教員紹介
‐TEACHER‐
田中 博准教授
- 担当科目
- 「カリキュラムデザインの理論と方法」、「私立・公立における特色ある学校づくりの実際」、「国際教育の理論と方法」、「算数・数学科内容開発研究」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他
教師という仕事のやりがいとは?
良い社会を形成するために、教育の果たす役割は必要不可欠です。教育によって正しい市民としての資質を育み、正しい未来を次の世代とともに築いていくのが教育の仕事だと考えます。「生徒の可能性を育む」と言っても、あるべき未来に役立つ可能性を見つけることが求められます。教師の仕事が大きな社会的責任を負う理由です。私自身は、立命館の附属校で34年間教職に携わってきました。その間、生徒達に寄り添い、生徒達とともに新しい未来を描いてきました。絶えず社会は変化し、生徒達も刻々と変わっていきます。常に新しい可能性に向かって努力することができる仕事であることが、教師としての誇りであり、やりがいとしてきたと思っています。
担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?
社会の変化に応じて、教育も変わっていく必要があります。時代に応じた適切な教育改革や新しいプロジェクトを行うためには、社会の要請を捉える眼や豊かな発想力が求められます。それと同時に、教育の方向性が見えても、それを実現するためには、大きな実行力と教育全体を見渡せるバランス感覚が必要となります。計画を精緻に文章化し、教職員間で十分な議論を行い、実行のための体制を作り、予算を確保し、そして、何よりもそれが生徒達のためであることを見失ってはいけません。これまで私自身は多くの教育改革や新しいプロジェクトの実現を経験してきました。その経験から、担当する科目の中で、新しい教育を想像する力を皆さんと見据えていければと願っています。
教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ
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- ■学部生へ
- 教育は、様々な能力を持った教員が力を合わせて創っていくものです。各教科の専門家やそれぞれの校務のスペシャリストも必要です。そのような教員集団の中でも、教育全体をバランス良く見渡し、学校運営においてすべての先生から信頼される教員となってほしいと願っています。私達と一緒に、新しい教育を創っていく「夢」を持って入学してきてほしいと願っています。
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- ■現職教員の方へ
- 現職教員の方は、それぞれの教育現場での実践経験から、様々な課題を持っておられることと思います。その課題をお互いに共有して、一緒により良い教育を追求していければと願っています。教職大学院での研究において、幅広い視野と課題を実現できる力を高めていただき、現場へ戻られてからは、各校における教育政策を動かしていく立場として活躍していただきたいと願います。