教育の特色 グローバル教育

Educational Features

立命館中学校・高等学校のグローバル教育の目指すもの

立命館中学校・高等学校では、「グローバル教育」を重要な教育の柱の一つとして掲げています。予測困難で多様性が高まるグローバル時代に生きる一員として、人・環境・社会にとってのWell-beingを考え、平和で持続可能な未来の構築のために、チェンジメーカーとして主体的に関わる力を身につけます。社会やコミュニティと結びつきながら、グローバルな社会課題を自分事として捉え、対話と協働を通じて自己の考えを深めます。そして、課題に対して多角的な視野から包括的な解決策を導き出す力を育みます。さらに、豊かな心を持ち、人生観、世界観を広げ、生涯学び続けられる力やものの見方、考え方を育むことを大切にしています。

2025年に創立120周年を迎えるにあたり、さらに未来志向のグローバルな視点をカリキュラムに取り入れています。グローバル化時代において英語などの言語習得の重要性は増し、英語運用能力の向上を目標の一つとして掲げています。そのため、海外留学や海外研修への派遣と、海外生の受け入れプログラムといった相互交流を行い、より多くの異文化の人々と触れ合う機会を提供しています。また、模擬国連大会、Japan Super Science FairやRits Super Global Forumなどの国際行事は、重要なグローバル課題について考える機会となるだけでなく、英語でコミュニケーションを図る豊かな経験にもなります。

さらに、批判的思考、グローバルリーダーシップ、平和な世界の構築のために貢献しようとするマインドを育てています。様々な社会課題に向き合い、チェンジメーカーとして世界に変化をもたらす素養を培います。そして、平和と調和を推進するグローバルシチズンに成長することを願っています。

数字で見るグローバル教育(2022年度)

海外提携校数

16

外国人教員数

12

海外派遣生徒数

697

海外からの
受入生徒数

326

派遣・
受入プログラム数

30プログラム

(派遣20 受入10)

長期受入
留生徒数

4

SGHネットワーク参加校

本校は2014年度に文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定され、「貧困の撲滅と災害の防止・対策~世界平和の実現のために」というテーマのもと、平和な社会の実現に貢献できる人材の育成を目指してきました。5年間にわたるSGHの取り組み・成果を踏まえ、2021年度より継続的発展的に取り組む「SGHネットワーク参加校」として認定され、文科省主催の各種取り組みに参加しています。

高度な英語教育

立命館中学校・高等学校では、高度な英語運用能力を高めるためのカリキュラムがあります。外国人英語教員と日本人英語教員が連携して授業を行っています。中学校では、4技能を高めることを目指しながら、プレゼンテーション等を通じて論理的なスキルや協働する力を養います。高校では、4技能の向上に加え、世界の社会課題や科学的なトピックについて、ポスタープレゼンテーション、ディベート、グループディスカッション等、さまざまなスキルを磨きます。将来的に必要となる語学力を身につけると同時に、批判的思考スキルも養います。

中長期留学・短期海外研修

本校に在学する生徒が、休学または退学することなく、外国の現地校に留学し、教育を受け、一定の基準を満たした場合、本校の高等学校の単位を習得できる単位認定制度があります。

(長期留学体験記)Long-term Study Abroad Programs

また、中長期留学の他に、多数の充実した短期海外研修プログラムや国内研修を実施しています。

【派遣】様々な海外研修・国内研修

派遣国・機関 時期・期間 生徒数
カナダ International Student Science Fair 4月~5月・12日間 5
シンガポール International Mathematics Challenge 5月・1週間 4
オーストラリア ASMS International Science Fair 6月・1週間 3
シンガポール NUS High School研修 7月・1週間 10
立命館アジア太平洋大学 SDGs English Camp at APU APU(中学・高校) 8月・3日間 40
オーストラリア アデレード研修 8月・10日間 30
アメリカ 海外科学研究 WS Hawaiiコース 7月~8月・2週間 10
タイ Mahidol Wittayanusorn School研修 7月~8月・2週間 10
中国 北京航空航天 Science Fair 7月~8月・1週間 5
台湾 コアSSH 科学研究発表研修 7月~8月・5日間 2
台湾 共同研究プロジェクト 8月・4日間 4
イギリス 海外科学研究 WS CSIAコース 9月・3週間 10
台湾 Asia Student Exchange Program 12月・5日間 8
台湾 J unior Global Leader Program Program(中学) 12月・5日間 4
香港 G.T.College 研修(中学・高校) 1月・5日間 8
フィリピン 貧困防災研修(中学・高校) 1月~2月・1週間 10
インドネシア GL バリ研修 3月・1週間 33
韓国 KSA of KAIST研修 3月・1週間 7
アメリカ Woodlands High School研修 3月・10日間 20
アメリカ Hawaii 研修(中学) 3月・10日間 10
台湾 K aohsiung International Forum of Senior High Schools(KIFOSH)研修 3月・1週間 14
スウェーデン SDGs研修 3月・1週間 15
高校3年 ギャップターム留学
カナダ University of British Columbia Columbia(UBC)
1月~3月・3か月間 13-40
高校3年 ギャップターム留学
アイルランド Dublin City University(DCU)
1月~2月・1カ月間 15-45
高校3年 ギャップターム留学
オーストラリア Royal Melbourne Institute of Technology(RMIT)
1月~2月・5週間 10-40

【受け入れ】様々な教育協力協定校・海外校との交流

派遣国・機関 時期・期間 生徒数
タイ Mahidol Wittayanusorn School研修 4月・2週間 10
シンガポール NUS High School of Math and Science 5月・1週間 10
香港 GT College 5月・5日間 8
オーストラリア John Monash Science School 6月・10日間 10
韓国 Korea Science Academy of KAIST 6月・4日間 10
Rits Junior Exchange Exchange(中学) 8月・5日間 20
タイ Chitralada School さくらサイエンス招へいプログラム    
Japan Super Science Fair (JSSF) 11月・5日間 250
Rits Super Global Forum (RSGF) 11月・5日間 180

長期留学体験記

2023年度

留学体験記1
アメリカ テキサス州 Woodlands High School 2022年8月~2023年6月

私はアメリカ・テキサス州のザ・ウッドランズという場所で10ヶ月間の留学をしました。昔から、いつかは留学に行きたいという思いを漠然と持っていました。そんな時に学校から募集されていたプログラムに出会い、正直、はじめは自分は今留学に行くべきなのかと迷いました。でも、ある先生からいつも言われていた「迷ったらやる!」という言葉を思い出し、挑戦しました。

ザ・ウッドランズはとても治安が良く、自然も豊かで、リラックスした環境で毎日を過ごすことができました。平日は学校で勉強し、休日は友達と近くのモールに遊びに行ったり、家族とショッピングやミニ旅行に行ったりととても充実した生活でした。でも全てが楽しく、うまく進んでいったわけではありません。特にはじめはたくさんの挑戦的な壁にぶつかりました。

私はアメリカに着いた次の日からもう学校に行き始めたので、時差ボケも気にしていられないくらいの感じで学校生活がスタートしました。留学前は、私はとてもおしゃべりな性格だったので友達作りに関して心配していなかったのですが、いざ初授業が始まると、急にシャイになって先生以外の誰にも話すことができませんでした。「これが私なの?」と、戸惑いました。それから、言語の壁にもぶつかりました。自分の想像していた学校生活とは全く違う現状がその時はあって、「私はこんなこともできないのか」とどんどん自信を失っていったことを良く覚えています。でも何を言っても、一歩ずつ前に進んでいかなければ、アクションを起こさなければ、何も変わらないことはわかっていたので、周りに少しずつ声をかけて自分を知ってもらうようにしました。それを続けているうちに、気づけば周りにはいつでも相談に乗ってくれる素敵な友達ができていました。これがきっかけで、例えばさらに派生して友達ができたり、その出会いからボランティア活動に参加したりして、もっと剌激的で充実した毎日を送ることができました。

留学を終えた今、良かったと思うことについて2つ書きたいと思います。まず1つ目は当たり前がぶち壊れることです。家族がいる、友達がいる、言葉が通じる、そして、文化的な当たり前、という今までごく普通に感じていたことがない新しい環境に入った時、新たな自分の側面を見ることができるのではないかと思います。私の場合は、自分は意外とシャイな人だったと気づきました。それと同時に、シャイだけど少しずつ乗り越えるポテンシャルがあることにも気づくことができました。自分を広い視点から正しく理解することで、次のステップに行くための正しい一歩を踏み出せるようになるのではないかと思います。

2つ目に新たな出会いに溢れていることです。留学では新たな出会いしかありません。その中で様々な価値観や人間性を持っている人に会うと、どんどん自分の中の選択肢を増やすことができると思います。私にとって最も大きな出会いはホストファミリーでした。私自身や私の両親とは全く違った場所・方法で生きてきた人と共に生活をして深くお互いを知っていく中で、こんな生き方もあるのか!こんな考え方もあるのか!という気づきに溢れていた10ヶ月間。無意識に感じていた可能性のリミットを広げてくれました。精神面、勉強面、語学面のサポートをしてくれたり、たくさんの新たな経験をもたらしてくれたり、そして何より本当の家族のようにいつも温かい愛を注いでくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。日本に帰ってきて、次にホストファミリーや友達に会えるのがいつになるのかはわかりません。でもそのいつかの時、胸を張って、こんな成長をしたよ!と言えるように頑張ろうというポジティブな気持ちで今、毎日を過ごしています。

留学は新たな価値観や生き方に触れること、自分と向き合うこと、壁を乗り越えること、普段の生活ではなかなか得られない機会を提供してくれました。今私が得た考え方や知見を、これからの生活や将来の夢の達成に役立てていきたいと思っています。

留学体験記2
イギリス Hereford Cathedral School 2022年9月~2023年7月

高校入学直前の春休み、私はスマートフォンの設定言語を英語に変えました。ラップトップも、使うアプリも、ゲームのテキストすら一つ残さず、全てを英語に変えました。夕食はいつも家族で食卓を囲みバラエティ番組やドラマを見ていましたが、お願いして英語の動画や映画を流させてもらうようになりました。だんだん友達との共通の話題が減っていくのが、国内ニュースについていけないのが、思い出せない漢字が増えていくのがとても誇らしくて、SNSのフレンド欄をアルファベットの名前が埋め尽くしていること、国際情勢に目を光らせていること、知らない単語も発音を聞いて綴れるようになったことなどを謙遜に包みながら自慢していました。そうして過ごした一年と半年を後悔はしていません。しかし反省はしています。憧れたヨーロッパの冬、あまりに早く沈んだ夕陽の方角を恋しく見つめて、やっと気がつきました。あの頃の私の目線は海の向こう側だけを向いていて、自分が立っている大地を蔑ろにしていたのだ、と。

私の留学したHereford Cathedral Schoolでは、現地生だけではなく様々な国から来た人たちに出会えました。しかし、私のように一年間だけ留学する生徒は自分含めて二人だけで、ほとんどの人は短い期間の体験としてではなく実際にA LevelsやGCSEなどの公的試験を受け、将来に使うために学校に何年も通っていました。日本を出発するときは「どうして一年も行くの?」とよく聞かれましたが、逆にイギリスで出会った人たちには「どうして一年しかいないの?」と不思議がられることが多くありました。この事実に初めて気がついたとき、私は『やはり日本では教育の選択肢としての海外への視野が狭いんだ』と勝手に結論づけてしまいました。しかし、それが間違いだったことをすぐに悟ります。

学校には香港からの留学生がたくさんいました。私もそのうちの何人ともと打ち解けて、『なぜ英国に来たのか』というような話をしました。私は言語や文化を学ぶため、と答えましたが、香港人の学生たちは口を揃えて「それ以外になかったから」と言いました。香港には大学がとても少なく、人口が多いために受験戦争は熾烈を極めます。その上に政治的な混乱もあるため、彼らにとって留学とは目標のためのチャレンジではなく将来を安定させるための方策なのです。私はそれを知って、自分をとても恥ずかしく思いました。あんなにたくさんに国際ニュースを見て、グローバルな情勢を学んで頭ではわかっていたのに、日本という国がどれだけ恵まれているのかを心から理解できていなかったのは、自身の傲慢と無知が原因であるとしか言わざるをえません。国内にとても多くの大学があり、海外の大学に進学することも可能ではあるがそれは当人の選択次第であり、大多数の人は学習に優位な第一言語で学問をすることを選べ、中学生のうちから親元を離れて違う国で、違う言語を使って勉強することが半ば強制されることはほとんどない。そんな自由さをあまつさえ視野の狭さだとさえ考えてしまった自分の方こそ、海の外のみを見つめる狭い視界に囚われていたのです。何よりも幼稚だったのは、その『海外に行き日本語以外で勉強をする方が偉い』という価値観が、『だから今留学をしている自分は偉いのだ』という自尊心に起因するものだったことでしょう。

留学前は、日本語を目に入れないように、頭から追い出すようにして生活していました。いつか他の国に移住して、日本語をすっかり忘れてしまうのが夢でした。しかし、目線の先にあった海外に実際に出てみることで、日本のことも外から見つめて、改めて『出身国』という存在の大きさを知ることができました。これからは前だけではなく、横を見れば隣にいてくれる人たちが、下を向けば自分の土台となっている経験が、そして後ろを振り返ればいつもおかえりと迎えてくれる家があるのだということを心に刻み、本当の意味で広い視野を持った日本人の国際人として、世界に踏み出していきたいです。

留学体験記3
エストニア Tartu Kristjan Jaak Petersoni Gumnaasium 2022年8月~2023年6月

私はエストニアという国に留学しました。エストニアといっても、すぐにイメージできる人も少ないので、少しエストニアの魅力を紹介します。エストニアの首都はタリンで、バルト三国の一番北に位置し、総人口は京都にも満たない130万人の小さな国です。電子国家としても知られていて、第一言語はエストニア語です。エストニアの国民性は、とても内向的で、感情を表に出さず冷たくみられがちですが、仲良くなると家族の様に接してくれます。このように魅力たっぷりのエストニアですが、どうして留学に至り、エストニアを選んだのか、そして留学で何を学んだのかの三つについてお話しします。

まず、留学に至った経緯についてです。私が海外への興味を持ったのは、海外のテレビチャンネルや、Annieという映画がきっかけです。高校1年生時には、海外交流にたくさん参加し、より海外への憧れが高まりました。留学が願望から決心に変わったのは、1年生時に参加した次世代リーダー養成塾です。多種多様な高校生と社会の最前線で活躍する講師の方々が集まり、ディスカッションや海外交流、講義を聞きました。特に、講義では高校生の間に海外へ出ることの重要性を伝えてくださる講師の方が多く、背中を押され留学への決意を固めました。

では、なぜエストニアなのか。理由はとてもシンプルです。留学の準備を始めるのが遅く、その時募集していた数少ない選択肢の中で、唯一知らなかった国がエストニアでした。もっと知りたいという好奇心と1年の時担任だった先生の3ヶ国語目を学ぶことに価値があるという言葉に心を動かされ決めました。

実際留学の体験はというと、とてもしんとい事はたくさんありました。しかし、それ以上に楽しく、自分が変わったと思える自覚を持ちました。私が得た学びの一つ目はSelf Loveです。日本にいた時の自分は、毎日課題に追われ、自分自身について深く考える時間をとれていませんでした。そのため、留学が始まると物事が上手くいかず自信を失くし、そんな自分を責めていました。ある日、友達と話していた時、自分を卑下して他人と比べるようになったと言われました。その時私自身が私をいじめてることに気がつきました。人と自分の出来を比べ、自分の価値を決めていました。目標が高いだけに、自分に甘すぎるから厳しくしなければと自分を責めて、良いと思いしていたことが実は負の連鎖を引き起こす原因となっていました。そこに気づいたことで、私自身にまず優しくする大切さを学びました。

二つ目は、実際に体験することの重要性です。留学中に、7カ国へ訪れました。特に印象深かったのは、フィンランドとドイツです。フィンランドでは、世界各国から集まった留学生と赤裸々に話しました。また、初めてオーロラを見たのですが、宇宙を感じ、すごく不思議な感覚でした。日本とは全く違う景色で、自分は日本の京都にだけ属しているのではなく、世界市民だという気づきを得ました。この経験から自分で実際現地に行って、目で見て、聞いて、体験する重要性を自覚しました。ドイツでは、YFUのセミナーに参加しました。このセミナーでは、ヨーロッパに留学したYFUの学生とボランティア約400人が集まりました。メンタルヘルスをトピックに様々なアクティビティを行いました。毎日、レベルの高い英語やディベートの話の展開の速さに触れ、海外生の第三言語を話すレベルに驚きを隠せませんでした。世界には英語を話せるのは当たり前で、英語だけ喋れても世界には通用しないという現実を見せられたような気がしました。他にも話しきれないほどの思い出がありますが、私にとってこの留学はとても価値があったと自信を持って言えます。

最後に一言。「自分」の「ワクワクする」という気持ちに敏感になってください。どんな些細なことでもかまいません。「ワクワク」は、大きなパワーを生みます。自分の選択肢に間違いなんてありません。自分の「ワクワク」を信じて留学にも「挑戦」してみてください!

SDGsの取り組み

本校では、授業だけでなく、原体験を伴う現地フィールドワークや社会課題解決ワークに取り組む研修、RSGFなどを通して、持続可能な社会構築のためのアクションを生徒自身が考え、取り組んでいます。2022年度は、GLコースで「サステナビリティ+食」をテーマに議論やフィールドワークを行った後、海外生との協働プロジェクトとして「Meat Free Recipes」やSDGs弁当を考案したりしました。また、本校にはVOICE (中学生)や RIVIO(高校生)という生徒が主体となって活動できるボランティア委員会もあります。

Rits Super Global Forum(RSGF)

グローバルな社会課題に関心を持って学び、それを自分事として捉え、多様な仲間と対話や協働の中で多角的な視野から最善解を導き出し、解決に向けて行動を起こすことができる力を様々な教育実践を通して養っています。 11月に開催する Rits Super GlobalForum(RSGF)では、一つのテーマについて5日間にわたる13か国・地域の海外生徒とのディスカッションを通して、いかに持続可能な社会を実現できるかという課題に取り組みます。さらに、ディスカッションで得た知見をアクションにどうつなげることができるのかまで考え、深めています。人生観、世界観を広げ、生涯学び続けられる力やものの見方を育みます。

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国際社会で活躍できるグローバルリーダー、
社会課題の解決に貢献するチェンジメーカーへ

予測困難で多様性が高まるグローバル時代に生きる一員として、人・環境・社会にとってのWell-beingを考え、より良い社会や持続可能な未来の構築のために、チェンジメーカーとして主体的に関わる力を身につけます。そのためには、ツールとして英語などの高い語学力を身につけるだけでなく、①社会・世界と自分との関わり、②人として大切なことは何かを問い続けること、③対話や協働を通して自己の考えを深めること、④多角的な視野から有機的・統合的に思考すること、⑤問題や課題を発見し、解決策を考えること、⑥新たな知を創造していく力を身につけること、⑦人生観、世界観を広げ、他者や生命を思う豊かな心を持つこと、⑧自己の可能性を高めること、⑨生涯学び続けられる力やものの見方・考え方を育むこと、を重視しています。

ホームステイ受け入れ

年間を通じてホストファミリーを募集しています。

本校では、短期および長期の留学生受け入れプログラムがあります。留学生の受け入れにあたっては、ご家庭にホストファミリーとして迎え入れていただいています。(ホストファミリー登録制度あり)

ホストファミリーの意義・目的

  • 様々な国の海外生と異文化交流などの貴重な経験ができます。
  • 世界の意欲溢れる中高生と交流することで、これから国際社会の中で出会う様々な視点が見え、“Think globally, Act locally”につながる素晴らしい体験になります。
  • 異なる文化の生徒との英語や日本語でのコミュニケーション力を向上させることができ、自国文化の尊重とそれを発信する力を育成できます。
  • ホームステイ中、食事はできるだけ一緒にとっていただき、たくさんコミュニケーションを図ってください。
  • ホームステイの体験により、その後の家族ぐるみの国際交流や生涯を通じた友人関係にも発展することもあります。
  • 「真の国際交流とは何か=人と人との繋がり」を実感でき、生涯に残る感動体験にもなります。

ホストファミリーのサポート

ホストファミリーと留学生の双方にとって、ホームステイが素晴らしい経験となるよう、説明会を開催するなど、様々なサポートを行っています。

  • 例年4月にホストファミリー説明会(長期・短期概要説明会)を行っています。
  • 3食の食事と寝具の用意をお願いしています。(同性の場合、部屋はお子様と同室でもかまいません)また、交通費や食費等にかかる費用の一部を補助しています。

2023年度のホストファミリー募集(予定)

【長期受け入れ】

  国名 募集人数 期間
1 タイ(高校1年所属、YFU) 1名 4月~8月
2 アメリカ(高校2年所属、YFU) 1名 3月~1月初旬
3 アジア架け橋プロジェクト 1名 11月中旬~3月

*上記以外に随時受け入れ予定が追加されたり、人数・期間等の予定が変更することがあります。

【短期受け入れ】

  国、学校名 募集人数 期間
1 シンガポール
NUS High School of Math and Science
高校生10名 5月28日(日)~6月3日(土)
2 オーストラリア
John Monash Science School
高校生8名 6月17日(土)~6月26日(月)
3 カナダ
University of British Columbia
教育実習生2名 5月15日(月)~6月3日(土)
4 韓国
Korea Science Academy of KAIST
10名程度 6月27日(月)~6月30日(金)
5 Rits Junior Exchange
(旧・中学Rits Global Summit)
20名程度 8月16日(水)~20日(日)
6 RSGF(Rits Super Global Forum) 2023 30名程度 11月11日(土)~17日(木)

*上記以外に随時受け入れ予定が追加されたり、人数・期間等の予定が変更することがあります。

短期または長期の交換留学の受け入れにご関心のある方は、グローバル教育部までご連絡ください。

ホストファミリー体験談

2023年度

【2023年8月実施 Rits Junior Exchange受け入れ】

  • ホストファミリーをする事で自国の良さや不便さや他国との相違点などいろいろな気づきがありました。期間が5日間しかなかったので、その分思い切りもてなす事に注力できました。たくさん喜んでもらえて、別れ際には号泣してくれて、本当に受け入れてよかったと思っています。有意義な時間を過ごさせていただきありがとうございました。
  • 中学に入ったらやってみたいことの一つでした。受け入れ前は緊張もありましたが、娘達は慣れるのが早く、すぐに馴染めた様子でこちらは安心しました。我が家にとっても新しい夏を過ごすことができ、今回チャレンジできたことはとても良かったと感じております。娘はもう少し期間が長いと、余裕を持って交流できるのではと感じたようですが、帰国してからメールのやりとりができていてうれしいです。
  • 娘自身が日本の事を学び、文化を体験し、紹介すると言う良い機会になり、また留学生の国の学校事情や文化についても話を聞けたので、お互いの国の理解を深めるとても良い機会になりました。また、お買い物など女子同士で本当に仲良く楽しい時間を過ごしていたのも印象的でした。"
  • 娘がプログラム1日目に参加し、帰宅後「すっごく楽しかった!!」と嬉しい反応がありました。次の日からも早く留学生に会って交流をしたそうで、ゲームをするから割り箸とポップコーンとお皿と~、と張り切っておりました。観光ではハイキングしたりお蕎麦を一緒に食べたりお土産店を回って時間を共にしていました。お別れの前の日には、明日バイバイすることが寂しいと溢しておりました。もう少し長く一緒に居たかったのかな、とも思いましたが短期間でギュッと中身の濃いプログラムを考えていただきましたこと、色々とお世話になり細かくご対応いただきましたこと、貴重な経験をさせていただきました事に感謝申し上げます。また次の機会がございましたら是非ホストとして留学生を迎え入れたいと娘も思っていると思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
  • 頑張って色んな事を伝えようと努力していたし、通学中に会話も弾んだようで良かった。間違っていても伝わらなくてもトライし続ける環境があって良い経験になった。
  • 実際に英語を使ってコミュニケーションをしたかという点では十分ではなかったかもれませんが、「海外生同士の会話がまったくわからない」「海外生は文字を書くときこういう風に書いている」「バッジをあげたらその場ですぐカバンにつけていた」「“ありがとう”は“Thank you”だけじゃない」など、様々な場面で多くの学びや気づきがあったようです。また、家庭での海外生の振る舞いにも注目し、多くのことを学んだと思います。"
  • 留学生の受け入れは、家族全員にとってとても良い経験だといつも感じています。今回は特に学校でのパーティーにもよんでいただき、学校での国際交流の雰囲気がわかって良かったです。

FAQ(Q&A)

受け入れるにあたっての環境について、一人部屋を提供する必要があるのかなど伺いたいです。

必ずしも一人部屋の提供は必要ありません。同性でしたら、お子様と同部屋で問題ありません。また、ベッドでなくても畳に布団を敷くのでも日本文化を経験できるので結構です。

室内犬を飼っていますが、海外生の受け入れは大丈夫か心配です。

事前に犬や猫などの動物アレルギーがあるか否かは調査をします。アレルギーがある場合は、該当のペットを飼っておられるご家庭にあたることはありません。ペットを飼っておられるご家庭には、アレルギーがない生徒がお世話になりますので、ご安心ください。

やや遠方から通学しています。通学時間が長くなりますが大丈夫でしょうか?

本校生の通学平均時間は約1時間です。海外生にとって通学時間が短ければ体力的負担が少なくなる点では良いのですが、1時間半程度通学にかかる場合でも結構です。交通費については規定に則って補助をいたします。

共働き家庭ですが受け入れは可能でしょうか。

お仕事をされていても、ホームステイにご協力いただいているご家庭がたくさんあり、感謝しております。海外生につきっきりでお世話をされるのではなく、ごく自然で日常的な日本のご家庭を経験できるようご協力いただければと考えております。また、お子様に担当や責任を持たせていただいたり、お困りの際には他のご家庭にご協力していただいたりしています。お食事も常に手作りの手の込んだものでなくて結構です。海外では外食文化も多くみられますので、家族との外食や買ってきたものを提供していただいても全く問題ありません。

英語はカタコトですが大丈夫ですか?

カタコトでもまずはコミュニケーションを積極的に図っていただくだけで、海外生は大変安心します。お子様と一緒に、海外生との生活を楽しんでいただければと思います。また、長期留学生の場合は日本語を学習しに来ておりますので、日本語で話していただいて大丈夫です。

海外生を受け入れる時に、海外生と話しをしておいた方が良いことは何ですか?

家のルール、門限、コンピューターや携帯電話の使い方、家族との関わり方や期待などについてお話しください。こうすることで、家族の文化や家族の営みの枠組みを伝えることができます。多くの場合、基本的なルールがより楽しく充実させるものであると理解できると、生徒は安心し、それに従って自分の行動を調整することができます。思い込みはしばしば誤解や衝突を招くので、家庭での日常生活については明確かつ率直に伝えるのがベストです。

海外生を受け入れる前に、やっておいた方が良い準備や工夫はありますか?

①海外生の出身国を調べる
文化の違いをよく理解することは、ご家族が生徒を理解するのに役立ちます。 宗教、風習・習慣、祝日、留学生が住んでいる地域のことなどは役立ちます。

②ウェルカムアイデア
空港や駅で出迎えるために、留学生の名前を書いた歓迎のウェルカムボードを作成すると、素敵な対面になります。また、地図や資料が入ったウェルカムキットを作り、生徒が読めるようにし、その土地に詳しくなるようにするのも良いです。

③到着前に留学生とつながる
電子メールやSNSを使って、生徒と信頼関係を築き始めてください。海外生は楽しみな反面、少し緊張しているかもしれませんので、オンラインでつながることは、緊張をほぐし、打ち解ける良い方法です。

何か困ったことが発生した場合の、相談できるところはございますか?

海外生は、日本と母国の法律、そして立命館の校則と母国の校則を遵守しなければなりません。海外生に事前オリエンテーションはございますが、何か困ったことが発生した場合は、グローバル教育部ホームステイ担当や留学エージェントからの派遣の場合は担当エージェントのコーディネーターへご相談ください。

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