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本校生徒が日本植物生理学会で奨励賞を受賞しました
2022年03月25日
高校
本校の高校1年生の豊島美咲さんが、3月24日にオンラインで開催された第63回日本植物生理学会年会・高校生生物研究発表会で発表し、奨励賞を受賞しました。研究タイトルは「オジギソウの電気測定による分析」です。
オジギソウは開いている葉に触れると、葉が閉じる反応(接触傾性)を示します。豊島さんはこのオジギソウを注意深く観察し、時間帯によってこの接触傾性の反応や回復のスピードに違いがあることを発見しました。たとえば、昼間は「きちんと閉じた」状態になりやすいことや、朝と夕方は小葉がずれて重なるように閉じる傾向がみられること、また、夕方の閉じ方は就眠運動の閉じ方と類似していることなどです。
これらの閉じ方の違いがどのような理由で生じているのかを明らかにするために、豊島さんは副葉枕(フクヨウチン:葉の付け根にあたる部位)を挟むように植物に小さな電極を装着し、葉が閉じる間の電気的な変化を記録しました。昼間を基準としたとき、早朝では電気的な変化が長い時間続くことや、夕方では変化時間が短い傾向がみられることを明らかにしました。
新型コロナのため、筑波研究学園都市で行われる予定の発表はオンラインとなり、発表当日はZOOMのブレイクアウトセッションを使用した口頭発表形式で行われました。多くの先生、大学生、高校生が発表を聞きに来て頂き、時間いっぱい質疑応答を行いました。また、発表後の閉会式では、豊島さんの研究が日本植物生理学会から「奨励賞」に選ばれました。
今回発表した変化がオジギソウの概日リズムと関連している可能性が考えられるため、今回いただいたアドバイスを参考に、豊島さんは今後も様々な条件下で電気的な変化を測定していく予定です。