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【SSH】第13回科学教育の国際化を考えるシンポジウムを開催しました。

2022年02月15日 高校
2月4日(金)14時~17時に、標記のシンポジウムを開催しました。テーマは「新しい国際科学教育の到来 ~オンラインを活用した科学交流~」です。全国から50名の方に登録をいただき、盛会となりました。コロナ禍が学校教育へもたらした影響の大きさは計り知れませんが、オンラインを活用した新しい教育の可能性を知ることができたことは、唯一の収穫であったかもしれません。特に、国際教育については、多くのお金と時間が必要となる実際の訪問に、オンラインでどこまで迫るのかは大いに研究する価値があります。

シンポジウムでは、最初にSSH推進機構から「立命館高校での国際科学教育の取組」、JSSF生徒実行委員会から「生徒が語る“JSSF2021 Online”」の報告をさせていただきました。オンラインでの多くの活動が行われていること、また生徒達が熱心に取り組んできたことにお褒めの言葉をいただけました。続いて、基調講演として大阪大学大学院教授 倉橋隆先生から「科学教育における国際性伸長の必要性」と題してお話しいただきました。国際舞台で活躍されておられる先生から厳しい日本の状況をお聴きし、衝撃を受ける内容でした。パネルディスカッションでは、福島県立福島高等学校の菊池啓一郎先生、東海大学付属髙輪台高等学校の小松原洋行先生、株式会社ロングハウススタジオの家長大輔様と本校SSH推進機構の武田菜々子をパネリストとして、それぞれの方から新しい国際科学教育へのお考えを伺いました。コーディネーターとして立命館大学の田中博先生にも参加いただきました。最後に参加者の方からご意見やご質問を伺い、研究協議を行いました。

「新しい国際科学教育の到来」に学校や教員がどのように向き合うべきかを一緒に考える良い機会となりました。ご参加いただいた方々から多くの感想をいただきました。一部ではありますが、紹介させていただきます。
  • 素晴らしい実践報告でした。大いに刺激を頂きました。 
  • 立命館高校の20年弱にも渡る国際活動がJSSSFを通じて進化していること、予想外のコロナで急激に伸びたオンライン技術を取り入れて、更に進化していることを目の当たりにし、本当に素晴らしい取り組みだと改めて感じました。
  • 生徒さんの英語力やプレゼン力、課題研究を遂行する科学的な知識、技能など、スキル、能力が素晴らしいのですが、それに向かう意欲、姿勢、主体性が圧巻でした。先生方をはじめとする大人の下支えと仕掛けによるのだと思います。また、その大人の努力が、先輩の背中を見て育つという好循環に繋がっているのだと感じました。
  • 生徒が主体的に参加し、成功に向けて様々に試行錯誤しながら取り組んでいる様子が伝わってきました。
  • 生徒達の報告を聞き、この取り組みの参加者へ与える有用性を感じるとともに大阪大学の先生のお話しを聞いて、日本の今後に対する漠然とした不安感もあった。教育業界一丸となってという方向での舵切りが必要であるが、それが可能なのか?と思った。
  • 特に倉橋先生のお話は、予期していたとは言え、ショックでした。参考になりました。
  • 大阪大学教授の方のお話を聴いてコロナ禍でも国際的な取り組みを形を変えて続けることの大事さを改めて感じました。
  • このような我が国にとって非常に必要であり、先進的な取り組みをしている御校に大変興味を持ちました。
  • 教育現場でのICT活用の重要性が「骨身にしみた」先生が多いことは多くの厄災を生んだコロナ禍のメリットだったのだなと思いました。
  • 生徒たちを今後育むにあたり、どのような方向性を持つべきかを、より深く考えました。ICTの活用で世界が一気に狭まるとともに、次世代の子供たちがどのような生活や社会関係を形成すべきか、そして現在の教育者として自分自身に何ができるかを問う機会となりました。
  • 将来のキャリア形成までを見据えたJSSFの潜在的役割の重要性を再認識させられました。
  • 今までも素晴らしかったのですが、コロナ禍をきっかけにオンラインでの強みと限界をうまく生かした実践でしたし、教育実践の本質を体現する素晴らしい実践と発表会で、感動しました。
  • コロナ禍以降,新しい教育システムや手法が国内外に広がり,可能性が拡がったと感じます。これをチャンスとして,自校だけでなく様々な学校の実践からよいものを作り上げればと感じました。 


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