カリキュラム
‐CURRICULUM‐
2023年度からの新カリキュラムによる
さらに進化した教職大学院
教職研究科ではこれまでの教学を総括し、さらに、新学習指導要領の導入、「令和の日本型学校教育」の構築に向けた学校制度・教員養成制度の改革の方向性などの最新事情を踏まえて、教学改善の検討を重ねてまいりました。
2023年度からは新たなカリキュラムを展開し、2年間を通して院生の学びを支援する体制の充実や、教科指導力の向上、オンライン受講導入による現職教員が学びやすい環境づくりなど、様々な取り組みを充実させることによって、新しい学校づくりの中核を担う、多くのリーダーを輩出する教職大学院を目指します。また、学部新卒学生のために、教員採用試験対策も強化し、全ての院生が教員になることを目指します。
カリキュラム・ポリシー
教職研究科は、ディプロマ・ポリシーに示した教育目標達成のため、カリキュラムマップに示すように共通基本科目、専門実習科目、コース必修科目、コース共通科目から構成した、体系性と整合性の担保された教育課程を編成する。
- ・ 共通科目(基本科目)については、「共通基本科目」として区分し、原則として、学部新卒院生、現職教員院生が共通に学ぶこととする。しかし、両者の獲得している資質能力が異なる領域については、一部、別科目、別クラスを配置するなど、 両者のニーズに対応する工夫を行う。また、学校現場や関連施設でのフィールドワークを組み入れて、理論と実践の往還を可能とする科目を配置する。
- ・ 教員としての総合的な力量を形成するため、特に若手・中堅教員に求められる、授業力、生徒指導力、学級経営力、学校マネジメント力などを育成する「共通基本科目」を配置し、コース科目でさらに深い学びが展開できるような科目を配置する。
- ・ 現場との深い関わりの中で実践的に学ぶ、充実した「学校における実習科目」を配置する。「学校における実習科目」は、「専門実習科目」として配置し、当該科目を教学の主要な柱として、学校現場での授業実践や授業担当以外の担任業務、生徒指導、特別活動等の実践と、その振り返りを組み合わせて展開する。
- ・ 立命館の特色を活かした「臨床教育」「教育方法・学習科学」「国際教育」の3コース(履修モデルとしてのコース)を設定し、それぞれの領域での高度な力量を獲得させる「コース必修科目」を配置する。
- ・ 最新の教育事情について精通し、あらゆる教育課題に対応することができる力量を備えた教員を育成するために「コース共通科目」を配置し、新しい学校づくりの中核を担うリーダーを育成する。
つながる学び。
深まる理解。
1年次春学期
学びの基礎をつくる
共通基本科目の履修を通して、理論的教育、実務的教育の往還による学修を進め、教職大学院の学修に必要な基本的知識や学びの方法を獲得します。自身の実践的課題探究の基礎となるコースを選択します。「教育実践高度化演習1」では、自己の問題意識がどこにあるのかを明確にして、2年次に作成する「教育実践探究論文」を念頭に、自らの課題を設定します。また、夏期休暇の実習に向けた理論と実践の往還の方策を模索します。
※説明文の実習に関しては、ストレートマスターのパターンを記載しています。
1年次秋学期
学びをひろげる
大学の夏期休暇中、105時間(約15日間)の実習において、春学期の学びの内容を実践の場で確認します。その経験を踏まえ、コース科目の履修と「教育実践高度化演習2」での振り返りを通して、より学校現場での実態を意識した自己の研究テーマを明らかにします。
※説明文の実習に関しては、ストレートマスターのパターンを記載しています。
2年次春学期
学びをふかめる
245時間(約35日間)にわたる長期実習を行い、実習校や大学院での指導の時間などを通して、自らの実践や研究テーマについて、より深く検討します。実務家教員と研究者教員のゼミに所属し、指導・支援を受けます。
2年次秋学期
学びをまとめる
245時間(約35日間)の長期実習を踏まえ、「教育実践高度化演習4」において、実習の振り返りと理論化を行います。2年間の「理論と実践の往還」による学びの成果として、「教育実践探究論文」をまとめます。
※現職教員院生は、勤続年数により教職専門研修の一定科目が免除され、教員としての実務経験に応じた実践を行います。免除に関する詳細は「現職教員の方への支援」よりご覧いただけます。
(※1)修了要件の構造図
科目区分 | 修了要件単位配分 | |||
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共通基本科目(6領域) | 20単位以上 | 48単位以上 | ||
専門実習科目 | 10単位(*1) | |||
コース科目 | コース共通科目 | 12単位以上 | ||
コース必修科目 | 臨床教育コース | 6単位 | ||
教育科学・学習科学コース | 6単位 | |||
国際教育コース | 6単位 |
(*1)学部新卒院生および教職専門研修の実習免除がない現職教員院生の場合
(*2)他コースの科目も受講可能としているが、修了要件への算入は不可
(※2)2年間の時間割モデル ≪学部新卒院生の場合≫
学年 | 時限 | 春学期 | 秋学期 | ||
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1年次 | 午前 | フィールドワーク 院生講師勤務 等 |
フィールドワーク 院生講師勤務 等 |
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4~6限 | 共通基本科目 | 7科目14単位 | 共通基本科目 | 3科目6単位 | |
コース必修科目 | 2科目4単位 | ||||
教育実践高度化演習1 | 1科目1単位 | 教育実践高度化演習2 | 1科目1単位 | ||
通年科目 | 8~9月の3週間:教職専門研修1(1科目3単位) | ||||
2年次 | 午前 | フィールドワーク 院生講師勤務 等 |
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4~6限 (春学期は週1日) |
学校教育実践研究(履修指定) | 1科目2単位 | コース共通科目(選択) | 3科目6単位 | |
授業開発研究(履修推奨) | 1科目2単位 | コース必修科目 | 1科目2単位 | ||
教育実践高度化演習3 | 1科目1単位 | 教育実践高度化演習4 | 1科目1単位 | ||
通年科目 | 4~6月の7週間:教職専門研修2(1科目7単位) |