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【SSH】立命館大学理工学部の指導のもと、本校とタイMWIT校とのオンライン共同Workshopを実施しました

2021年06月11日 高校
5月18日(火)、25日(火)、6月8日(火)の3週にわたって、立命館大学理工学部の先生方のご指導のもと、高大連携プログラムの一環として、本校とタイにある教育提携校Mahidol Wittayanusorn School(MWIT)がオンラインWorkshopを実施しました。このWorkshopは、2050年の社会像として「サイバー空間の次世代コミュニケーションインフラ構築によるウルトラダイバーシティ社会の実現」を提案し、web環境における人の反応や場の空気感・雰囲気といった情報を可視化し、サイバー空間における円滑なコミュニケーションの支援について必要な技術、環境の調査を行っているMoonshot(Research and Developmental Program)のウルトラダイバーシティ社会実現チームの活動の一環として実施されました。立命館高校からは高3SSGクラスの生徒40名、MWITからは高1~3年生の34名、計74名が参加しました。
一週目の5月18日は開会式が行われ、プロジェクトリーダーである立命館大学理工学部の岡田志麻先生からご挨拶をいただきました。その後、サブリーダーである立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構の王天一先生先より、” Human relation in Physical & Cyber Space(物理空間とサイバー空間における人間関係)”についての講義を受けました。その後、岡田先生らが開発されたRGBカメラを使用し、ブレイクアウトセッションで打ち解けて会話をしながら、感情の変化が数値や色で示されるソフトを使用して会話をしました。センサーを付けている人が驚いたときや嬉しいと感じると画面の数値や色が変わり、実際にオンライン上での自分や相手の反応や感情が可視化されることを、お互いに楽しみながら体感することができました。
二週目の5月25日には、実際のデモンストレーションを経て一週目に提示されていた”Mind-read Technology will bring Positive/Negative Effect to the Future Society(心を読める技術は未来の社会にポジティブ/ネガティブな影響を与えるか)”というトピックに対し、賛成側と反対側に分かれてオンラインディベートを行いました。タイMWITの生徒達と国際チームを組んでのディベートを前週のトピック提示後から準備しており、さまざまな意見を交換しながらのディベートとなりました。ディベート終了後、今度は賛成側と反対側が双方の立場を超えての自由な意見交換を行い、実際の自分たちの意見を共有し合いました。MiroやGoogle Documents等のソフトウェアを利用し、遠隔での効果的な話し合いを実現させました。
三週目には各グループがディベートとディスカッションを経てまとめた意見をオンライン発表し、その表彰や講評が行われました。新しいプレゼンテーションツールや対話形式のプレゼンテーションを取り入れた積極的な発表が行われ、発表者も聴衆も充実した時間を持つことができました。ここで代表に選ばれた5チームは、9月に行われる計測自動制御学会ライフエンジニアリング部門シンポジウム2021にて発表する機会を与えられました。
今回多くの方々のサポートにより、充実した国際Workshopを実施することができました。参加生徒にとって、未来の技術開発について国際的な視野を持って考える貴重な機会と経験になりました。

<参加生徒感想(抜粋)>

  • 私たちがAIについて懸念する問題点は国境を超えて同じものが多くあったと思います。科学技術の進歩はそれぞれの国で課題点を解決しようとするのではなく、国際的に取り組んでいく必要があるのかなと考えました。しかし、まだ私たちは現代の科学技術についての知識が浅いため、多くのことに興味を持って様々な分野の知識を深めていく必要があると思いました。 
  • 感情を数値化して知ることができるというのは非現実的な話だと思ってしまうけれど、実際に体験させてもらったことで、感情を読むことや、その他の技術の発展についてよく考えることができました。
  • 人の心を読む機械について日常で考えることはまず無いと思うが、今回のプロジェクトを通して深く考えることが出来た。特に今まで興味がなかった分野のことでも、調べたり考えたりしていくうちに興味が湧いてくるし、案外色々な意見や考えが次々と出てくる。MWIT生は圧倒的に英語力が高く、またICTの扱いにも慣れているので、これからも海外生に追いつけるように頑張らなければならないと感じた。
  • AIには世の中を変えるような力を秘めていることが分かったが、その分人間ができる範囲を超えることもできてしまうため、上手に付き合っていく必要があると感じました。 


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