先端総合学術研究科 千葉雅也教授が京都市芸術新人賞を受賞
この度、先端総合学術研究科 千葉雅也教授が令和4年度京都市芸術新人賞を受賞しました。
同賞は、昭和50年度に創設され、京都市出身者又は同市内において、活発な文化芸術活動を行い、全国的にも評価を高め、将来を嘱望される方々の功績を称えるものです。
今次の受賞では、ドゥルーズ、フーコーらに代表されるフランスの現代思想家を読み直し、独自の考察を展開、その批評の対象は美術・ファッション・文学など多岐にわたり、2022年に出版した『現代思想入門』(講談社)が10万部を超えるベストセラーとなるなど、これらの活躍が高く評価されました。
また、小説家としても精力的に活動し、第一作「デッドライン」で野間文芸新人賞、「マジックミラー」で川端康成文学賞を受賞したほか、 「デッドライン」「オーバーヒート」の2作がともに芥川龍之介賞候補となるなど、文壇での功績も称えられました。
千葉雅也教授 受賞のコメント
このたび京都市芸術新人賞をいただくことになり、大変恐縮しております。学術と文学の両面にわたってご評価をいただいたことを嬉しく思います。 私の狭義の専門は哲学ですが、次第に表現領域を拡大し、学術と文学、芸術の「間」を問題にしています。哲学研究における主題も、「間の思考」をどのように理論的に捉えるかということなのだと思います。今後も、 諸領域の歴史性を尊重しつつ、横断的な展開を試みていきたいと思っています。