立命館大学創立記念日
5月19日は立命館(立命館大学)の創立記念日です。
立命館の歴史は、近代日本の代表的な政治家の一人で、国際人であった西園寺公望が、1869(明治2)年、20歳の若き日に、京都御苑の邸内に私塾「立命館」を開設したことに始まります。その翌年、学生たちの高談放論を危険と見なした時の太政官留守官の差留命令により立命館は閉校を命じられます。西園寺の秘書を務めたこともある中川小十郎が、その精神を受け継ぎ、自由で一般庶民に開放され、昼間働き、夜間に学ぶ人たちのため、「私立京都法政学校」を鴨川のほとりに創立したのが、1900(明治33)年5月19日でした。その後、1913(大正2)年、京都法政学校は、西園寺の快諾を得て、「立命館」の名称を継承し、今日に至ります。
中川は、西園寺の「自由主義と国際主義」の精神を受け継ぎ、「自由にして清新」な学府、つまり自由にして進取の気風に富んだ学園の創造をめざしました。この精神は、建学の精神として、今日まで受け継がれ、立命館に集う者の心に息づいています。
立命館では2030年までに学園が目指すビジョンとして「挑戦をもっと自由に~Challenge your mind Change our Future」を掲げ、中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」の具体化を進めています。2024年4月には、立命館大学映像学部・映像研究科ならびに同情報理工学部・情報理工学研究科が大阪いばらきキャンパスに移転し、新たな教育・研究のプラットフォーム「ソーシャルコネクティッド・キャンパス」を創造します。先を見通すことが困難な時代にあって、立命館は私立総合学園・大学として、世界が抱える多様な課題を解決すべく、今後も挑戦を続けてまいります。