ニュース & トピックス News & Topics

【JSSF2023 Day 1】 新たなステージ、21回目のJSSF、いよいよ開幕!

2023年12月20日 高校
 立命館高校が主催する国内最大規模の国際科学行事、Japan Super Science Fair(JSSF)が、20の国と地域、海外から108名の高校生をお迎えし、11月3日(金)いよいよ開幕しました。JSSFは、2002年から22年間連続で指定を受けている本校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業における中心的取組で、世界の高校生のための国際的な科学研究発表・交流会です。昨年度20回記念大会を実施し、今年は21回目の新たなステージの幕を開けました。

 2003年に海外1校、国内2校の3校で始まった小さな科学交流会は、参加校の輪を年々拡大し、世界中の理数教育重点校から愛される大きなサイエンスフェアになっています。コロナ禍での2年間のオンライン開催を経て昨年度対面実施を再開し、21回目となった今年度はコロナ禍前と同等規模の、世界20の国と地域から、海外31校、国内12校、計43校、計237名の科学を愛する高校生が集う、華やかなものになりました。今年は、参加者それぞれがJSSFを通して起爆剤のようになるという意味を込め、「Be the Spark!」がスローガンになりました。参加前は気付けなかった自分の個性や長所をJSSFを通して見つけることができるような、刺激的なサイエンスフェアになることを期待しています。

 JSSFは5日間にわたる取組です。初日となるDay 1、11月3日には華やかな開会式が行われました。吹奏楽部によるオープニング演奏、生徒実行委員長 木部太嗣さんによる挨拶、参加校紹介、書道部パフォーマンス、各部署長による期間中の活動紹介などがありました。続いて、立命館大学情報理工学部の陳延偉先生より、医療画像処理におけるAI技術の利活用についての記念講演が行われました。その後のアイスブレイキングでは、20カ国・地域からの参加者が一つになってゲームを楽しみ、緊張が笑顔に変わる時間となりました。

 午後からはいよいよ各参加校の代表による研究発表が実施されました。分野によって5つの会場(生物、化学、数学・技術、環境、物理)に分かれての発表です。サイエンスの世界に国境はありません。自分たちの国でこれまで取り組んできた様々な興味深い科学研究を世界中の新しい仲間と共有する時間になりました。15分間の発表の後、10分間の質疑応答も活発に行われました。

 その後、Day 1最後の活動として、Science Discussionが行われました。今年のJSSFはAIをメインテーマとしています。特別講演でご講義いただいた陳先生より、「AI in Future Schools: Possibilities and Challenges(未来の学校におけるAI: 可能性と課題)」というトピックをいただきました。それをもとに、新しく出会ったメンバーと、AIを学校でどのように活用できるか、その潜在的な利点と課題を探り、さらにAIの学校での新しい使用方法の提案について議論し、その内容を一枚のポスターにまとめました。どのグループも熱心に議論を進め、多様な意見を交換し、それぞれの思いをまとめることができました。Discussionでまとめたポスターは、8つの教室に分かれ、ポスター発表の形で話し合った内容を共有し、各教室で生徒投票にて優秀ポスターを選びました。選ばれた8本のポスターから参加教員の投票によって、翌日の代表発表のための3つのグループを決定しました。
 JSSFの初日は、一気に緊張の解ける、新しい出会いと喜びにあふれた一日となりました。

<JSSF2023スケジュール>
news_231218_1_1

news_231218_1
EN
最新情報を見る