文部科学大臣表彰(科学技術分野)「若手科学者賞」の受賞報告会・懇談会を開催
2025 年4月8日に文部科学省から発表された、令和 7年度「文部科学大臣表彰(科学技術分野) 」において、国際関係研究科の越智萌准教授、生命科学部の竹俣直道准教授、ならびに総合科学技術研究機構の元村一基准教授が「若手科学者賞」を受賞したことを祝し、2025年6月17日、朱雀キャンパスにて仲谷善雄総長・野口義文副学長への受賞報告会および懇談会が行われました。
文部科学大臣表彰(科学技術分野)は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた研究者へその功績を讃え、科学技術に携わる方々の意欲の向上を図り科学技術水準の向上に寄与することを目的としたものです。若手科学者賞は、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた 40歳未満の若手研究者個人へ贈賞されるものです。
受賞報告会および懇談会において、越智准教授、竹俣准教授、元村准教授よりそれぞれ経歴と研究概要を説明後、仲谷総長は受賞した3名の功績を改めて称え、「皆さんの研究は、物事の根本に近いところを明らかにしていくという研究の醍醐味を体現しており、多くの人にインパクトを与える」と述べました。
次いで野口副学長は、「この表彰は、スポーツや芸術など幅広い分野がある中で、科学技術分野に特化した唯一の文部科学大臣表彰であり、1959年からの歴史を持つ大変名誉のある賞である」と説明したうえで、今回、3名もの研究者が受賞したことについては、「若手研究者の層の厚さが立命館の強みである」と述べました。
また、「中学生や高校生、大学生・大学院生にとって、彼らのような若い研究者の存在は、研究の面白さを伝える上で大きな刺激となる。一貫教育の強みを生かし、今後も若手研究者が次世代に語りかける機会を設けていきたい」と強調しました。


今後のご自身の研究に関する展望について、越智准教授は「国際刑事法の中立性を支える理論構築をさらに深め、国際社会における法の普遍性に貢献していきたい」と語り、竹俣准教授は「生命の起源に迫るアーキア研究を通じて、進化の謎を解き明かすとともに、バイオテクノロジーへの応用にも挑戦していきたい」と意欲を示しました。
また、元村准教授は「植物の根源的な仕組みに迫る研究を通じて、普遍的な原理を見出し、将来的には食料問題の解決にもつながるような成果を目指したい」と述べました。



本学は今後も、若手研究者がより一層活躍できる研究環境の整備と制度の充実に取り組み、社会共生価値の創造とイノベーションに取り組む「次世代研究大学」の実現を目指します。
