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【SSH】高校3年SSG海外科学研究ワークショップHawaiiコース 報告

2023年09月05日 高校
2023年7月10日から7月21日の12日間、オアフ島のKalani高校とハワイ島のWaiakea高校において海外科学研究ワークショップを実施し、高校3年SSGクラスの10名が参加しました。
 SSGクラスでは高校2年の3月から高校3年の7月にかけてクラス全員が10名程度の小グループに分かれて参加する研修を行っており、2023年度はコロナ禍を経て4年ぶりに4コースで実施することができました。本校と深い友好関係を持つ理数重点校において、ホームステイや寮などに滞在しながら10日間程度の研修を行うことで、生徒たちのネットワークを広げるだけでなく、学校間の結びつきを強める目的を持っています。カナダ、イギリス、オーストラリアの3コースはすでに3月に研修を終えており、ハワイコース参加の生徒たちにとっては待ちに待った研修の実施となりました。

 期間中の前半はオアフ島のKalani高校でお世話になりました。Kalani高校はJSSFに毎年参加されており、本校と深いつながりのある学校です。到着日は空港にOhtani校長先生が自ら迎えに来ていただき、その後、学校でホストファミリーと対面し、暖かく迎え入れていただきました。Kalani高校のモノづくり工房でWorkshopを行っていただいたり、自家発電や自給自足で暮らしているReppun Farmを訪れたりしました。大自然のなかで泥だらけになりながら、普段自分たちがどれほどのエネルギーを使っており、自然の恩恵を受けながら生きているかということを感じ取りました。

 14日にハワイ島のヒロへ移動し、Waiakea高校の新たなホストファミリーに受け入れていただきました。「サイエンスの島」と呼ばれるハワイ島では、毎日新しい発見の連続でした。キラウエア・イキハイキングでは火口底を4時間かけて横断しました。一面が溶岩でおおわれており、まるで火星に降り立ったかのような風景に圧倒されました。溶岩はその粘度によって『パホエホエラバ』と『アアラバ』の2種類があります。事前学習で学んだこの溶岩を実際に目にし、興味深く観察しました。また、晴れた夜に、マウナケア山の中腹で満天の星空を観測しました。世界の中でも天体観測に最も適しているといわれているマウナケア山の透き通った空気の中で見た天の川や数えきれない星に、皆感動しました。そのほか、アカカの滝やワイピオ展望台、ほか様々な場所を訪れ、大変実りのあるフィールドワークとなりました。

 参加した生徒は「毎日今まで見たことがなかった自然現象や景色をみたり、歴史について学んだりして有意義な時間を10日間過ごすことができた。」「日本では体験できないたくさんの初めての経験をすることができた。」「様々な価値観の人がいて視野が大きく広がった。」などと述べるなど、様々な経験を得て視野を広げ、またホストファミリーやバディと心の通う交流を通して今後の学習へのモティベーションを高めました。

 今回の研修でホストファミリーとなってくれた生徒たちのほとんどは、11月に本校で行われるJapan Super Science Fairに参加します。さらに絆を深め、ともに科学を学ぶ者として、平和な世界をつくり豊かな自然を守っていってくれることを願います。

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