ジュニアSDGsキャンプ(出前授業)を実施しました!

 2025年6月4日(水)14:00~16:00に大阪・関西万博のサステナドームでジュニアSDGsキャンプを実施しました。これは経済学部島田幸司ゼミ3回生の13名が主に中高生向けに企画・実施したもので、当日は中高生に限らず来場した幅広い年齢層の参加も得て双方向型の出前授業となりました。


 SDGs授業のテーマは、①フードロス(食べ放題店での食べ残し)削減のためのペナルティ制、②衣料品のリユース/アップサイクルの仕掛け、③農耕地での太陽光発電(ソーラーシェアリング)普及、④男女間賃金格差縮小に向けた管理職クォータ制、と多岐に及びましたが、どのセッションでもドームの座席はほぼ埋まり盛況でした。

 また、各テーマの授業の随所で参加者に対して問いを投げかけるとともに、意見交換の機会も設けました。たとえばソーラーシェアリングのセッションでは、実際にご自身の農地で太陽光発電を(ソーラーシェアリング)を導入している来場者がおられ、「当初は再エネ発電の買取価格が高かったが徐々に下がり、収益性は低下している」などといった経験者ならではのコメントが寄せられました。

 さらに、食べ放題の店での食べ残しに対するペナルティ(罰金制)に対しては「中高生は食べ放題料金(お小遣い)だけをもって入店するケースも多いので食べ残した際の罰金を払えないのではないか」という若年層ならでは視点からのコメントもいただきました。

 普段は大学キャンパス内で教員や学生に対する発表機会がほとんどであるなか、晴れの万博の舞台でSDGsに関する学びの成果を発表し来場者と交流できたことで、学生生活さらには人生のなかで忘れがたい貴重な経験を積むことができました。

(出前授業を実施した学生の声)

〇「自分たちでお客様をその場で集客し、興味を持ってもらい、実際に授業を聞いていただくという経験は、大学生活の中でもなかなかできることではなく、本当に貴重な体験となりました。中でも印象的だったのは、お客様との対話を通して、自分たちだけでは思いつかないような新しい視点や意見をいただけたことです。自分たちが準備してきた内容を一方的に伝えるだけでなく、双方向のやり取りの中で学びが深まっていくのを実感しました。この万博への参加は、私にとって視野を広げると同時に、自分の学びを社会とつなげる第一歩になったと感じています。参加できて本当によかったです。」


〇「今回の企画を通じて、私たちは来場者の方々とともに自身の研究内容への理解を深めることができたと実感しました。万博の会場ではその場で集客を行い、SDGsに関心を持つ中高生から大人まで、幅広い層の多くの方々と交流することができました。これまで取り組んできた研究を発表した際には、中高生ならではの純粋で率直な質問や、専門的な知見を持つ方々からの実践的な視点を交えた質問など、さまざまな反応をいただきました。こうしたやりとりを通じて、自分たちがこれまで気づかなかった新たな視点を得ることができ、今後の研究に大いに活かせる貴重な機会となりました。」



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