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【SSH】韓国Korea Science Academy of KAISTの生徒研修を受け入れ
2022年08月22日
高校
7月25日~29日の5日間、長年深い交流関係を持つ韓国釜山にある世界的にも有名な科学校Korea Science Academy of KAIST(KSA)の生徒研修を受け入れました。KSAとは2006年に教育交流協定を締結し、お互いのサイエンス・フェアへの参加に加え、毎年相互に生徒を派遣して科学研修を続けてきています。また、数年前からは天文をテーマにした生徒達の国際共同研究も実施しています。相互に訪問して実施する科学研修については、コロナ禍のため2年間実施することができませんでしたが、3年ぶりにKSAから6名の生徒を受け入れることができました。共同研究チームの生徒3名と科学交流の生徒3名でした。
立命館高校からは、国際共同研究を行っているメンバーの他にも、多くの生徒達が研修に参加し、友情を育みました。コロナ禍以前は、海外交流校の生徒達と当たり前のように日常的な交流が行われていましたが、高校へ入って初めての海外生徒との対面での交流という生徒がほとんどで、新鮮で刺激的な経験となりました。いずれの生徒も海外の生徒達との交流の大切さと楽しさを強く感じ、今後の学習や研究へのモティベーションを得ることができました。

5日間の研修は次のようなスケジュールで実施されました。
25日 | 午後 | 到着。オリエンテーション・日本文化体験・キャンパスツアー。 |
26日 | 午前 | 国立民族学博物館にて大阪大学の倉橋隆教授、竹内裕子准教授から「人間の五感」に関しての講義と実習。 |
午後 | 共同研究チームは大阪大学豊中キャンパスにて佐伯和人教授から「分光地質学入門」についての研修。科学交流チームは水族館等にて研修。 | |
27日 | 午前 | 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、スポーツ健康科学部の岸本康平先生から「スポーツ医学におけるエビデンスに基づく実践」の講義と施設見学。 |
午後 | BKCにて理工学部の森正樹教授から「太陽系外生命体探索」の講義と天文台見学。 | |
28日 | 午前 | 帰国準備。 |
午後 | 京都近郊にて観光。 | |
29日 | 午前 | 帰国。 |
<参加生徒感想(一部抜粋)>
- 今まで記号にしか見えなかったハングル文字を少し読めるようになりました。全く興味がなかった韓国の文化や言語に興味が湧いたからです。異なる文化を持つ人との交流がどれほど重要で面白いかを学ぶことができ、為になる四日間でした。
- 私は初めて海外の方と交流して、最初は英語を話せるかとか、伝わるかとか、不安がたくさんありました。ですが、積極的に明るく笑顔で話しかけたり、会話を一生懸命しようとすることが本当に大事で、それをすれば、相手も理解しようとしてくれたり、仲良くなりたいと思ってくれると思うので、海外の方と交流する時にはこれが本当に大事な事だと思いました。
- どんな些細なことでも「伝える」ということで自然と話が続く環境がつくられ、お互い居心地の良い空間となることを学びました。交流手段がオンラインでも対面であっても、「発信する」「質問する」を積極的に続けることは相手との絆を深めるにあたって大切です。それを実際に海外生と会って会話をする中でより実感しました。どのように相手と接するか、何を楽しんでもらうかなど「おもてなし」の方法を会話の中で模索することで今後の海外交流に活かせる価値のある時間となりました。
- 海外の生徒さんに日本の文化を知ってもらうために自分が日本の文化について勉強できたことが私にとっての成長だと思います。日本人なのにあまり日本の文化や京都の名所を知らなかったので今回のこのプログラムで日本について詳しく知ることが出来たと思います。そして韓国について知ることができたことも良かったと思います。前よりも知っている韓国語の単語が増えたので、最終日は初日よりも韓国語でちょっと話をしてみたりも出来ました。
- このイベントに参加してよかったなと感じた。海外生との交流は初めてでアタフタしてしまっていたけれど、先輩が助けてくれたり、下手でも伝えようとしたというのはこのイベントでしか味わえなかった素晴らしい経験だったなと感じた。今後このような機会があったら是非また参加したい。