言語教育情報研究科では2024年4月より更に充実したカリキュラムに刷新しました。
特徴は以下の4点です。
①コミュニケーション関連分野の充実
②各コース間の連携の強化
③院生に対する2年間の研究指導の強化
④今後の社会変化を見据えた改革と運営
(学園ビジョンR2030 立命館大学チャレンジ・デザインに沿った改革と運営)
コミュニケーション関連分野に新しく3名の教員が加わり、4科目を新設します。これによりコミュニケーション関係の研究指導も更に広範囲に、更に充実しました。従来の「言語情報コミュニケーションコース」は「言語学・コミュニケーション表現学コース」として生まれ変わりました。
従来のコース/プログラム構成を、分かりやすく「英語教育学コース」「日本語教育学コース」「言語学・コミュニケーション表現学コース」の3コース制とします。所属コースでの専門性が高い科目は「コースコア科目」としていますが、他コースの推奨科目も「コース選択科目」として提示し、履修の検討がしやすいようになりました。
コース別科目一覧
1回生の時はゼミには所属しませんが、オフィスアワー※を活用した個人別の研究指導を強化します。この個人別指導と、1回生が全員履修する「研究基礎論1、2」を有機的に連動させます。
※授業とは別に専任教員とさまざまな相談をすることができる時間帯
2回生から所属するゼミは4月入学生と9月入学生が合同で履修し、一緒に研究活動を行います。研究段階の異なる院生が一緒にゼミを受講することにより、先輩の研究実践から学ぶなど、院生間の相互作用を促進します。
世界が大きくかつ急激に変化する中で、立命館学園は「学園ビジョンR2030」を策定し、未来のあるべき姿を積極的に社会に提起していくとともに、柔軟に粘り強く変化に対応できる力を育み、多様な人々が集う学園の創造を通じて社会に貢献することを追求しています。
本研究科も「学園ビジョンR2030 立命館大学チャレンジ・デザイン」に基づき、新カリキュラムにおいて2030年の社会を想定した人材育成に努力します。具体的には、新たな課題領域を切り開く想像力と創造力を携え、歴史を俯瞰して2030年の社会状況に立ち向かえる人材育成に向け、以下のような課題に取り組みます。
CLIL (Content and Language Integrated Learning)やtranslanguaging, EMI(English-Medium Instruction)など、既に実績がある教育方法論も含め、英語教育の最先端の教育方法を論じます。
今世紀に入って海外で飛躍的に研究が進んだ翻訳・通訳学を対象とした翻訳学の研究成果を踏まえた科目です。
多言語・多文化社会における日本語教育のあり方、地域の住⺠としてお互いがコミュニケーションの当事者として学び合う方法を、内省を行いつつ議論します。
インターネットを介した授業は対面での授業に比して授業効率/教育効果を落とさないよう注意しなければならない側面がある一方で、教室の外に開かれた授業形態を可能にする側面があります。遠隔地にいる方に授業の中でインタビューを行ったりすることが可能になります。受講生全員がオンライン・ライブ配信で受講するメディアを利用した科目は2023年度の7科目から9科目に増やしています。
また、一部の受講生がオンラインで受講するハイブリッド形態に対応する科目は、2023年度の6科目から8科目に増やしています。