留学生の声

2023年度、孔子学院の奨学金制度を利用して中国の大学に留学されたみなさんから届いたレポートの一部をご紹介します。

2023年12月

●(国籍比率について)留学生の比率についてですが、2023年9月期入学の学生だと言語生~博士まで含めると日本人が一番多く、その次に韓国、ベトナム、ロシア、フランスの方の順に多いです。クラスメイトはクラスによっても大きく変わると思いますが私のクラスは日本人が5人、韓国人が3人、ロシア人が2人、タイ人が2人、フランス人が2人、トルクメニスタン人が2人、カザフスタン人が1人、イラン人が1人、ドイツ人が1人、アメリカ人が1人で全20人です。(元々は15人ほどでしたがクラスチェンジをした人が多かったので人数が増えました。)非常に多様な国籍の生徒が集まっておりますし、クラスの雰囲気もとても良いので大変満足しております。(華東師範大学)

2023年11月

●11月は中間試験がありました。試験は、筆記・リスニング・口頭・発表の4つに分かれていて、準備がとても大変でした。口頭試験は、事前に与えられたテーマについて自分の意見を口頭で述べるというものでした。テーマは5つ与えられ、試験直前にどのテーマについて言うかをくじ引き方式で決めます。どのテーマが当たるか分からないので、一応全部のテーマについて自分の意見をまとめておかなければならないのが大変でした。せっかく準備したにもかかわらず、いざ試験となると焦ってしまってあまり発言できませんでした。しかし、自分の中国語がどれくらい上達したかが確認できるいい機会になったと思います。(南開大学)

●北京は11月中頃から急激に寒くなってきました。気温が0度を下回る日もあり、自分の周りでも体調を崩す友達が結構いました。北京ではインフルエンザやマイコプラズマなども流行しています。私は北京に来てから、インフルエンザとマイコプラズマ感染症を罹ってしまい、入院も経験しました。今回は今後北京に留学する人に向けて、北京の病院事情について紹介したいと思います。
私が現在留学している北京大学の周辺には、日本語に対応している病院が2つあります。中国語だと不安な病気の説明や薬の服用方法などを日本語で丁寧に説明してくれるので安心です。診療費については、立命館大学経由で契約した海外旅行保険を使うことで、保険会社が負担してくれるので、金銭面でも安心できます。私の場合は体調がかなり悪化し、入院が必要であると診断されたため、大学から遠く離れた病院に入院しました。入院した病院は中国語と英語しか対応していないので、どちらかの言語で会話をしなければなりませんが、簡単な言葉に言い換えて説明してくれるなど、丁寧に対応していただきました。
また、留学前に頭痛薬や解熱剤、鎮痛剤など、日本の薬をたくさん持って行きましたが、留学開始から3ヶ月経過後までで一度も使用していません。心配な方でも必要最低限の薬だけで十分対応可能だと思います。(北京大学)

●11月は中間試験と学校主催のフィールドトリップがありました。
中間考査は各教科の先生が作成をしてくださるので同じレベルでもクラスごとに試験内容が違います。教科書の内容を復習して理解していれば90点以上はとれると思うのでそんなに心配する必要はないと思います。
フィールドトリップは扬州と桐庐の2箇所から選べ、2泊3日で400元でした。学校側が半額負担してくれ、移動手段も提供してくれるので非常にありがたいイベントだと思います。旅行に行ってクラスメイトとより仲良くなったり、新しい友達ができたので行って良かったです。今学期は希望者は全員参加可能でしたが、全学期は先着順で行けない子もいたようです。次学期はどうなるか分かりませんが機会があれば次回も参加したいと思っています。(華東師範大学)

2023年10月

●中国では10月1日が国慶節なので、その日から一週間くらい学校も休みになります。私は十一休暇を利用して、中国人の友達の結婚式に参加するために浙江省の嘉興というところに行ってきました。この中国人の友達は以前日本に留学に来ていて、そのときに仲良くなりました。嘉興はその友達の故郷で、結婚式は家の中で行われました。中国式の結婚式に参加するのは初めてだったので、目に入ったものすべてが新鮮に感じられ、とても良い経験になりました。中国の結婚式は家の中が紅色で飾り付けられ、豪華です。家の中どこを見ても紅一色でした。さらに驚いたのは、毎回の食事のときに大きなテーブルをいくつも並べて、そこに料理が次々と運ばれてきて毎回パーティーみたいでした。まだ日本の結婚式に参加したことはないけど、きっと日本とは全然違うだろうなと思いました。家の装飾も料理も派手で豪快で、その感じが私はとても気に入って、楽しかったです。結婚式なので、新郎新婦の親族の方々も集まっていたのですが、みなさんとても親切にしてくれました。人の温かさを感じられて幸せな気持ちになれました。(南開大学)

●北京では、10月17日から18日にかけて、第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが開催されました。各国首脳の車列が北京の街中を駆け巡るなど、北京が中国政治の中枢であることを目の当たりにしました。また、同時期に東京北京フォーラムも北京市内で開催され、学生スタッフとして参加しました。今回で19回目の開催となり、民間対話の場とされる東京北京フォーラムでは、政治外交や経済、安全保障などの様々な分野における分科会が開かれ、日中両国の有識者らが直面する課題について議論を行いました。スタッフとしてフォーラムに関わる中で、民間レベルでの対話の重要性を認識するとともに、これほどの規模の民間対話が19年間も日中間で行われていることに驚きました。(北京大学)

●(授業について)クラスは1−1~5、2−1~5、3−1、3−2と12レベルで分けられており人数が多いレベルは更にA~Cクラスが増えるので今期は全部で24クラスあります。8月にWEB上でレベル分けテストを受けられるのですが(事前にメールで案内があります)、私は現地でテストを受けました。授業1週目はお試し期間なので出席もなく、どのクラスに行っても良いようです。私はクラス変更をするつもりはなかったので常に同じクラスで受けましたが、プラマイ1レベルだとほとんどレベルに違いを感じないそうです。同レベル(A~C)でのクラス変更不可、レベルを上げたい場合は別途テストに参加して合格する必要があります。私は1−5クラス(先生曰くHSK4~5級程度)で月:総合、火:口语、水:听力/総合、木: 口语、金:総合の授業があり、月水金と火木で違う先生が教えてくれます。また、上のクラスに行くと新聞や文化の授業があります。
通常、授業は午前のみですが、先着順でオプションクラスに申し込むこともでき、私はHSK5級と発音のクラスに申し込み、参加しています。(いずれのクラスも無料で週に1回90分あります。)
他の学校のことは分からないのでなんとも言えない部分はありますが、レベル分けも細かくされていますし、他のクラスを体験し別のクラスに行く機会も設けられているので、自身に合ったクラスを見つけることが出来るかと思います。(華東師範大学)

2023年9月

●天津に来て1ヶ月が経ちました。天津での生活にも慣れて、毎日充実した日々を送っています。学校の授業は主に中国語を学ぶ授業で、まずクラス分けテスト(会話と筆記)が行われました。上から高級、中級2、中級1、初級2、初級1の5つのクラスがあって、私は中級2のクラスになりました。中級2のクラスにはいろんな国籍の留学生が集まっていて、中国語での会話を通してその国の文化や生活状況について知れるのでとてもいい勉強になっています。中級2のクラスメートたちは中国語が結構話せて、私は読み書きはできるけど、話すとなると中国語がパッと出て来ないので、もっと積極的に発言して話す力と聞く力を身につけたいと思いました。
 私は学校外のアパートに住んでいるので、毎日学校までレンタル自転車で通っています。日本にいるときは全く自転車に乗っていなかったので、久しぶりに自転車に乗って爆走するのが楽しいです。
 最近、はじめて一人で中国映画を見に行って来ました。美团というアプリを使って予約して、映画館に行ってチケットを発行して見るという感じで、システムは日本とだいたい同じでした。“好像也没那么热血沸腾”という題名のコメディー映画を見ました。笑って泣ける映画でした。私は普段まったく涙を流さない人間なんですが、何年かぶりに涙があふれました。映画の内容は省略しますが、機会があったらぜひ見ていただきたいおすすめの映画です!中国映画はだいたいどの映画も中国語字幕がついているので、聞き取れなくても字幕を見ればなんとなく理解できたのでよかったです。
 これからもできるだけいろんな体験をしてみようと思います。(南開大学)

●北京大学到着後は、大学の入学手続きや入寮手続きだけでなく、銀行口座開設や中国居留申請など、やらなければならないことが多く大変でした。
 大学の授業では、中国語の精読や口語の授業を受けています。私のクラスには、アメリカ人やドイツ人、ロシア人など多種多様な国籍の学生が在籍しており、文化や価値観の違いを感じながら授業を受けることが刺激になっています。
 また、9月末から国慶節が始まったのに合わせて、内モンゴル自治区の旅行ツアーに友達と参加してきました。ツアーでは、ゲルでの宿泊や現地の砂漠での乗馬などを体験してきました。日本とは大きく異なる環境で現地の人々や文化に触れ合うことができ、貴重な体験でした。(北京大学)

●9月9日に到着し、11日に报到(大学での登録作業のようなもの)、14日に安全教育、15日に入学説明会があり、18日から授業が始まりました。現地電話番号と銀行口座ないとあらゆることができないので、到着後はまず携帯の契約をし銀行口座を開設することをお勧めします。携帯は学内で1ヶ月120GBを年払い400元で契約することができます。銀行口座は正門すぐ横に中国工商銀行があり、パスポートと入学許可証、現地の電話番号があればできました。(人によればマイナンバーの番号を聞かれる人もいたので対応してくれる人によって必要なものが変わるのかも・・・)报到当日と翌日は待ち時間がとても長いので可能であればそれより前に行くといいと思います。また、21日には学校が健康診断を手配してくれ、病院に行きました。0から健康診断をすると520元かかりますが、日本から全ての診断結果を持参すればお医者さんのチェックのみで20元ほどのようです。私は血液検査とX-rayを撮ってもらい100元ほどでした。そして健康診断の結果が届いた週に居留許可の申請に行きます。これも学校側がバスを手配してくれて行けるのでありがたいなと思いました。友人と学校のサポートのおかげで今の所は何事もなく過ごせております。(様々なことが電子化されているので生活に関してはむしろ快適さを感じるほどです。)これから様々なことが起こると思いますが楽しみながら過ごしていきたいと思います。(華東師範大学)