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【SSH】高校生15名がインドネシアの高校生と一緒にSDGsを通した未来について考えました。
2022年02月15日
高校
1月29日(木)、2月1日(火)の2日間、さくらサイエンスプログラムでのオンライン国際交流に本校生徒15名が参加しました。さくらサイエンスプログラムは、産学官の緊密な連携により、日本の青少年と海外の国・地域の青少年との科学技術分野の交流を通して①科学技術イノベーションに貢献しうる優秀な人材の養成・確保②国際的頭脳循環の促進③日本と海外の教育研究機関間の継続的連携・協力・交流④科学技術外交にも資する日本と海外の国・地域との友好関係の強化に貢献し、ひいては、日本及び世界の科学技術・イノベーションの発展に寄与することを目的としている科学技術振興機構が主催するプログラムです。
コロナ禍の中、オンラインでのプログラムが実施され、立命館高校の生徒15名とインドネシア首都ジャカルタにある、 SMAN 70 Jakarta高校の生徒15名の計30名がオンライン上でSDGsをテーマとしたディスカッションやプレゼンテーションを行いました。
初日となる1月29日(木)には、ブレイクアウトセッションで、同じグループになったインドネシアの高校生とお互いに自己紹介をし、その後、準備してきた「自国紹介」と「SDGsと自分の国」のプレゼンテーションを、オンラインツール(Padlet)を使用して行いました。自国紹介では、日本の文化、食文化、流行など、好きなテーマで自由にさまざまなことを紹介し、後半のSDGs発表では、SDGsの「4 質の高い教育をみんなに」「5 ジェンダー平等を実現しよう」「13 気候変動に具体的な対策を」の観点から、日本の社会問題についてまとめて発表するとともに、インドネシアの現状に関しても生の声を現地の高校生から聴かせてもらうことができました。その後、2030年の自分はどうなっているかを想像しながら2030年の自分になって自己紹介を行うという楽しい活動もありました。
2回目となる2月1日には、各グループで、「My SDGs and Social Issues」として、(1)関心のあるSDGs、(2)解決したい具体的な社会問題、(3)解決された理想の世界、(4)自分にできること、についてそれぞれPadletを用いて、準備してきたプレゼンテーションを行いました。その後、この課題をもとに、インドネシアのメンバーと一緒に「私たちが描く理想の世界・私たちが変えたいこと」についての発表準備を協力して行い、その後グループメンバーで協力してオンライン発表を行いました。
参加生徒たちは、SDGsについて他国の生徒と議論することにより、新しいものの見方、考え方に触れることができました。また、発表準備を通して、自国のSDGsに関する現状においても多くのことを考えることができました。インドネシアの高校生にとっても、日本の高校生と交流し、友情を育めたこと、また、日本のSDGsの状況を知り、日本への理解を深める素晴らしい機会となったことと思います。
今回のプログラムの実施にあたり、科学技術振興機構(JST)、またアイ・シー・ネット株式会社の皆様に大変お世話になりました。貴重な機会を与えていただき、心より感謝申し上げます。この場を借りて御礼申し上げます。
【参加者の感想(抜粋)】
- このプログラムは、私にとって初めての自発的な挑戦でした。自信は全くなかったですが、準備やプレゼンテーションを重ね、少しずつ成長し自信がついできたのが嬉しかったです。今回、インドネシアの学生のプレゼンテーションを聞くことで日本とは違う見方で文化やSDGsについて知ることができ、良い経験になりました。重要視しているポイントが違ったことや、国際交流をしなければ聞けないであろう現状の話を聞けて勉強になりました。しかし、圧倒的な英語力や知識量の差を感じました。私は自分が発表するSDGsの内容しか詳しくなかったことに対して、インドネシアの高校生はほとんどの取り組みを把握していました。また、英語においてもまだまだ満足のいく返答が出来ず、悔しい思いも沢山しました。けれど全て、このプログラムに参加しなければ絶対味わえなかったので、本当に参加して良かったです。これからもこの経験を生かして勉強に励んで将来もっと成長した姿をインドネシアの高校生たちに見てもらうことができたら嬉しいです。
- 率直にとても楽しかったです。グループメンバーがユニークだっただけにいっぱい笑ってもらえたし、笑わせてもらえて、とても良い時間を過ごせました。英文が間違いだらけでもとりあえず話してみたら意外に分かってもらえるということが分かりました。黙るのではなく何かしら話すことが大事なのだと分かりました。課題はリスニング力と単語力です。インドネシアの高校生は詰まることなくすらすら英語で話していて、差をとても感じました。常日頃から英語に触れる機会を作って克服していこうと思います。これからはより一層英語の勉強に力を入れていきたいと思います。また交流プログラムに参加できた時は自分が中心になって話したり、誰も見たことない自己紹介や文化発表に挑戦したいです。とても良い時間を過ごせました。参加できて良かったです!
- 今回のプログラムは、本当に多くのことが学べた2日間でした!SDGsについて、インドネシアと日本の間で起こっている問題は共通点も多かったのですが、中には日本にいるとあまり注目されていない病気などの問題もあり、そのようなことを知った際には驚きました。日本にいるとあまり関係がないことで、自分たちの生活に関係している面のみに関心を持ってしまっているけれども、それがすべてなのではなく、違う面から見るとまた様々な問題があるのだということを実感しました。また、インドネシアの高校生の自然な英語にふれ、本当にすごいなぁと強く感じました。今回発見した自分の課題をしっかり改善していきます!
- 私が今回参加して感じたことは、自分とインドネシアの高校生との実力の差が顕著に現れたなということでした。英語力もそうですが、1番は、自分は自分の国についてあまり知らないということでした。例えば、自分たちが日本の文化をピックアップして投稿したものについて質問された時、確かにこんなことまで知らないなと思うことが何度がありました。世界で起こっている問題について知ることも重要ですが、まずは自分の国のことをもっと知ることから始めないといけないと痛感させられた研修でした。今回はチームで行うアクティビティが多く、同じチームのインドネシアの高校生と楽しい時間を過ごすことが出来ました。
- SDGsについて学べてとてもよかったです。特にインドネシアの高校生とのSDGsについての議論では沢山のことを学べました。インドネシアと日本では同じ考え方のものもあれば全然違ったような考えのものもあって、実際に話すことで知ることができたと思います。また、自分がもっと英語を話せたらもっと良い議論ができたと思うと、まだまだ英語について勉強していきたいと思いました。
- 今回得たものは、インドネシアの高校生の凄さと自分の課題が何かを具体的に知ることができ たということです。 インドネシアの高校生と交流して分かったことは、みんな将来の明確な目標を持っていること、SDGsの知識が豊富なこと、高い英語力の三つです。2030年の自分について話した時、インドネシアの高校生は「自分はこれ をする」と言う将来像を具体的に話していました。自国のSDGsに関わる課題をしっかり調べ ていて、私たちにも多くの質問をしてくれました。自由自在に英語 を操っているところに高い英語力を感じました。 自分の課題は英語のリスニング力、会話する際に自分の言いたいことをすぐに英語で話すこと、また課題に対する知識の量を増やすということです。良い経験になりました。二日間ありがとうございました。