東洋史学専攻とは

新しい価値観と出会う

 皆さんはきっと、歴史に興味がある人でしょう。でも大学で歴史を学ぶことは、本を読んで知識を得る、歴史物語を楽しむのとは違います。そもそも、歴史を学ぶ意味とは何でしょうか?
ひとつには、今の世の中がどうしてこうなっているのか?という素朴な問いへの答えを探ることでしょう。大学で歴史を学ぶとは、そのために、自分でテーマを決めて、過去を知るための史料を収集して読み解くことで、歴史を自分の手で明らかにして、自分の考えを深めることなのです。その過程で、私たちが生きている今とは異なる人の生き方、社会のあり方があることに気づき、新しい価値観と出会うことができるでしょう。

 東洋史学専攻は、アジアの歴史を研究するところです。立命館大学の東洋史学専攻は、特に中国の歴史研究に力を注いできた全国有数の伝統ある専攻です。中国を含め、アジア諸国との関係をどのように築くかは、日本にとって不可欠の課題です。中国と日本は文化交流と友好の歴史を持つ一方で、戦争も経験しました。お互いが共存していくためには、異なる社会や文化を理解する想像力を養うことが大切です。
自分が今いる立場だけからものを考えるのではなく、相手の視点ではどうかと考える。自分が今生きている社会とは異なる価値観があることに気づく。こうしたことは、これから皆さんがどんな舞台で活躍するにしても、大切なことですね。東洋史学を通して、そんな体験をしてみませんか?

 「歴史」、「文化」、「中国」、「アジア」、「日中関係」、興味関心を共有できる仲間とともに学び様々な価値観に触れ、自分を成長させて下さい。