滕 世宇専門研究員(J-PEAKS)および情報理工学部 陳延偉教授研究室所属の大学院生チームがACM Multimedia 2026 Grand Challengeで最優秀賞を受賞 ~マルチモーダルAIによる青少年メンタルヘルス評価で国際的に高い評価~

2026.07.28 TOPICS

滕 世宇専門研究員(J-PEAKS)および情報理工学部 陳延偉教授研究室所属の大学院生チームがACM Multimedia 2026 Grand Challengeで最優秀賞を受賞 ~マルチモーダルAIによる青少年メンタルヘルス評価で国際的に高い評価~

OIC総合研究機構の滕 世宇(Shiyu Teng)専門研究員と、情報理工学部 陳延偉教授研究室に所属する大学院生らで構成される「Ritsumei-IIPL」チームが、ACM Multimedia 2026 Grand Challengeの一環として開催された「AdoDAS Challenge」において、総合成績(Global Score)部門でFirst Prize(最優秀賞)を受賞しました。

 AdoDAS Challengeは、青少年の抑うつ(Depression)、不安(Anxiety)、ストレス(Stress)の状態を評価するAI技術を競う国際コンペティションです。機械学習コンペティションプラットフォーム「CodaBench」上で運営され、ACM Multimedia 関連のチャレンジの中でも特に多くの研究チームが参加するなど、国際的な研究コミュニティから大きな注目を集めました。

 本チャレンジでは、個人情報保護の観点から生の音声・映像データは公開されず、事前に抽出された音響特徴量、視覚表現、時系列メタデータのみが提供されました。プライバシー保護と研究の再現性を両立した評価環境のもとで、参加チームは青少年のメンタルヘルス状態を高精度に推定するAIモデルの開発に取り組みました。

 評価に用いられたデータセットは、約6,000名の参加者から収集された24,000件の音声・映像セグメントで構成されており、DASS-21(Depression Anxiety Stress Scales)に基づくラベルを用いて検証が行われました。

大会では、以下の2つのトラックが設定されました。

  • Track 1:Multi-task Binary Screening
    抑うつ・不安・ストレスの有無を判定する二値スクリーニング
  • Track 2:DASS-21 Item Prediction and Reconstruction
    DASS-21を構成する21項目の予測および再構築

 Ritsumei-IIPLチームは、Track 1で105チーム中5位、Track 2で64チーム中4位の優秀な成績を収めました。さらに、両トラックの結果を統合したGlobal Scoreでは105チーム中3位となり、その総合的な成果が高く評価されたことから、Global Score部門においてFirst Prize(最優秀賞)を獲得しました。

表彰
AdoDAS Award Global Score First Prize Rank 03

今回の受賞は、マルチモーダルAI研究の国際的な競争力の高さを示す成果であり、AIを活用したメンタルヘルス支援技術の発展にも貢献することが期待されます。

滕 世宇 専門研究員のコメント

この度は、AdoDAS ChallengeにおいてFirst Prizeを受賞することができ、大変嬉しく思います。このような素晴らしい賞をいただけたのは、私一人の力ではなく、日頃から丁寧にご指導くださった先生方、そして研究や実験を支えてくださった陳研究室の皆様のおかげです。今回の受賞を励みに、今後もマルチモーダルAIを活用したメンタルヘルス評価に関する研究をさらに発展させ、社会に貢献できる成果を目指して努力してまいります。これまでお世話になったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

情報理工学研究科博士課程前期課程1回生 YU HAICHENさんのコメント

このたびは、ACM MM 2026 AdoDAS Challenge においてこのような賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導いただいた先生かたに心より感謝申し上げます。また、研究から実験まで丁寧にご指導いただいたTeng先輩にも深く感謝いたします。さらに、チームメンバーの皆様のご協力にも感謝いたします。今回の経験を励みに、今後も研究に一層励んでまいります。


  • 滕 世宇(Shiyu Teng)専門研究員は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)において任用した若手研究者です。立命館大学は今後もJ-PEAKS事業で掲げる研究力の高度化、イノベーション創発性人材の育成に取り組んでまいります。

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