総合科学技術研究機構・土山 明教授が日本地球惑星科学連合フェローを受称

2021.06.14 NEWS

総合科学技術研究機構・土山 明教授が日本地球惑星科学連合フェローを受称

※土山の土の正式表記は右上に`

総合科学技術研究機構の土山 明教授が、日本地球惑星科学連合(JpGU)の2021年度日本地球惑星科学連合フェローを受称しました。

JpGUは、日本国内での地球惑星科学分野、及びその関連分野に関わる個人会員、団体会員、賛助会員から構成される学術団体です(個人会員10,000名以上、団体会員51学協会、2020年11月末時点)。JpGUフェローは、会員の中でも地球惑星科学において顕著な功績を挙げた方を高く評価し、授与されている称号です。

土山教授においては、太陽系物質の鉱物学、岩石学、組織学における先導的かつ革新的貢献をしたことが評価され、今回の受称にいたりました。隕石や宇宙塵といった太陽系始原物質を室内で再現するという実験を行うとともに、非破壊三次元構造観察に関する新たな手法(放射光X線CT法)を「スターダスト」探査機や「はやぶさ」探査機が持ち帰ったサンプルの分析に適用しました。これらにより、惑星科学や天文学に対して、ミクロからマクロにわたる新たな物質科学的視点を導入しました。

なお、今年度の選考では4名がフェローに選ばれており、2021年5月30日(水)から6月6日(日)までオンラインで開催されたJpGU-2021大会では、贈呈式とフェローによるスピーチが行われました。

 

土山教授のコメント


土山 明教授

2021年6月の後半からは「はやぶさ2」探査機が持ち帰ったサンプルの初期分析が始まります。これまでの放射光X線CT法をさらに発展させて、この初期分析に携わりたいと思います。また「はやぶさ2」サンプルだけでなく、隕石や宇宙塵などの非破壊三次元構造観察とその再現実験をさらに進め、鉱物や氷さらに有機物といった物質が初期太陽系においてどのように生成され進化したかについての研究をおこないたいと思っています。

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