騒音と中国人との交流の少なさです。 中国人との交流の少なさについて、私たち留学生は本科生も言語生も大半が本キャンパスではなく、外れにある翔安キャンパスという所で生活しています。私たちのキャンパスにも中国人の学生はいますが、寮・学舎など生活上において異なっているために留学生と中国人が一緒に遊んだり、ご飯を食べるところはほとんど目にしたことがありません。そのために学校が週に一度“汉语角”という留学生と中国人の学生が交流する会を開いています。私も参加し、その後一緒にご飯や遊びに行ったのですが、一過性のものになりそうです。普段は全く接点がない人たちとの関係を継続させ親交を深めることを意識的にすることは難しいです。周りの留学生の友達もいまだに仲の良い中国人は見つけられていないので誰かに紹介してもらうことも難しいです。サークルも存在はしているらしいのですが、いつどこで活動しているのか、新歓がいつ行われるのかについて先生も職員の方も知らず、結局いまだに参加できていません。中国人の知り合いとは週に一回ほどの頻度で交流しているので、中国人の友達作りはもう少し長い目で見ていこうと思います。(アモイ大学)

2018年9月

●私は福建省に位置するアモイ大学に留学しています。現地について2週間ほどは問題が多々発生し、気が休まりませんでした。発生した問題は中国での手続きに関することが多いです。問題の原因としては、正確な情報を得ることが大変難しいからです。なぜなら、情報の発信源である大学の事務の職員も制度やその日のスケジュールを完璧に理解している訳ではないからです。そのために、問題を回避するためには多数の人と情報を共有して試行錯誤することが大切だと思いました。(アモイ大学)

●北京大学では、必修科目である口語と精読の授業以外に、2〜3コマの選択科目を受講することができます。課外活動については、北京大学は各種多様なサークルがあり、留学生も入ることが可能です。現在は国慶節に入ったため、サークル活動はまだ開始してはいませんが、今後サークル活動にも積極的に参加し、中国人学生との交流も深めていきたいです。(北京大学)

●中国について以来1ヶ月、驚きの連続でした。噂には聞いていたものの電子マネーの発達、共用自転車や速達システムの普及は凄まじいものでした。北京について以来、様々なところへ観光に行きました。留学生のバスで頤和園に行かせていただいたのをはじめ、自分たちでも万里の長城や香山へも行きました。この1ヶ月、電話で北京語が聞き取れなくて荷物が受け取れなかったり、英語の会話についていけず悔しい思いをしたり、言語面でたくさん悔しい経験をしました。これも今私が言語の勉強を頑張る大きな要因となっています。留学に来て多くの刺激を受けられているのでやはり来て良かったと心の底から感じております。(北京大学)

●授業スケジュールは平日の午前中8:00から授業が始まり、11:30に授業が終わります。内容は文法,阅读,听说,写作があり、全技能をバランスよく学習しています。自分にとって听说の授業は、特に難しく、毎日欠かさず予習と復習の両方を授業後に図書館や宿舎で行っています。午後は授業がないため、自由に活動することができます。私は勉強や、水泳館が学内にあるので、気分転換に水泳をしたり、上海の街は散策しています。同济大学は立地面も大変良く、外滩や淮海路などの繁華街にアクセスしやすいため、大変便利です。中秋节の週に、月餅を作る文化体験もありました。月餅の生地を作り、包み方などを知れて、大変充実した時間を過ごすことができました。このように月餅をただ食べるだけではなく、その“作る”という背景から知ることによって、中国に対する文化理解も深めやすいため、このような体験の機会があれば今後も積極的に参加したいと考えています。(同済大学)


●南開大学に来て約2週間が経ちました。学内はいくつかの村に分かれており非常に広いです。南開大学では細かくクラスが分かれており、大きく高級1・2、中級1・2初級1・2と6つのクラスに別れています。また中級1班の中でも4つのクラスに別れており、授業は少人数制です。中国語の授業の他にも選択授業と文化体験の授業があります。私は、音楽と映画の授業を取りました。国慶節明けから選択授業と文化体験の授業が始まるので楽しみです。大学には多種多様の部活、サークルがあります。私はサッカーサークルに入りました。ほとんどが中国人ということもあり、サッカーを通して中国人の友達と交流したいと思っています。(南開大学)