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2021年度立命館大学教職大学院 教育実践探究フォーラム「理論と実践の往還を捉え直す:学校現場における教育理論」を開催しました!

 2022130日(日)、2021年度「教育実践探究フォーラム」が「理論と実践の往還を捉え直す:学校現場における教育理論」をテーマとしてオンライン開催されました。フォーラムには、東北から九州まで全国各地から大学教員や小・中・高の学校教員など、約120名の参加者がありました。


 第一部は、教職研究科の大学院生(1年次生)の近藤颯さんと松坂雛さんの司会により、まず、「教学のまとめ」と「FD活動」について、それぞれ井上雅彦副研究科長、伊田勝憲教授から報告がありました。次に、大学院2年次生の三井智世さん(教育方法・学習科学コース:初芝立命館中学校・高等学校 現職教員)、髙橋正英さん(国際教育コース:立命館小学校現職教員)、鈴木美咲さん(臨床教育コース:学部新卒院生)の3名が2年間の学びの軌跡と自らの実践研究の概要を語りました。

 各10分という短い時間でしたが、当初抱いた学びへの問題意識が、それぞれ壁にぶつかりながらも、問いを見直し、考えを深め、視野を広げていく体験として深化していく様子がとてもリアルに伝わる報告でした。

第二部は、「理論と実践の往還を捉え直す:対話型論証の場合」と題する講演会・対談を行いました。松下佳代先生(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)の講演では、アクションリサーチという「実践を通した研究」を理論と実践の往還の一形態と捉え、対話型論証モデルを用いたさまざまな事例(中学校、高校、大学)を紹介していただきました。アクションリサーチのサイクルの中で、教育実践の改善がなされると同時に、理論の修正や拡張を進めていく重要性を示してくださいました。

続いて、本研究科の荒木寿友教授との対談が行われました。30分という限られた時間の中でしたが、理論と実践の往還を妨げる要因は何か、理論と実践の往還を行っていくにあたっての同僚性、つまり教師が自らの力量形成をしていくにあたっての周りのサポートの在り方について対談がなされました。

今春、本教職大学院は4度目の修了生を送り出します。来年度も「教育実践探究フォーラム」が多くの関係者に支えられながら、さらに充実したものとなることが大いに期待されます。

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