学校法人立命館と国立大学法人熊本大学が包括的連携協定を締結 ~研究活動全般の交流を推進し、国際・地域社会の発展と人材育成を目指す~
学校法人立命館は、国立大学法人熊本大学(所在地:熊本県熊本市、学長:小川久雄)と、研究活動全般における交流および連携を推進し、両大学の研究の一層の充実を図るとともに、国際・地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的に、2025年9月に包括的な連携協定を締結いたしました。
産業構造の転換が加速する中で、日本における半導体研究と人材育成の体制整備は差し迫った課題となっています。国際的にも、海外の研究機関との連携は不可欠であり、また地域社会との協働を通じた産業の基盤強化が求められています。立命館大学は、2024年4月に立命館大学半導体応用研究センター(通称「RISA」)を設立し、2025年には産業界、大学、行政が参画するコンソーシアムである「半導体応用研究会」を設置しました。コンソーシアムには、現在12機関が参画しています。さらに、近畿圏の半導体産業活性化に取り組み、特に滋賀県と提携を推進することで、周辺企業や自治体との連携を通じた新たな半導体研究拠点形成の動きに取り組んでいます。一方、熊本大学は「半導体人材育成拠点形成事業」に採択され、半導体産業の集積が進む九州地域において、国際連携や地域産業との協働を強化しています。
今回の協定締結を契機に、両大学は半導体をはじめとする先端分野での研究交流や研究者派遣、国際的な大学・研究機関との協力、さらには全国の企業・自治体とのネットワーク強化を進めます。また、リスキリングや文系学生を含めた人材育成、スタートアップ支援を通じた新産業の創出など、多角的な取り組みを展開してまいります。
【協定に基づく連携分野】
人事交流:教員や研究者の派遣などによる人的交流の推進
研究協力:両大学の強みを活かした共同研究の推進と新たな知の創出
産学連携:企業・自治体との協働による研究成果の社会実装と産業振興
社会貢献:地域課題の解決や国際社会への貢献につながる教育・研究活動の展開
仲谷善雄総長コメント
今回の熊本大学との連携協定は、立命館の研究の高度化、国際的なネットワーク形成、特色ある学際共創研究と社会実装を大きく前進させるものです。半導体産業のさらなる振興と未来を担う人材育成を通じ、日本の産業競争力の強化と地域社会の発展に貢献してまいります。
小川久雄学長コメント
今回の連携協定は、半導体をはじめとした研究力の強化、人材育成、融合研究の推進を加速し、本学が世界と地域を結ぶ結節点としての役割を高め、社会課題の解決につながる成果創出を後押しするものです。あわせて、研究者のみならずURAや事務職員、大学経営を支える人材の交流を広げ、両大学の強みを生かした新たな価値の創出に取り組んでまいります。
両大学は、それぞれの強みを結集することで、国内外をつなぐ知の拠点としての役割を果たし、教育・研究を通じて社会の課題解決に貢献してまいります。