教員紹介
‐TEACHER‐
澤 由紀子准教授
- 担当科目
- 「学校マネジメントの理論と実践」、「教科横断型授業の実践と課題」、「教育実践高度化演習」、「教職専門研修」他
教師という仕事のやりがいとは?
社会が目まぐるしく変化しているこの時代、学校教育のあり方が問われ、教師に求められる役割も変化しまた増大しています。このような中で、ともすると見失いがちな「あるべき教育の姿を信念として求めながら、日々目の前の子どもたちと接し、彼らの持つ可能性を見出し育てることが教師の大切な役割だと思います。そして、見返り、ではなく、結果として、子どもたちの成長の瞬間に立ち会うことができること、これが「やりがい」と言えるのではないでしょうか。
担当科目を受講することで、どのような力が身につくのか?
「育てたい生徒像が描ける先生に」… 教師にとって、授業をうまく進めるスキルを身につけることは大変重要です。しかし、テクニックの先に育てたい生徒像という目標がなければ、授業の本当の効果が期待できるとは言えません。子どもたちが社会人となる頃の社会を見据えながら、様々な取り組みや教育課題を学び、視野を広げることにより、想像力を伴った実践力の向上を目指していただきたいと思います。私自身の教師生活から学んだ経験をもとに、授業のあり方、子ども(生徒)との関わり方、校内の体制づくり、学校の特色づくり、組織経営のあり方、課題への対応、人材育成、などについて、大学院での学びを支援させていただきます。
教職研究科(教職大学院)を目指す方へメッセージ
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- ■学部生へ
- 教師を目指す多くの人は、自分の経験に基づいた教師像を持っていると思います。そのこと自体は大切なことですが、実際の学校現場では思いもしなかった仕事や課題に直面することも多いでしょう。そしてそのような仕事や課題も複雑化多様化が進み、大学4年間が十分な準備期間だとは思えない時代になってきています。大学院でさらに専門性を高め視野を広げることにより、教師となるための自信を身につけていただきたいと思います。またこの学びの場は、教職についてからもお互いに支え合えるネットワークとなることでしょう。専門職としての教師を目指していただきたいと思います。
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- ■現職教員の方へ
- 学校現場で経験を重ねると、「言葉通りには伝わらない」ことを痛感する場面がないでしょうか。生徒は教師から言葉だけで学ぶのではなく、教師の声そのものや、表情、素振り、さりげない言葉、態度などから実に多くのことを学びます。にじみ出る姿勢とでも言いましょうか。それは日々の先生方の教育に対する情熱であり、期待であり、悩みであり、本心でもあり…。
現場で抱えておられる教育課題は、普段の学校現場、あるいは限られた時間の研修では十分に取り組むことが難しい状況です。大学院で時間をとってじっくり掘り下げ徹底的に考察し、さらに理論と実践の往還の中で確信を得ていただき、その結果「にじみ出る姿勢」を身につけていただければと思います。