お知らせ
6月24日、公益財団法人昭和池田記念財団が実施する昭和池田賞の受賞者が発表され、言語教育情報研究科2回生の三浦景星さん(日本語教育学プログラム)の学生論文「日本語教師からの提言−日本語教育との出会いから教えるまでの実体験より−」が見事優秀賞を受賞されました(昭和池田記念財団HP)。
学生論文「昭和池田賞」は、学生の育英の一環として文部科学省の後援を得て制定されたもので、今年で43回を数えます。短大生・大学生・大学院生に自由活発な意見発表の場を与えるために毎年1回の論文公募があり、様々な分野の専門家によって審査されます。
三浦さんはこの論文募集要項で課題として提示された4つのテーマから、「4.日本の針路、この考えはどうだ!」を主題として選び、ご自身の経験をもとに日本語教育にまつわる4つの提言をする形で論文にまとめられました。外国人定住者の増加や日本語教師の国家資格化など、日本語教育を取り巻く状況は大きな変化を迎えています。論文では日本語教育をこれから担う人たちのために、自身の経験を少しでも役立てたいと力強い提言が掲げられています。
大学を卒業してから音楽の分野で活動し、その後JICA日系社会青年海外協力隊としてドミニカ共和国へ渡航。そこで急遽現地の子供たちに日本語を教えるという任務が発生したことがきっかけで「日本語教育」と正面から向き合う人生をスタートさせることになった三浦さん。現在は日本語学校で日本語教師をしながら大学院で研究に邁進する生活を送っています。昨年は休学して国際交流基金のプログラムでフィリピンに渡り、現地の中等教育機関で日本語教育に携わりました。これらの過程で得た様々な出会いや気付きが、この論文にまとめたような提言の根拠となり、また研究や教育の原動力につながっているのではないでしょうか。
今後の更なる飛躍に研究科からもエールを送りたいと思います!受賞おめでとうございました