教育の特色 SSH
数字で見る科学教育
SSH指定校
22年連続
JSSF2023 参加予定校
45校
(海外32 国内13)
海外科学研修
プログラム数
13コース
(2023年)
Super Science High School(SSH指定校)
「スーパーサイエンスハイスクール(SSH指定校)」とは、文部科学省の指定を受け、将来の科学技術人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校です。本校では、これまでの研究開発において、国際科学教育を大きく進展させました。海外理数教育重点校との科学交流を充実させ、海外生徒との国際共同研究の取組を大きな柱として新しい国際科学教育を模索してきました。また、それらの発表や海外生徒との科学交流の場としてJapan Super Science Fair(JSSF)の開催は、世界中の多くの高校生から期待と信頼を得て、20回の開催を重ねてきました。SSH研究開発を通して、立命館高校の科学教育は大きな変化を遂げ、その成果を全国の高校へ普及させることが望まれています。
本校のSSH 研究開発の歩み
2002年度から22年間にわたっての指定を受けています。第Ⅲ期、第Ⅳ期には、コアSSHや科学技術人材育成重点枠事業の指定もいただき、その中で、国際科学教育の方法を開発し、国際共同研究の実践へと発展させてきました。第Ⅴ期(先導的改革型)では、これまでに得てきた国際科学教育の成果を全国に広げること、特に、国際共同研究の取組を希望する日本中の高校生が取り組めるような環境を整備することが大きな目標となりました。
長年の研究開発の中で、生徒を成長させる手段として、課題研究を中心に探究型学力を養成することが重要であると考えてきました。課題研究をより広い視点で捉え、より深く考察するために、高大連携や国際交流が重要な手段になると捉えています。近い将来、生徒達が国境を意識せず、世界中のどこででも誰とでも、独創的なアイデアを持って、人類の幸福のために努力できる人になってくれることを目指した重要な研究開発であると考えています。
第1期から現在までの研究開発課題
第Ⅰ期 | 課題Ⅰ:理数系学習への意欲・興味・関心を高める教育内容の研究開発 |
---|---|
課題Ⅱ:理数系の高い素養を獲得し、豊かな創造性の基盤を育てる教育課程の研究開発 | |
課題Ⅲ:科学技術創造立国を担う高い目的意識を育てる高校と大学・大学院の連携に関する研究開発 | |
課題Ⅳ:科学技術に携わる者としての倫理観や社会性を高める指導についての研究開発 | |
第Ⅱ期 | 課題Ⅰ:「生命」、「ロボット」、「環境」をシンボリックテーマとする国際的共同研究や交流学習活動の実施及び教育コンテンツの研究開発 |
課題Ⅱ:21世紀国際社会でリーダーとなる理数系分野の人材(知を拓き、知を活かす挑戦者)育成を目指す中高大院一貫教育プログラムの研究開発 | |
課題Ⅲ:プロジェクト型学習や国際交流によって、基盤となる学力・倫理観・コミュニケーション能力等を高めるための研究開発 | |
第Ⅲ期 | 国際舞台で活躍する科学者への素養を育てる教育システムの研究開発 |
第Ⅳ期 | 国際ネットワークを活用した理数系グローバル人材育成システムの開発 |
第Ⅴ期 (先導的改革型) |
科学教育のグローバルデザインと国際共同課題研究の全国普及を目指すシステムづくり |
先導的改革型 第Ⅱ期 |
国際科学教育の普及と国際舞台で活躍する科学者・技術者に必要な非認知能力の育成 |
国際科学教育
22年間のSSH研究開発の中で世界の科学校と強い連携を築き、そのネットワークを活かして、様々なコンテストやサイエンスフェアに参加する機会を多く設けています。海外の高校生と共同で行う国際共同研究も活発に行われ、挑戦した生徒に大きな刺激と感動を与えるような取組を豊富に揃えています。世界の舞台で主体的に挑戦して活躍する未来のサイエンティストの育成に尽力しています。
Japan Super Science Fair(JSSF)
JSSFは、立命館高等学校で毎年11月に開催している大規模な国際科学フェアです。世界の20以上の国から100名を超えるサイエンスを愛する高校生が立命館に集い、課題研究の発表や国際チームでのものづくりなどを行います。2003年から継続して開催し、昨年度は記念すべき第20回を迎えた、伝統的な国際科学行事です。生徒実行委員会が企画から関わり、運営や司会等も自分達で行います。JSSFの5日間で、生徒たちは強い自信、かけがえのない経験、一生続く友情、そして大きな夢を得て、将来の国際舞台に飛び出していきます。
海外科学研修
世界中の様々な国の理数教育重点校と交流するプログラムを積極的に開発してきました。年間10数回、海外科学研修への派遣プログラムを実施しています。海外校で開催される科学フェアへの参加や、海外校の授業に参加するプログラム、海外校での特別プログラムによる科学研修、数学や科学の課題解決を競うコンテスト等、様々な形態の科学研修を実施しています。
国際共同研究
高校生による国際共同研究の取組を重視してきました。次のような力が得られると考えています。
- 幅広い視野と高い視点から、目的や方法を議論する
- 英語でコミュニケーションを取る
- お互いの役割を分担したり、意見の違いを共有したりする調整力
- 将来に向けて、国境を意識しない仲間作り
近年では、本校における取組だけでなく、日本の多くの学校生徒達が国際共同研究を行えるように、International Collaborative Research Projectを組織し、多くの学校を巻き込んだ取組へ発展させています(2023年度は国内校22校、海外校19校が参加)。
SSH研究開発実施報告書
平成14年度から連続5期20年間に亘りスーパーサイエンスハイスクール指定をいただいています。SSH研究開発実施報告書は以下のリンクからご覧になれます。
指定期 | 指定年度 | SSH実施報告書 |
---|---|---|
第Ⅰ期 | 2002年度 | 平成14年度(第1年次) |
2003年度 | 平成15年度(第2年次) | |
2004年度 | 平成16年度(第3年次) | |
第Ⅱ期 | 2005年度 | 平成17年度(第1年次) |
2006年度 | 平成18年度(第2年次) | |
2007年度 | 平成19年度(第3年次) | |
2008年度 | 平成20年度(第4年次) | |
2009年度 | 平成21年度(第5年次) | |
第Ⅲ期 | 2010年度 | 平成22年度(第1年次) |
2011年度 | 平成23年度(第2年次) | |
2012年度 | 平成24年度(第3年次) | |
2013年度 | 平成25年度(第4年次) | |
2014年度 | 平成26年度(第5年次) | |
第Ⅳ期 | 2015年度 | 平成27年度(第1年次) |
2016年度 | 平成28年度(第2年次) | |
2017年度 | 平成29年度(第3年次) | |
2018年度 | 平成30年度(第4年次) | |
2019年度 | 令和1年度(第5年次) | |
先導的改革Ⅰ期 | 2020年度 | 令和2年度(第1年次) |
2021年度 | 令和3年度(第2年次) | |
2022年度 | 令和4年度(第3年次) | |
先導的改革Ⅱ期 | 2023年度 | 令和5年度(第1年次) |
SSH研究開発教材
【SSH生徒課題研究収録(抜粋)】
【科学教育の国際化を考えるシンポジウム報告書】
【科学英語教材】
【ICRF(国際共同課題研究)研究テーマ要旨集】