令和3年度 文部科学大臣表彰(科学技術分野)を2名の教員が受賞

2021年4月6日に文部科学省から発表された、令和3年度科学技術分野の「文部科学大臣表彰」において、立命館大学生命科学部の折笠有基教授、ならびに理工学部の長谷川知子准教授が、以下の業績において「若手科学者賞」を受賞しました。

折笠有基 教授: 階層的反応機構解明に基づくエネルギー変換デバイスの研究

長谷川知子 准教授: 気候変動と食料安全保障の関係性に関する研究

文部科学大臣表彰(科学技術分野)は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた方へその功績を讃えることにより、科学技術に携わる方々の意欲の向上を図り科学技術水準の向上に寄与することを目的としたものです。今回2人の教員が受賞した若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者個人へ贈賞されるもので、今回は応募者数337名の中から97名が受賞を果たしました。

今次受賞の主な研究業績として、折笠教授は、放射光を活用してデバイス動作環境下での解析手法確立を行い、反応解析に空間軸・時間軸を導入しました。また、速度論的解析の新たな道筋を示した点で、世界に先駆けた反応機構解明の考え方を提示し、全固体電池・マグネシウム二次電池等の次世代電池の研究へ展開しました。
長谷川准教授は、気候変動問題、農業・土地利用分野の諸活動と食料安全保障問題の関わりについて重要な諸点を明らかにし、その一つとして、気候変動政策とりわけ農業・土地利用を介した政策が農業経済などを通じて世界の食料安全保障に与える影響を明瞭かつ定量的に解明しました。

 

折笠教授のコメント

この度は若手科学者賞を賜りまして、誠にうれしく思っております。今回の受賞には、未来の科学技術発展へ、より一層励むようにという激励が込められていることを自覚し、持続可能な社会の構築へ向けた二次電池・水素エネルギー活用のデバイス創製へ貢献できるように、より一層精進して参りたいと思います。

 

長谷川准教授コメント

このたびはこのような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。恩師やこれまで指導して頂いた方々、共に研究をして頂いている方々、日々の研究活動をサポートして頂いている方々に心から感謝申し上げます。今回の受賞を励みに今後さらに研究を発展させつつ、これまでの経験を通じて得たことを若い世代に伝えていきたいと思います。

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