健康リーダーの育成で健康なまちづくり
~ 草津市笠縫東学区の取組 ~
「健康で心豊かに長生きできるまち」をめざして
JR草津駅の北側に位置する笠縫東学区のまちづくり協議会では、高齢化率が上昇する中、「健康で心豊かに長生きできるまち」を構築するため、健康増進に関する事業を4部門に分けて展開されています。そのうち、「健康ウォーキング」、「健康リーダー育成」事業にて本学スポーツ健康科学部 家光 素行 教授、藤本 雅大 助教がそれぞれ講師となり研修会を実施しました。
3月5日(土)には家光教授による「運動の重要性とウォーキング」をテーマに講演会が行われました。運動不足が身体にもたらす影響や、ウォーキングの実践方法、厚生労働省が示すアクティブガイド「プラス10」の実践方法などのお話があり、約50名の参加者は熱心に受講されていました。
また、昨年10月にはウォーキングの必要性や意義等の基礎知識を学ぶ講習会が既に実施されており、その参加者には家光教授より活動量計が貸し出されていました。今回はそのデータ(歩数、距離、消費カロリー、脂肪燃焼量など)を元に分析・講評も行われ、さらに今回新たに参加された方にも活動量計の貸出が行われました。
活動量計の使用により、ウォーキングの実績を可視化でき、記録することによって目標がたてやすくなるため、今後も一人ひとりが「ウォーキング愛好者」として活発に活動されることが期待されています。
健康リーダーの育成事業 ~メタボリックシンドロームの予防改善~
3月4日(金)には藤本助教による「メタボリックシンドロームの予防と改善」をテーマに、 その定義やリスク、運動による予防方法について等の基礎理論を学び、11日(金)には体力測定を行いました。「健康リーダー」である参加者の方にまずはご自身の体力レベルを知っていただくという趣旨のもと、握力や立ち座りテスト、片足立ち時間など6項目を測定。グループ毎に声をかけあいながら和気藹々と取り組みました。最後に怪我や病気を予防するためのトレーニング方法や器具について紹介され、特に平均数値を下回った方は早速生活の中で取り入れられるかを検討されていました。
今後も地域社会の中での健康づくりの気運を盛り上げるべく、各リーダーが今回学んだことを地域のみなさんに共有・還元することが期待されています。本学としても引き続き地域とのつながりを深め、健康増進の一助となる連携を進めていきたいと思います。そして、このような健康増進の活動が地域に根付くことで健康的なまちとなるのはもちろん、地域一体となって取り組むことによる地域の活性化も目指します。