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【SSH】さくらサイエンスプログラムでタイChitralada School、Chulalongkorn University Demonstration Secondary Schoolの2校を受け入れ
2023年08月18日
高校
国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)を通して、7月23日~29日の7日間、タイの高校Chitralada
School、Chulalongkorn University Demonstration Secondary
Schoolの生徒8人と教員2名を受け入れました。Chitralada
Schoolはタイのバンコク、チットラダ宮殿内にある王立学校で、もともとは現在の国王様とその妹である王女様の通う学校として創られた学校です。現在では一般の学校として運営されていますが優秀な生徒達が集まっています。幼稚園、小学校、中学校、高等学校が一体となった15学年を持つ学校で、科学教育を重視する教育が行われています。生徒の課題研究も活発です。今回の受け入れで本校の高校生と一緒に共同研究を行なっている生徒2人も参加しました。Chulalongkorn
University Demonstration Secondary
SchoolはタイNo.1の大学、チュラロンコン大学の附属校で、こちらも優秀な生徒が多く、1学年150名ほどの内、100名程度がチュラロンコン大学へ進学します。この学校でも科学教育が重視されており、生徒の課題研究も活発です。本校が運営している国際共同研究プロジェクトに昨年度参加した生徒が本プログラムに参加しました。2校とも良い交流を続けたいと願っています。
7月23日(日)






<参加した本校生徒の感想(抜粋)>
●今回のさくらサイエンスでバディをしたことで、海外の生徒と英語のみを駆使してコミュニケーションをとるだけでなく、他国から見た日本の在り方を知ることができて、とても良い経験になったと感じています。実際に交流する前に行ったオンラインでの顔合わせでは、相手の表情や感情が上手く読み取れず、話題に詰まってしまうこともありました。しかし、面と向かって話したときに感じられた、あたたかみ、は忘れられないほど印象に残っています。このような貴重な機会を与えてくれた学校、そしてタイの生徒の皆さんに感謝したいです。
●自分自身にとって本当に良い経験でした。思い通りに動けず、今回の経験を活かし今後改善していきたいことはありますが、心の底から楽しく、タイの学生とのコミュニケーションや様々な研修を通してたくさんのことを学びました。英語でコミュニケーションを取ることはとても素晴らしいことだと実感しました。また、改めて英語運用能力だけでなくコミュニケーション能力、異文化理解力など幅広い視点から物事を捉えることが出来る能力を培い、さらに自身を成長させたいと思える貴重な機会になりました。
●私はこのさくらサイエンスプログラムを通じて、科学は文化を超えて繋がっており、とても素晴らしいものであるということを知りました。今回のプログラ厶では科学に関わることがより多く、たくさんの講義を聞き、研究室を見ました。その中でお互いが学校でどのような内容の研究をしているのか、講義の内容がどんなものであったかについてタイの生徒と議論することが多く、とても貴重で良い経験だと思いました。今回のプログラムで私は科学をきっかけとしてタイの生徒と仲良くなれて、とても嬉しかったです。
本受け入れは本校生徒との研究の交流に加えて、立命館大学、大阪大学、京都大学などで最先端の科学技術について研修を行いました。本校生徒がバディとなり、ウェルカム企画、観光企画、フェアウェル企画を計画してタイの生徒との親睦を深め、今後長く続く友情を築けました。プログラムの内容は以下の通りです。
長時間のフライトの後、タイの皆さんが元気に関西空港へ到着しました。空港で迎え、バスで京都四条堀川のホテルへ移動。ホテルでオリエンテーションを行い、嵐山へ向かいます。昼食の後、バディ生徒と初めて対面しました。すでにオンラインで交流を行っていたので、すぐに打ち解けました。小グループで交流しながら嵐山を散策しました。ホテルに戻って休憩したあと夕食を食べ、祇園祭の後祭りで出ていた山鉾を見て、京都の文化を感じてもらい初日を終えました。
7月24日(月)
朝から立命館高校へ向かいます。この日は終日、立命館高校での取組です。東谷校長からの挨拶の後、バディ生徒と小グループに分かれキャンパスツアーを行いました。午後には、バディ生徒と一緒に化学と数学の融合授業で、混合グループで楽しく交流し実験を行い、グラフを工夫しながら時計反応について一緒に学びました。授業終了後、国際共同研究のグループは研究について議論しました。その間、他の参加者は数学のゲームをしながら交流しました。そのあと、タイの生徒3組が自分たちの研究について発表し、質疑応答を行いました。最後に本校のバディ生徒が企画したウェルカムパーティーを行いタイの生徒との仲を深めました。
朝から立命館高校へ向かいます。この日は終日、立命館高校での取組です。東谷校長からの挨拶の後、バディ生徒と小グループに分かれキャンパスツアーを行いました。午後には、バディ生徒と一緒に化学と数学の融合授業で、混合グループで楽しく交流し実験を行い、グラフを工夫しながら時計反応について一緒に学びました。授業終了後、国際共同研究のグループは研究について議論しました。その間、他の参加者は数学のゲームをしながら交流しました。そのあと、タイの生徒3組が自分たちの研究について発表し、質疑応答を行いました。最後に本校のバディ生徒が企画したウェルカムパーティーを行いタイの生徒との仲を深めました。
7月25日(火)
立命館大学びわこ・くさつキャンパスでの研修です。午前中は生命科学部生命情報学科の冨樫祐一教授より「Small Numbers and Minorities in Biological Systems: An Introduction to Computational Biology」について講義を受け、実験室を見学させていただきました。午後には、生命科学部の4つの学科(応用化学科、生物工学科、生命情報学科、生命医科学科)の研究室を見学し、研究者の話を聞きながら研究設備を見学して日本の大学での研究について知ることができました。
立命館大学びわこ・くさつキャンパスでの研修です。午前中は生命科学部生命情報学科の冨樫祐一教授より「Small Numbers and Minorities in Biological Systems: An Introduction to Computational Biology」について講義を受け、実験室を見学させていただきました。午後には、生命科学部の4つの学科(応用化学科、生物工学科、生命情報学科、生命医科学科)の研究室を見学し、研究者の話を聞きながら研究設備を見学して日本の大学での研究について知ることができました。
7月26日(水)
午前中はオムロンコミュニケーションプラザでオムロンの企業理念と歴史について学び、最新技術を体験しました。日本の企業で科学技術がどのように社会のために活用されているか学ぶことができました。午後には京都大学でRoger Wendell先生による「Discovery of the Higgs Boson and Searches for New Particles(ヒッグス粒子の発見と新たな素粒子の探索)」の講義を受講しました。その後は霧箱を作って、普段目に見えない宇宙線やβ線などの飛跡を自分の目で見ることができて、参加生徒が高い関心を示しました。
午前中はオムロンコミュニケーションプラザでオムロンの企業理念と歴史について学び、最新技術を体験しました。日本の企業で科学技術がどのように社会のために活用されているか学ぶことができました。午後には京都大学でRoger Wendell先生による「Discovery of the Higgs Boson and Searches for New Particles(ヒッグス粒子の発見と新たな素粒子の探索)」の講義を受講しました。その後は霧箱を作って、普段目に見えない宇宙線やβ線などの飛跡を自分の目で見ることができて、参加生徒が高い関心を示しました。
7月27日(木)
午前中に大阪大学の蛋白質研究所で栗栖源嗣先生により蛋白質の先端研究について講義を受講しました。蛋白質の発見の歴史、蛋白質の仕組みと役割、蛋白質の特定の仕方などについて学びました。偶然にタイからの研究者が蛋白質研究所 で研究をしておられたので、紹介していただきました。そのあとは、研究室を見学し、NMRやX線結晶学の大型設備も見ることができました。大阪大学の食堂で昼食をとってから国立民族学博物館(民博)に移動しました。民博で小グループに分かれ、世界中の民族における文化と文明の発展について、展示物を見ながら学びました。
午前中に大阪大学の蛋白質研究所で栗栖源嗣先生により蛋白質の先端研究について講義を受講しました。蛋白質の発見の歴史、蛋白質の仕組みと役割、蛋白質の特定の仕方などについて学びました。偶然にタイからの研究者が蛋白質研究所 で研究をしておられたので、紹介していただきました。そのあとは、研究室を見学し、NMRやX線結晶学の大型設備も見ることができました。大阪大学の食堂で昼食をとってから国立民族学博物館(民博)に移動しました。民博で小グループに分かれ、世界中の民族における文化と文明の発展について、展示物を見ながら学びました。
7月28日(金)
朝から金閣寺を拝観し、京都の文化に触れてもらいました。次に、立命館大学衣笠キャンパスを訪れ、国際入学課の方から立命館大学における5つの英語で学べる学位プログラムについて説明がありました。実際の手続きなどについて具体的な質問が出て、興味を持ってもらえたようでした。最後に立命館高校へ戻り、国際共同研究チームがミーティングを行ったり、タイの生徒よりタイの遊びを紹介してもらったりして交流を深めました。本校生徒が企画したフェアウェルパーティーのあと、修了証の授与を行いました。最後のディナーパーティーで生徒が作成した思い出動画を流したり手紙を交換したりして、別れを惜しみました。
朝から金閣寺を拝観し、京都の文化に触れてもらいました。次に、立命館大学衣笠キャンパスを訪れ、国際入学課の方から立命館大学における5つの英語で学べる学位プログラムについて説明がありました。実際の手続きなどについて具体的な質問が出て、興味を持ってもらえたようでした。最後に立命館高校へ戻り、国際共同研究チームがミーティングを行ったり、タイの生徒よりタイの遊びを紹介してもらったりして交流を深めました。本校生徒が企画したフェアウェルパーティーのあと、修了証の授与を行いました。最後のディナーパーティーで生徒が作成した思い出動画を流したり手紙を交換したりして、別れを惜しみました。
7月29日(土)
朝からホテルを出発し、空港までお見送りして、帰国の途に着かれました。
今回のプログラムによって、タイの2校と立命館高校との間の関係が深まり、今後の交流発展に期待しています。素晴らしい機会をいただきましたこと、さくらサイエンスプログラムの関係者の皆さまに感謝申し上げます。
朝からホテルを出発し、空港までお見送りして、帰国の途に着かれました。
今回のプログラムによって、タイの2校と立命館高校との間の関係が深まり、今後の交流発展に期待しています。素晴らしい機会をいただきましたこと、さくらサイエンスプログラムの関係者の皆さまに感謝申し上げます。
<参加した本校生徒の感想(抜粋)>
●今回のさくらサイエンスでバディをしたことで、海外の生徒と英語のみを駆使してコミュニケーションをとるだけでなく、他国から見た日本の在り方を知ることができて、とても良い経験になったと感じています。実際に交流する前に行ったオンラインでの顔合わせでは、相手の表情や感情が上手く読み取れず、話題に詰まってしまうこともありました。しかし、面と向かって話したときに感じられた、あたたかみ、は忘れられないほど印象に残っています。このような貴重な機会を与えてくれた学校、そしてタイの生徒の皆さんに感謝したいです。
●自分自身にとって本当に良い経験でした。思い通りに動けず、今回の経験を活かし今後改善していきたいことはありますが、心の底から楽しく、タイの学生とのコミュニケーションや様々な研修を通してたくさんのことを学びました。英語でコミュニケーションを取ることはとても素晴らしいことだと実感しました。また、改めて英語運用能力だけでなくコミュニケーション能力、異文化理解力など幅広い視点から物事を捉えることが出来る能力を培い、さらに自身を成長させたいと思える貴重な機会になりました。
●私はこのさくらサイエンスプログラムを通じて、科学は文化を超えて繋がっており、とても素晴らしいものであるということを知りました。今回のプログラ厶では科学に関わることがより多く、たくさんの講義を聞き、研究室を見ました。その中でお互いが学校でどのような内容の研究をしているのか、講義の内容がどんなものであったかについてタイの生徒と議論することが多く、とても貴重で良い経験だと思いました。今回のプログラムで私は科学をきっかけとしてタイの生徒と仲良くなれて、とても嬉しかったです。